nodenv を使って Node.js を簡単にバージョン管理する方法 【.node-versionファイルで簡単に切替】
複数プロジェクトを抱えてるフロントエンドの人
「プロジェクトごとにNodeのバージョンが違って、バージョンを切り替えるのが煩わしい。」
「Node.js のバージョン管理を簡単にしたい」
こういった悩みは結構ありますよね。
プロジェクトA(nodeバージョン8)、プロジェクトB(nodeバージョン10)の両方を担当していて、プロジェクトを切り替えて開発していたら、何かビルドが通らないと思ってたらNodeのバージョン切替を忘れてた…
こういった経験は結構あると思います。
「nodenv」を使えば、この問題を解決できるのでオススメです。
nodenvのメリットは以下の通りです。
- nodenvでディレクトリ毎に簡単に切替ができる方法がわかるようになる。
- Nodeバージョンの切替忘れが無くなる。
この記事を読むことによって、nodenvを使ってNodeバージョンの管理を簡単にできるようになるので、よかったら最後まで読んでください。
この記事を書いている僕はJavaScriptが得意分野でフロントエンドのプログラマー(フリーランス)として仕事をしています。
これまで企業などで3年以上のWeb制作経験があり、HTMLやCSSのマークアップからJavaScriptのフレームワークであるVue,React,Nuxtなどフロントエンドの開発を得意としています。
Nodeバージョンの切替の悩みを解決! ディレクトリごとに自動でNode.jsバージョンを切り替えてくれるnodenv
以前の僕は、「Nodebrew」を使って、Nodeのバージョン管理をしていました。
切替の際に「nodebrew use v10.0.0」のようにコマンド1つで簡単に切替ができてとても便利でした。しかし、複数のプロジェクトを掛け持ちしているときにNodeのバージョン切替を忘れたまま作業を進めてしまい、なぜおかしいんだろうとなって、しばらくしてからNodeのバージョン切り替え忘れに気づくということがしばしばありました。
こういった経験は皆さん結構あるのではないかと思います。
これを解決できるのが、「nodenv」です。管理するために「.node-version」ファイルを置かなければなりませんが、それだけなので非常にオススメします。
nodenvのインストール方法
インストール方法はnodenv公式のGitHubにも記載があります。
nodenvのインストール
1. 「~/.nodenv」にgit cloneします
$ git clone https://github.com/nodenv/nodenv.git ~/.nodenv
$ git clone https://github.com/nodenv/nodenv.git ~/.nodenv
Cloning into '/Users/xxx/.nodenv'...
remote: Enumerating objects: 14, done.
remote: Counting objects: 100% (14/14), done.
remote: Compressing objects: 100% (13/13), done.
remote: Total 4017 (delta 2), reused 4 (delta 1), pack-reused 4003
Receiving objects: 100% (4017/4017), 731.96 KiB | 963.00 KiB/s, done.
Resolving deltas: 100% (2633/2633), done.
2.コンパイルします
$ cd ~/.nodenv && src/configure && make -C src
cd ~/.nodenv && src/configure && make -C src
gcc -fno-common -c -o realpath.o realpath.c
gcc -dynamiclib -dynamic -undefined dynamic_lookup -o ../libexec/nodenv-realpath.dylib realpath.o
3.パスを通します(以下はbashの場合です)
$ echo 'export PATH="$HOME/.nodenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'eval "$(nodenv init -)"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'export PATH="$HOME/.nodenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'eval "$(nodenv init -)"' >> ~/.bash_profile
$ cat ~/.bash_profile
export PATH="$HOME/.nodenv/bin:$PATH"
eval "$(nodenv init -)"
4.設定を読み込ませるためにシェルを再起動します。(もしくはターミナルを閉じて、再度開く)
$ exec $SHELL -l
5.バージョン確認してnodenvが使えるようになっているかを確認します。
バージョンが表示されればOKです。
$ nodenv --version
$ nodenv --version
nodenv 1.4.0+3.631d0b6
※もし「-bash: nodenv: command not found」とか出る場合は失敗しているのでもう一度やり直すか、ターミナルを一度終了して起動し直すなどして見てください。
Node.jsのインストールができるようにプラグインもインストールする
「nodenv install」コマンドを使えるようにすれば簡単にNode.jsをインストールできるようになります。
1.「nodenv-update」プラグインをインストール (「nodenv update」を使えるようにする)
$ mkdir -p "$(nodenv root)"/plugins
$ git clone https://github.com/nodenv/nodenv-update.git "$(nodenv root)"/plugins/nodenv-update
$ mkdir -p "$(nodenv root)"/plugins
$ git clone https://github.com/nodenv/nodenv-update.git "$(nodenv root)"/plugins/nodenv-update
Cloning into '/Users/xxx/.nodenv/plugins/nodenv-update'...
