【重要】「フロントエンド」と「バックエンド」のどちらを選ぶべきか
未経験からエンジニアを目指したい人「フロントエンドとバックエンドがあるみたいだけど、どっちのエンジニアを自分は目指せばよいのだろう… よくわからないな…」
こういった疑問にお答えします。
本記事では、フロントエンドとバックエンドの違いや、それぞれの特徴、将来性について解説をします。
本記事の内容
- 「フロントエンド」と「バックエンド」のどちらを選ぶべきか
- フロントエンドとバックエンドはどっちを選ぶべき? 適正はやってみるのが一番
- 最近のフロントエンドとバックエンドの変化
この記事を書いている僕は、フロントエンドのプログラマー(フリーランス)として、これまで4年ほどのWeb制作経験があり、Vue,React,Nuxtなどフロントエンドの開発を得意としています。
この記事を読むことによって、どちらを目指すべきか悩んでいる方は、違いや選択をするための方法が分かるようになります。
「フロントエンド」と「バックエンド」のどちらを選ぶべきか
初心者でエンジニアを目指している方は、フロントエンド・バックエンドのどちらのエンジニアを目指せばよいか迷うと思います。
結論としては、自分がやってみて好きな方を選ぶのがよいと思います。
プログラミングは常に新しい技術を学び続けなければならず、好きでないと続かなく、つらくなるケースもあるため、自分がやってみて楽しいと思う方を選択するのがオススメです。どちらか好きな方から始めて、最終的には両方の対応ができるフルスタックなエンジニアを目指すというのもよいと思います。
フロントエンドとバックエンド 仕事内容の違い
フロントエンドとバックエンドの違いについて説明します。
フロントエンド
フロントエンドは幅広く、HTML・CSS・JavaScriptを用いた表示の部分(見た目)を整える部分を指します。デザインまで含むこともあります。
最近ではReactやVueなどのJavaScriptを用いたシングルページアプリケーション(SPA)が流行りであり、このあたりまでできると単価は高くなります。またWordPressでホームページ制作をするというのが最初の一歩としてはよくあるケースだと思います。
簡単なシステムならReactやVueでサーバーレスで開発する機会も増えてきており、フロントエンドエンジニアならFireBaseやAWS(Lambda、CloudFrontなど)も知識が必要なことが増えてきているように感じます。
バックエンド
システムの裏側の部分で、情報をデータベースに格納して制御したり、表示するための内容を制御するなどシステムの大きな部分を占めています。
開発するプログラミング言語で有名なのは、PHP、Java、Ruby、Go、Python、JavaScriptなどです。PHPならLaravel、RubyならRuby on Rails,
PythonならDjangoなどフレームワークと組み合わせて使うことも多いです。またDBを扱うためSQLの知識は必須です。
サーバーも業務用のサーバーだけでなく、AWS(Amazon Web Service)、GCP(Google Cloud Platform)などのクラウドサーバーを最近は使うことが多く、このあたりの知識もあるとよいかもしれません。
フロントエンドとバックエンドの将来性はどちらの方があるのか
将来性という意味では、どちらを選んでも問題ないように思います。一番大事なのはやっていて楽しいかどうかです。
自分でやりたいことをやる方向で進んでいけば、対応できる領域も広がり、自ずと仕事の単価も上げることができます。
ただ成長を止めてしまうと単価はあがりづらく、仕事が無くなる方向に進んでしまうこともあります。フロントエンドもバックエンドも共通して言えることは、常に新しいことにチャレンジする姿勢が重要です。
フロントエンドエンジニアの将来性
フロントエンドのエンジニアなら、将来的にバックエンドまでやってフルスタックエンジニアになることや、ReactNativeやFlutter・SwiftやJavaを使えるようにしてスマホアプリ開発の領域にシフトすることも可能です。
フリーランスでホームページ制作の方向にいくと、PhotoShopやIllustratorなどを使ってデザインまでできるようにする人もいます。
バックエンドエンジニアの将来性
バックエンドのエンジニアは、バックエンドだけでかなり技術領域が広いため、それだけで将来性はかなりあります。レガシーな技術から新しい技術まで混同しているため、そういった意味でも幅広いです。
バックエンドだけでも領域が広いので大変ですが、将来的にフロントエンドもできるようにしてフルスタックエンジニアになる人や、インフラやネットワークの方も極めていく人もいます。
業務でしか経験できないことも多く、フロントエンドよりも難易度も高いため、報酬額は高い傾向があります。
