【仕事の取り方】依頼がくるフリーランスWebデザイナーになるための方法
本記事では、フリーランスのWebデザイナーがどうやって仕事をとるのがよいかを、発注する企業側の視点で思ったことを解説しています。
本記事の内容
- 発注側はどうやってWebデザイナーを探すのか
- プロジェクトごとに発注するデザイナーを変えることが多い
- 工夫次第で発注側の満足度は上がる
この記事を書いている僕はデザイナーではありませんが、フロントエンドエンジニアとして多くのデザイナーとの関わりや、発注者側としての関わりの経験があるため、その視点で記事を書いています。
この記事を読むことによって、フリーランスのWebデザイナーが仕事をとるためのヒントが得られるかもしれません。
発注側はどうやってWebデザイナーを探すのか
仕事を企業が発注する際は、「もともと知り合い」「紹介」「Webなどで探す」のパターンしかないと思います。
当たり前の話ですが、企業とのつながりを持つにはデザイナーは営業するしかありません。自分からお問い合わせフォームなどから連絡を取ったり、SNSを使ったり、ブログなどSEOで集客するのも効果的だと思います。
企業サイトっぽく仕事中心の発信をしているように見せるのがおすすめ
発注側の基本的な発注先はWebデザイン会社
企業のWebデザイン発注は基本的にはWebデザイン会社に発注すると思います。
理由は単純で仕事を依頼したいと思うかどうかで判断するときに、個人のWebデザイナーだとWebサイトを見たとしても趣味でやっているような雰囲気を感じてしまうため、あまり選択肢には入りません。
個人事業主としてやっているフリーランスのWebデザイナーで仕事を依頼したことがあるのは、ホームページがカチッとしていてキレイなサイトの場合です。ものによりますがブログっぽいデザインだと素人が趣味でやっているような印象を受けて、初めて依頼しようとしている人はあまり依頼をしないかもしれません。
また何ができるのかの特徴を前面に打ち出すのも重要です。全部できますはNGで、何が得意なのかをひと目でわかるようにするべきかと。
予算がある企業はクラウドソーシングはあまり利用しない
僕の感覚だと、発注する側の企業はWebデザインについては、クラウドソーシングにあまり仕事を発注しないと思います。実際に僕がベンチャー企業にいた時はそうでした。
ランサーズ、クラウドワークス、ココナラなどのクラウドソーシングサービスで、Webデザインの仕事を発注する依頼主はいますが、ある程度の単価を出そうとしている企業はあまりクラウドソーシングサービスを使わないと思います。
理由はレベルの低い人が多く提案してくるイメージがついてしまっているからです。デザインは一緒に仕事をしてみないとわからないことが多いのでこういったイメージの部分で敬遠してしまっている企業は多いと思われます。
僕も在籍していた企業で、一度だけアプリの画面デザインをクラウドワークスで40万円くらいで頼んだことはありましたが、継続はしませんでした。可もなく不可もなくといったデザインで、あまりコスパがよいと感じられなかったからです。
価格を重視する企業も中にはいますが、企業側はある程度の対価はきちんと払ってでも、しっかりとしたデザインが上がってくることを望んでいることがほとんどだと思います。
Webデザイン会社探しは中小ベンチャーの宿命という感じで、常にきちんと仕事ができるWebデザイン会社やWebデザイナーを探しています。
プロジェクトごとに発注するデザイナーを変えることが多い
中小企業は予算がまちまちなので、プロジェクトによって発注するWebデザイン会社を変えます。
発注先は以下のような感じで分かれます。
・試しにとりあえず立ち上げるプロダクトの場合はまぁまぁよいデザインをコスパよく仕上げてくれるフリーランスのWebデザイナーへ(10〜20万円程度)
こんなイメージです。ちなみに中小企業の話なので、大企業だともっと金額は高くなると思います。
個人的には以下のようなイメージで発注先が変わっていたと認識しています。
Webデザイン会社の特徴
デザイナーが複数いるWebデザイン会社だと、いろいろなデザイナーがいるため、色々なデザインに対応できます。
そのため発注側としては、どのデザイン会社に見積もりを依頼するかを考える際に、付き合いがあって、複数のデザイナーを抱えている企業があればそこにまずは聞いてみようとなります。企業だと幅広く受けることができるのが強みです。
フリーランスWebデザイナー(ひとり企業含む)
個人のデザイナーだと、やはり価格とクオリティのバランスで選ばれます。
あまり規模の大きくない新規事業のサイトを立ち上げる場合、ある程度のクオリティは欲しいけど、価格を抑えたい場合に「フリーランスのデザイナー」や「個人でやっているようなデザイン会社」に依頼をすることが多いと思います。
コスパのよいデザイナーが選ばれる
ある程度こなれてきた企業だと、新規のデザイン会社は常に探しつつも、付き合いがあってコスパのよいデザインを上げてくれるところに依頼をすることが多いと思うので、一度よい実績を残しておくとまた仕事の依頼をされることは多いかと思います。
当たり前ですが価格が安くてもイマイチなところには頼まず、価格が高くても満足度が高ければ再度その企業には発注することになります。
常によいデザインを納品することを心がけるのが、当たり前ですが大事になります。
断ることも時には重要
中小企業だと毎月デザインの需要がある場合もあれば、半年間全く必要無いときもあります。
プロダクトの状況次第であり、タイミング次第なので、つながりを持っていると必要なタイミングで声がかかります。
フリーランスでよくあるのが取れる仕事はできるだけ取るというスタンスですが、本当に忙しい時は断ることも重要だと個人的には思っています。発注側としても無理なら無理ときちんといって欲しいと思っているはず。
発注側としては、微妙なデザインを1度でも納品されると、おそらくその人には二度と発注しなくなる可能性が高いです。成果物にコミットできる状態で仕事を受けることも大事ではないでしょうか。
工夫次第で発注側の満足度は上がる
満足度が高かったデザイン会社の例
中小ベンチャーにいたときに、会社としても力をいれたプロダクトがあり、その時にデザイン会社へロゴの発注をお願いしたことがありました。
ロゴのみで100万円以上支払っていたので、中小企業としてはけっこう気合が入っていたものになると思います。
制作過程のデザインも成果物になり得る
打ち合わせの際に、完成したデザイン案の数パターンだけでなく、制作過程のデザインラフ(鉛筆で書いた下書きのようなデザイン)もたくさん見せてもらい、これが非常によかったのを覚えています。
見せてもらったのはデザイン会社の社内でブレストをして、出てきた案をラフスケッチした何枚かのデザインなどです。
結果的に、この過程のラフも買い取りして、プロダクトのロゴやデザインの製造過程としてこのラフデザインもブログにアップしていきました。
プロダクトができるまでの流れを見せ、プロダクト立ち上げ時の集客のネタとすることができました。
結果が全てと思われがちですが、作る過程もコンテンツになる時代なので、こういったものも見せてくれると満足度が上がり、発注側としてはまた次回も頼もうということになります。
プロダクトを作っている企業は、プロダクトを冷静に見つつも、愛着があるのでこういったコンテンツはかなり刺さります。
何かしら工夫をすることで企業とのつながりを強くすることは重要だと思います。
まとめ
広告代理店やWeb制作会社では、常にデザインの仕事が舞い込み、仕事が多いと思います。それと比較して、1つの企業からはたまにしかデザインの発注はされません。
そのため、安定して仕事を取得したいなら下請けとして仕事をするのが一番かもしれません。
単価を高くするために企業から直接受注する場合、多くの企業とのつながりを持っておく必要があります。そのため常に営業活動をすることが重要になると思っています。
ご参考になれば幸いです。
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