remote: Enumerating objects: 406, done.
remote: Total 406 (delta 0), reused 0 (delta 0), pack-reused 406
Receiving objects: 100% (406/406), 58.10 KiB | 262.00 KiB/s, done.
Resolving deltas: 100% (131/131), done.
$ nodenv update
$ nodenv update
Updating nodenv
Updating nodenv-update
2.「nodenv-build」をインストール
$ git clone https://github.com/nodenv/node-build.git "$(nodenv root)"/plugins/node-build
$ git clone https://github.com/nodenv/node-build.git "$(nodenv root)"/plugins/node-build
Cloning into '/Users/xxx/.nodenv/plugins/node-build'...
remote: Enumerating objects: 134, done.
remote: Counting objects: 100% (134/134), done.
remote: Compressing objects: 100% (77/77), done.
remote: Total 19785 (delta 60), reused 105 (delta 43), pack-reused 19651
Receiving objects: 100% (19785/19785), 3.51 MiB | 2.73 MiB/s, done.
Resolving deltas: 100% (12674/12674), done.
nodenvでNode.jsのバージョンを指定してインストールする
インストールできるバージョンの確認を行います。
$ nodenv install --list
バージョンが表示されるので、そこからインストールしたいNode.jsバージョンを指定してインストールをします。
$ nodenv install 【バージョン】
※以下は執筆時最新推奨版 12.18.3 LTS
$ nodenv install 12.18.3
Downloading node-v12.18.3-darwin-x64.tar.gz...
-> https://nodejs.org/dist/v12.18.3/node-v12.18.3-darwin-x64.tar.gz
Installing node-v12.18.3-darwin-x64...
Installed node-v12.18.3-darwin-x64 to /Users/xxx/.nodenv/versions/12.18.3
ダウンロードの環境によりますが数秒程度で完了します。
新たにNode.jsバージョンを入れた時、npmパッケージをインストールした後などは、再構築するために、「nodenv rehash」を手動実行します。
$ nodenv rehash
nodenvで認識しているすべてのNode.jsバージョンを一覧表示して確認できます。
$ nodenv versions
$ nodenv versions
* system => v12.3.1 (set by /Users/xxx/.nodenv/version)
12.18.3
Node.jsバージョンの指定をして使う方法
グローバルのNode.jsバージョンは以下で指定します。
$ nodenv global 12.18.3
ローカルのプロジェクトで指定する時は、指定したいプロジェクトのディレクトリに移動してから、「nodenv local 【バージョン】」で指定します。通常はこちらのローカル指定を使い、環境ごとにバージョンを変えて使います。
※.node-versionファイルが作成され、管理されるようになります。
$ cd 【プロジェクトディレクトリ】
$ nodenv local 12.18.3
またローカルバージョンの設定を解除することもできます。
$ nodenv local --unset
Node.jsのアンインストール方法
アンインストールは以下で行います。
$ nodenv uninstall 12.18.3
その他
nodenvのアップデートを行うとき、「nodenv-update」プラグインをインストールしているので、以下でアップデートが可能です。
$ nodenv update
nodenv本体をアンインストールするときは、「~/.nodenv」を削除します。
$ rm -rf $(nodenv root)
まとめ
nodenvを利用すれば、「.node-version」ファイルが作成され、このファイルによってディレクトリを移動するだけでNode.jsのバージョンが変わるので、開発時に切替を忘れるなどのミスが無くなります。
Node.jsのバージョン管理ツールとして非常に便利なので、「nodenv」はオススメです。
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