また、Web系とSIerでは大きく異なり全く別物と思っておいた方がよいです。将来性を考えるとWeb系の企業に進むことをオススメします。ちなみにGAFA(Google・Amazon・Facebook・Apple)のような企業はWeb系の企業になります。
報酬額を上げたいなら流行りの技術で勝負する
新しいモダンな技術のエンジニアほど報酬額が高くなる傾向がWeb業界にはあります。
特にアメリカのシリコンバレーなどで大きく設けている企業や大型の資金調達をしている企業が取り組んでいる技術は将来性があり、今後、その技術ができるエンジニアの需要が高まる可能性が高くなります。必ずではないですが、アメリカで流行った技術は基本的には日本でも流行ります。
資金が注ぎ込まれている企業が使っている技術は伸びる可能性が高いです。例えば、AI技術ならPython、バックエンドの高速処理ならGo言語などが流行りです。
フロントエンドとバックエンドはどっちを選ぶべき? 適正はやってみるのが一番
初心者だとフロントエンドとバックエンドのどちらをやるべきかで悩む人が多いと思います。そういった方はまずは小さく自分で試してみたり、どっちをやってみたいのかを考えて、やりたい方をやってみるというのがオススメです。
TechAcademyでは、 1週間の無料体験が試せるので、初心者などはこういった無料のものを利用して自分の適正を見てみるのもオススメです。やはり自力でやろうとすると挫折してしまう人も多いので特に最初は教えてもらうというのは重要だと思っています。
フロントエンドの特徴
ホームページの見た目・表示の部分を作ってみたいと思う方はフロントエンドが向いています。
今はホームページを制作できるフロントエンドのスキルがあれば、システム部分は場合によってはライブラリやプラグインなどを使って実装することも可能です。デザインの部分に興味がある方もフロントエンド向きだと思います。
視覚的に反応が分かるのでやっていて楽しい
HTMLやCSS、JavaScriptはブラウザですぐに見た目を確認できて、開発しやすく楽しいと感じやすい傾向があると思います。
難易度が低い
HTML・CSSはマークアップ言語と呼ばれ、厳密にはプログラミングではないため、難易度は低く誰でも始めやすいです。その分ライバルも多いという特徴があります。
デザイナーと領域がかぶる
デザイナーでHTML・CSS・JavaScriptまでできる人はかなり多いので、HTML・CSSしかできないフロントエンドの人はフリーランスで営業力があるなどの特徴がないと埋もれてしまう可能性が高いです。JavaScriptでReactやVueくらいまではできるようになる方がよいかと。
ホームページ制作など個人で案件が獲得しやすい
WordPressを使ったホームページ制作ができれば、営業力さえあれば仕事は取れるので稼ぐことができるようになります。フロントエンドの方がフリーランスになりやすいのはここに特徴があります。
デザイナーとの連携が重要なことが多い
フロントエンドの開発をする時は、デザイン業務は分業されていることが多く、デザイナーがデザインを作り、HTML・CSS・JavaScriptをフロントエンドエンジニアが組むということが多いため、デザイナーとの連携が必要になってくることが多いです。どれだけデザインカンプを正確にマークアップできるかが求められます。
バックエンドエンジニアとの連携が必要なことが多い
システム開発をするようなフロントエンドエンジニアは、JavaScriptでAjaxをガリガリ使うようなケースも多く、バックエンドエンジニアとの連携が必要になってくるケースが多いです。SPAでの開発だとAPI連携が多く、連携がより重要になってきます。
SPAの対応ができるくらいにならないと、報酬額の単価が低めな傾向あり。
フロントエンドはHTML・CSS・JavaScriptを普通に使うだけだとそれほど経験がなくても誰でも簡単に組めてしまいます。CSS設計をきちんとするなども慣れの問題で難しくなく、単価は低いことが多いです。
そのため、ReactやVueなどJavaScriptのフレームワークを使いこなせるようにならないと、単価は低いままであることが多いです。React、Vueを使えるようになると単価はある程度まで上げることが可能です。
またフリーランスでホームページ制作をするケースではスキルはほぼ必要なく、営業力があれば仕事をとって稼ぐことができるようになります。
ホームページの制作〜システムのフロントエンドまで幅広い
フロントエンドは、デザイン・ホームページ制作・Webシステムのフロント領域など幅広いです。そのため、初心者から入りやすく挫折もしにくいという特徴がある反面、参入する人が多いので競争も激しいという特徴もあります。
