「了解しました」は目上の人に使うと失礼なのか問題
今回は「『了解しました』を目上の人に使うことは失礼」という説について、考察してみたいと思います。
昨今ではSlackで目上の人を含めた、いろいろな人とやりとりするので、こういった言葉の揚げ足取りにも思えるマナーの問題がよくあります。はっきり言ってメチャどうでもいい話なのですが、こういう細かいところで突っかかって来る人もいてトラブルになることがあるので気をつけたいところです。
フリーランスだと常駐先でSlackでいろいろな人と話すことがあるので、僕はどうでもいいことでイチャモン付けられないように気をつけています。無駄に時間を浪費してしまい、テンションが下がることを未然に防ぐためです。
結論をいうと、完全な答えは出ていないのですが、どうやらマナーを仕事にしている人が捏造したという説が有力なようで、10年くらい前から「目上の人に了解しましたを使うのは失礼」説が幅を効かせているらしいです。
何が正しいのか明確にはわかりませんが、「目上の人に了解しましたを使うのは失礼」というのを正しいと信じている人もいるので、どうすればよいかが難しそうです。
最終的にどうすればよいのかの僕の考察も含めて、まとめてみました。
「目上の人に了解しましたを使うのは失礼」説の概要
もともと僕は「了解しました」が目上の人に対して失礼とは思っていなく、僕が新人の時の研修などでもそういった話を聞いた記憶はありませんでした。(僕は結構このあたり気にするタイプなので、研修等で習っていれば気に留めて覚えていたはずです)
ただ、ここ最近の話で、ちょっと前に、フリーランスで常駐していたIT企業で、その企業の3年目の社員Aさんと、2年目の社員BさんのSlackでのやりとりを見ていた時に、「目上の人に了解しましたを使うのは失礼」ということを年上のAさんが、年下のBさんに若干キレ気味に説教していて知りました。
僕はこの時、「了解しました」を目上の人に使うことが失礼ということを初めて聞いたので、「マジか!知らなかった!」と思い、ググって見たものの、いろいろな説があり結論は出ませんでした。
そのことがあってから僕はどちらの意見にも対応できるよう、相手に対してSlackで「わかりました」の意味で返答するときは「承知しました」と言うように気をつけることにしています。
「目上の人に了解しましたを使うのは失礼」説の発端
どうやら、2018年の3月にテレビ番組「この差って何ですか?」(TBS)で放送されて、ネット上で盛り上がったことがあるらしく、このときにネットで結構議論がされたようでした。以下は参考記事です。
どうやら、10年ほど前からマナー本などで「目上の人に『了解しました』は失礼」という説が語られ始め、それが広まって、いつの間にか「『了解』より『承知』のほうがふさわしい」という“常識”が幅を利かせるようになりました。
ということで、10年くらい前から「目上の人に了解しましたを使うのは失礼」説が浮上したようです。作られたマナーっぽい感じがしますね。
「了解しました」は謙譲語ではないからNG説
また、「了解しましたは謙譲語でないから失礼」というような、真っ向から否定する意見もあります。
マイナビの「「了解しました」の正しい使い方 –「承知しました」との違いは?【ビジネス用語】」という記事に、
「了解しました」は丁寧語であって謙譲語ではありません。故に、同僚や目下の人に対して使う言葉であって、取引先や目上の人に使うのは失礼にあたりますので、注意が必要です。
とあり、
「了解いたしました」であれば、取引先や目上の人に対して使っても、本来問題はないのだそうです。しかしながら、一方で、「了解いたしました」は使うべきではないとされており、多くの企業が、「了解いたしました」よりも「承知しました」の方を使用するよう、指導しています。
と結論づけています。
個人的には、「『了解しました』は丁寧語であって謙譲語ではない」というのは、「承知しました」が正しい説を広めたい人が後から作ったこじつけ論に見えてしましますが。。
「了解しました」は使わない方が無難かもしれない
「了解しました」は目上に失礼?プロに聞く という記事では
「今の職場において『了解しました』という言葉が、人によって違和感を感じる可能性が高いなら、それは使わないほうがいいですねということ。マナーやコミュニケーションに大切なことは、相手がどう受け取るか、どう感じるかを意識して表現することを研修ではお伝えしています」
としています。
認識が違う人もいるので、「了解しました」は使わない方が無難ということですね。
ホリエモンの本で「バカとつき合うな」では「マナーを重んじて消耗するバカ」の章にて
「了解しました」は目上の人に使ってはいけないとかいうやつ。これ、マナー教育を仕事にしている一部の人が捏造したものだった、というのがいまでは定説です。
と書かれています。
まとめ
結論としては、気にしなければいいだと思います。
絡まれたりしないように面倒を避けるという意味で安全策を取るなら、
- 「承知しました」を使うのが無難である。
- 「了解」という単語を使うなら「了解いたしました」なら、大丈夫そう。
だと思います。
覚えておきたいのは、「目上の人に了解しましたを使うのは失礼」と年下の社員などにドヤ顔で教えてたりすると、逆に「この人アホだな。ガセネタをドヤ顔で教えてるよ。。」みたいに思われる可能性があるのでやめましょう。
「承知しました」を使うのが無難。もしくは「了解いたしました」ならOK、というところでしょうか。
僕は仲良くやっている現場の人とのやりとりでは、社員などの目上の人が相手でも「了解です!」とか返答したりしてますけどね。
以上、ご参考になれば幸いです。
※当サイトでは一部のリンクについてアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています