【経験談】未経験からWeb制作会社に就職したらどんな仕事をするのか
本記事では、Web制作会社でどのような流れでWebサイト制作を進行するのかを解説しています。
未経験から就職しようとしている場合、どんな感じで仕事が進められるのか不安で知りたいもの。実際に僕が就職前に知りたかったので、小さいウェブ制作会社で、実際に制作をしていた頃の大まかな流れをを紹介しています。
この記事を書いている僕は、エンジニア歴が約4年で、WordPressのテーマ作成については、新規作成とメンテナンスを含めると100サイト以上は対応した経験があります。
未経験からWeb制作会社に就職したらどんな仕事をするのか
ここで紹介する例はあくまで小規模なWeb制作会社での一例です。
今回はWordPressで小規模なサイト(10ページ程度の一般的なコーポレートサイト等)を小規模なWeb制作会社が作るときを前提に進めます。
大企業など大きな会社では受注単価が違うため、クライアント企業の担当者とのやりとりや確認などが、さらに細かく発生することが多いと思います。
Webサイト制作の流れ(by WordPress)
- 営業
- ディレクション
- ワイヤーフレーム作成
- デザイン制作
- デザインチェック
- WordPressコーディング制作
- WordPress動作チェック
- 納品
- 再修正
- 納品完了
Web制作の仕事の流れ
営業
営業担当が仕事を取ってきます。インバウンドのお問い合わせに対する営業もあります。
僕が在籍していた会社では、最初の営業で見込みが高い顧客へ訪問営業していたため、契約をその場で受注し、写真撮影まですることが多かったです。サイトに関するヒアリングも、ここで行います。
ディレクション
正式に受注後に、ディレクターが電話ベースで、さらにサイトに関するヒアリングやサイト完成までの流れをお知らせします。
ワイヤーフレーム作成
ディレクターが収集した情報などをもとにワイヤーフレームを作成します。
SEOを意識した文言もここで作成することが多いです。
デザイン制作
ディレクターからデザイナーへデザイン制作の依頼をするため、会議を設けます。ここで、担当予定のコーダーも一緒に話を聞くことが多いです。
デザイナーがデザインを仕上げます。不明点をディレクターに聞きながら、デザインカンプを作成します。
デザインチェック
デザイナーが仕上げたデザインをディレクターがチェックします。問題あればディレクターとデザイナーが協議してデザイン修正をします。
料金が高めの案件だと、ここでクライアントへ確認を挟みます。
小規模な案件ではディレクターのチェックのみで、そのまま次のコーディングに進みます。
WordPressコーディング制作
デザインカンプが仕上がったらコーディングに取り掛かります。
デザインカンプを確認して、デザイナーに動きを確認しながら進めます。
小規模な案件だとスマホ画面の表示は一部のページしか作っていないことも多いので、そのあたりなども都度デザイナーに確認しながら進めます。
コーダーが制作する過程については、次の項でさらに詳しく解説しています。
WordPress動作チェック
WordPressの制作が完成したら、動作チェックを行います。
多くの場合はこの時に、本番サイトにはログインしないと見れないようにするなど、表示にロックをかけて表示されないようにし、noindex状態で限定公開した状態にします。
ドメインは新規なら本番ドメインに非表示状態で設置し、リニューアルならテスト用のドメインで設置しておくなどします。
既にコーダーの動作確認は完了している状態なので、デザイナー・ディレクターに表示や動作の総合確認をしてもらいます。
問題があればすぐにコーダーが修正します。
納品
ディレクターがクライアントにアポイントを取って納品しにいきます。
サイトの切り替えのタイミングはクライアントと相談して、指定されたタイミングでコーダーが本番環境に新しいサイトを表示させ、サイトオープンします。
クライアントのリテラシーによりますが、小規模な案件の場合、ITに弱いクライアントの方が多いので丁寧な説明とマニュアルを渡すことが多いと思います。
再修正
納品時に修正の依頼があれば、すぐに修正して電話など遠隔メインでディレクターが再納品します。
納品完了
問題なければ納品完了となります。
1ヶ月以内であれば、数回まで修正無料の対応をしていることが多いので、再修正の依頼があれば都度対応することになります。この段階になると大きな変更が入ることはほぼ無いと思います。
制作は以上で完了となります。
案件により手順は違うこともあるため、あくまで一例としての紹介だと思って下さい。
WordPressコーディング制作
先ほど紹介したコーディング部分をさらに深堀りしてピックアップして詳細を紹介します。デザインカンプが出来上がった後の、WordPress制作について更に制作過程を細かく解説していきます。
WordPressコーディング制作の対応項目
- ドメインの取得 or ドメイン移管
- サーバーの設定
- ローカル環境でWordPress作成
- WordPressを本番環境やテスト環境にクローズドでアップする
- プラグインなどで連携が必要な対応をする
- SNSアカウントなどの作成位
ドメインの取得
新規でドメインの取得が必要な場合、指定されたドメインを取得します。co.jpなど細かい書類提出が必要なものはディレクターなどがさらに顧客とやりとりして対応を行います。
ドメイン移管
リニューアルで他社から自社へドメイン管理の移管が発生する場合は、大体の場合はコーダーが移管元の制作会社に連絡をして「Auth Code」をもらうなどドメイン移管の手続きを行います。
ちなみにドメイン移管は時間がかかるので、契約受注したらすぐに対応を開始します。
以前のサイトを表示している場合、DNSの設定やサーバー設定をいつまで保持してもらえるのかなどをきちんと確認しておく必要があります。
余談ですが移管前のサイトが、お名前どっとこむ自体のDNSを使っている場合は初期設定だと1週間しか情報が保持されないので注意しましょう。僕は一度これを知らなくて大惨事になりました…
サーバーの設定
自社のサーバーに新しく作るサイトの設定をしていきます。
DNSの設定や、メールアドレスの設定(クライアント企業がそのドメインで使用するメールのサーバー設定)などを行います。
ローカル環境でWordPress作成
WordPressをローカルでインストールするなどして、デザインカンプに沿って制作を行います。作成後に、PC・スマホ・タブレットなどで動作確認を行い、デザインカンプと違うところはないかなども含めてしっかり確認します。
WordPressを本番環境やテスト環境にクローズドでアップする
納品前の状態なので、新規ならロックをかけて本番に、リニューアルならテスト環境などにアップします。
プラグインなどで連携が必要な対応をする
記事投稿に連動して、TwitterやFacebookにも投稿をする場合はJetPackでの連携設定をするなど、サーバーサイドの環境でしか設定できないものを設定していきます。GoogleMapsのAPIキー取得なども必要な場合は取得します。
SNSアカウントなどの作成
TwitterアカウントやFacebookページを作る必要があれば作ります。
以上がWordPressのコーダーが対応するサイト制作の大まかな流れでした。
まとめ
小規模なWeb制作会社で主にWordPressでサイト制作する際の、ヒアリング〜コーディング〜納品までの流れを解説しました。
未経験でWeb制作会社に入ろうとしている方は、どんな感じなのか不安だと思うので、何となく仕事の流れがつかめると安心できるかと思います。ちなみに大きめの企業案件の対応だと、ディレクション部分がさらに膨大な対応になるのでちょっと印象が変わってくるかもしれません。
ご参考になれば幸いです。
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