フリーランスで独立して一人で仕事がしたいならフロントエンド
将来フリーランスになって自分でホームページ制作の仕事をとって自由になりたいと思っている方もフロントエンド向きです。こういったケースでは企業の下請けになることも可能ですし、フロントエンドエンジニアとして企業に常駐して働くこともでき、選択肢の幅は広いと思います。
バックエンドの特徴
ログインの認証だったり、掲示板だったりそういったシステムの開発がしてみたいと思うならバックエンドを選択するとよいと思います。バックエンドの開発はシステムの根幹を作るような仕事になります。
システム開発の側面ではバックエンド領域の方が仕事が多い
システム開発という視点で見た場合、バックエンド領域の方がフロントエンド領域よりも圧倒的に仕事が多いです。運用フェーズだと案件によりますが、バックエンドの人員は、フロントエンドの5〜10倍くらい必要なイメージです。
難易度が高く、報酬も高め
バックエンドのエンジニアの業務領域は、難易度がフロントエンドよりも高いことが多いため、報酬額も高めです。
経験を積みにくい
バックエンドは機密性が高かったり、データなどの関係上、個人開発で深く学ぶのは難しいので、実務を通してでないと経験しにくい部分もあります。大量のデータをさばくような実務でしか起こりえない状況に対応するための経験が重要だったりと、フロントエンドよりも経験値は重要になってきます。
チーム開発が基本
バックエンドの開発では1人で開発は少なく、バックエンドエンジニア数名で開発することが多いです。またフロントエンジニアとの連携をすることも多くコミュニケーションは重要だったりします。コミュニケーションがしっかり取れないと思わぬバグを生んでしまうことがあります。
緊急対応が必要なこともある
バックエンドは都度問題が発生することも多く、システムとして24時間365日動くことが基本のため、障害が起きたら緊急の対応をしなければならないことが多いです。フロントエンドは目に見える分、事前にバグを潰しやすいですが、バックエンドは目に見えない裏側のデータの処理が多いため、バグに気づきにくく、重要な部分の問題はすぐに対応しなければならないことが多く大変です。
【フルスタックエンジニア】フロントエンド・バックエンドの両方をできるようになる
フロントエンドとバックエンドの両方を対応できるようにして、フルスタックのエンジニアになるという選択肢もあります。
バックエンド→フロントエンドがおすすめ
フルスタックを目指すつもりなら、最初はバックエンドをメインで仕事をやっていく方がキャリア的にはオススメです。
理由は、バックエンド→フロントエンドの順で学ぶのは比較的簡単ですが、逆はやや難しい傾向があるからです。フロントエンドの開発領域はある程度は個人開発で学ぶことができるのですが、バックエンドは業務でしか身につきにくいスキルも多いです。
こういった理由からフルスタックを目指すなら、バックエンドから入ることがオススメです。
最近のフロントエンドとバックエンドの変化
最近は、ReactやVueなどのSPA(シングルページアプリケーション)で開発されることが普通になってきているため、フロントエンドとバックエンドの領域が若干違ってきています。
バックエンドの処理でHTMLなどを吐き出す従来のバックエンドとフロントエンドが一体化したような作りを「モノリス」と呼んだりしますが、最近はフロントエンドとバックエンドを分離して開発することが主流です。
Node.jsを使ってサーバーサイドでフロントエンドのReactやVueがルーティングまで行うケースが増えてきており、フロントエンドからAPIへ通信してデータを取得し表示をするような構成が多くなっています。こういったバックエンドのAPI部分をBFF(Backends For Frontends)と呼んだりします。
フロントエンドエンジニアの仕事領域が増えてきており、バックエンドのエンジニアがフロントエンドの領域まで対応することも増えてきているように思います。僕がいた現場でもバックエンド専門だったエンジニアが、VueやReactを対応するというのは結構ありました。
最近はフロントエンドとバックエンドの明確な境界は無くなってきているように思います。
まとめ
フロントエンドとバックエンドの違いについて解説しました。
フロントエンドとバックエンドのどちらのエンジニアになろうか迷っている方は、まずは個人で両方を試してみてどちらが楽しいかで決めてみてもよいと思います。どちらから始めても最終的に両方の対応をするフルスタックエンジニアになることは可能です。
未経験者や経験が浅い方は、TechAcademyの無料の体験コースを試して適正を確認してみるのもよいと思います。
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