Written by TSUYOSHI

初心者が選ぶべきVPSを紹介します 【結論:さくらVPSがオススメ】

SERVER VPS

本記事では、VPS初心者が、レンタルサーバは使ったことあるけど、VPSが気になるがどれを選べばよいかわからないという疑問について答えます。既にタイトルに記載していますが「さくらVPS」が一番おすすめです。

本記事の内容

  • どのVPSがオススメなのか
  • VPSではどのOSを選択すべきか

本記事を書いている僕は現役のエンジニアで、プログラマー歴4年です。
500社のホームページデータが入ったクラウドから専用サーバへ移行した経験などもあり、個人サービスの開発ではよくVPSを使っているので、フロントエンドがメインのエンジニアとしては多少のサーバに関する経験値があるので、参考になると思います。
レンタルサーバとVPS、専用サーバの違いを別の記事で書きましたが、本記事ではVPSに挑戦したい初心者が、VPSに関してどれを選ぶべきかを解説します。

どのVPSがオススメなのか

さくらVPSが一番おすすめ

個人的にはVPSの中では、さくらVPSが一番おすすめです。
SSDで速く、CPUコアなどマシンスペックも高い割に、料金が安いためです。料金設定がコロコロ変わる会社もありますが、さくらインターネットは長期に渡って信頼できると思っているので安心して利用できます。
また、初期費用無料のお試しキャンペーン実施していることも多く、始めやすいことも特徴です。申し込み後の初期設定をする処理が自動化されているのか、申込みするとすぐに使えることもメリットです。
他には管理画面もわかりやすく、ブログなどで説明しているチュートリアル的な資料が豊富。初心者がとっつきやすいので、初心者にはとてもオススメです。

プランについて

さくらVPSでプラン選択をする際に、「特に用途が決まっていない」「あまりよくわからない」といった場合は最安の「512MB」プランを選択すればよいと思います。2週間を無料でお試しもできますし、後でスケールアップすることも可能です。スモールで初めて徐々にスケールアップするのもよいと思います。

場所の選択は、一番安い「石狩」でよいと思います。万が一、震災があった際にサービスが止まらないように拠点をわけたいなどの理由で拠点を分散することもあるかとは思いますが、個人運営レベルではどこを選んでも誤差の範囲内なので「石狩」でよいかと思います。

GMO VPSという選択肢

他のVPSとの比較もしてみます。
あまりないとは思いますが、もし出会い系やアダルト系のサイト運営をするなら、さくらVPSは使えないので、「GMO VPS」が選択肢として有力になります。GMO VPSは出会い系やアダルトOKとは言っていないが、NGと言っていないのでOKという解釈です。たぶんStorageにHDDを使っているので、SSDを使っているさくらVPSなどよりは、わずかに速度面では劣りますが、料金も安く、よいサービスだと思います。
使うことはないと思いますが、Pleskなどのツールを有料で導入することも可能です。

VPSWordPressだけを構築するならAWS Lightsail がおすすめ

WordPressを単独でホスティングするだけなら、AWSのLightsailがおすすめです。
コストが$3.5から利用できて圧倒的に安く、スピードも速いのでWordPressしか利用しないなどであれば、Lightsailがよいと思います。設定も簡単です。

ただし無料でホスティングできる上限があり、追加コストなしでは5つまでとなります。そのため、6つ以上を無料で運営したい場合はAWSのアカウントを追加して、分けて管理する必要があります。
ちなみにPV数が増えてきたりした場合には、スケールアップ(上位プランに変更する)のも簡単にできます。スケールアップ(PVなどが増えてきてスペックを上げたい時)はスナップショットをとって、インスタンスを再度アタッチするだけで簡単に実行できます。ただし逆のスケールダウンは手動でバックアップをとって戻さなければならないので、サーバ移管と同じくらい面倒です。

WordPress運営レベルではほぼないとは思いますが、転送量には上限があり、契約プランのデータ転送枠を超える転送量の場合は別途課金が発生します。

コスト重視で複数のWordPressを運用するなら、普通のVPSがいい

コスト重視で、複数のWordPressをVPSでホスティングするなら、Lightsailではなく、さくらVPSなどのVPSの方がよいです。Virtualhost設定をして1台のVPSで複数のドメインをマルチホストで運用すれば安く済みます。

例えば、最安プランで3つのドメインのWordPress運用することを考える場合です。

  • AWS Lightsail: $3.5/月 x 3台で運用
  • さくらVPS: 1Gプラン 石狩800円/月 x 1台 でマルチホスト3ドメイン運用

上記で比較する場合、安定しつつ3つ以上のWordPressを運営するならLightsailよりも安く運営できたりします。

アプリ開発するならLightsailは不向き

当たり前のことを言っているかもしれませんが、アプリ開発するならLightsailは不向きです。Lightsailは「バースト可能ゾーン」というブースト領域のようなものがあり、瞬間的な負荷は上手く吸収してくれてよいのですが、マシンパワーを使いすぎると、プロセスがkilled(停止)されてしまいます。

具体的にはビルド中に処理が中断されるといったことが起こります。僕の場合は試しにNuxtでサービスを作り、ビルドをしようとした際に、$3.5、$5プランでは、個人開発レベルのアプリでも負荷が高すぎて、ビルドが完了できませんでした。$10プランでビルドはできましたが、場合によってはKilledされそうで不安定な感じでした。
これをさくらVPSの最安プランで試したところ問題なくビルドが素早く実行できました。

ウェブサービス、ウェブアプリケーションなどある程度マシンパワーを必要とするサービスの作成をするなら、料金も安い、さくらVPSの方がおすすめです。

複数のサイトをホスティングするなら「クラウド」 + Plesk」という選択肢

ウェブ制作を事業で行い、自社でホスティング運営まで行う場合に、「Plesk」というツールを導入するのは有効な手段だと思います。

ウェブ制作会社などの場合、VPSを使えるスキルの人がいないということが起こりえます(今は使える人がいても人数が少ないのでその人が辞めると使える人がいなくなるなど)。その際に、クラウドや専用サーバに「Plesk」を導入していると、レンタルサーバ並みの操作で、複数のウェブサイトを運用することが可能です。
Pleskのコストはかかりますが、スキルがない人でも自社管理のサーバを扱うことができるようになるので、選択肢としてありです。

「Plesk」で管理する場合、次々に制作したウェブサイトが増えていくような環境では、サイトの追加が簡単でその後の管理も楽になるメリットがあります。また、VPSに不慣れな人がVPSを使うとセキュリティ設定がきちんとできていないことがよくありますが、Pleskを使えば最初から基本的なセキュリティ設定はされている状態のため、安全という側面もあります。
Pleskを入れたサーバは、レンタルサーバを扱うのとほぼ同等で、GUI(グラフィカルな画面)でいろいろなツールの追加などもできます。
デメリットは先程も述べたとおり、Pleskのコストが別途かかることです。

他には、僕が以前、実際に経験したのはGMOのクラウドサーバでのことですが、Pleskのバージョンが上がった際に、サーバを移行しないと最新のPleskが使えなかったりと、少し不便な点もありました。Pleskのバージョンは上げなくても大丈夫なのですが最新機能を使いたい場合はバージョンアップが必要になります。
Pleskは移行ツールも充実しているため、サーバ移行も比較的簡単なのですが、移行はやはりリスクもあって面倒ですし、複数のサイトを入れている場合は手間がかかるなどのデメリットがあります。

具体的な例としては、GMOのクラウドサービス「ALTUS」であれば、スケールを調整できるクラウド環境でPleskが使えます。
次々と管理するウェブサイトが増える場合、クラウドを使えば、必要に応じてスケールアップしていけばよく、管理ツールに「Plesk」を導入すれば、レンタルサーバが扱えるレベルの人だけで運営が可能です。VPSやクラウドなど自社管理のサーバを使いたいけど、難しすぎるという方は少しコストは多くなりますが。Pleskを使うのは選択肢としてありだと思います。

VPSではどのOSを選択すべきか

 
全くの初心者だと、VPSで最初に「どのOSを選べばよいのか」ということで迷うことは多いと思います。

サーバのOSを選択する際には一般的には、CentOSかUbuntuを選ぶことになります。
世界的なシェアではUbuntuが多いのですが、日本国内ではCentOSが人気でシェアが高いです。

ベースはLinuxで同じなのですが、パッケージのインストール時のコマンドがUbuntuは「apt〜」(Debian系)で、CentOSは「yum〜」(RedHat系)だったり設定など違います。
どちらもネット上に情報があるので問題ないですが、初心者であればさくらVPSで、CentOSを選ぶのがオススメです。

仕事で使うなど目的がはっきりしていればそのOSを選択すればよいと思います。
さくらVPSは公式にも丁寧な解説記事があったりと、初心者がわかりやすい環境が整っていると思います。

またCentOSのバージョンは6,7,8から選ぶことになると思います。オススメはCentOS7です。
CentOS8はまだ出たばかりで、今後シェアはCentOS7から8に数年間で変わっていくと思いますが、現時点ではCentOS7が多く、情報も多いため、
初学者が学習しやすいのはCentOS7になります。CentOS6は既に古いバージョンであるため、7が丁度よいと思います。

まとめ

初めてVPSを使うなら「さくらVPS」がオススメです。OSは迷ったらCentOS7でOK。

以上となります。

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