「派遣エンジニア」と「フリーランスエンジニア」の違い
本記事では、「派遣のエンジニア」と「フリーランスのエンジニア」の違いや特徴・働き方について解説します。
本記事の内容
- 「派遣エンジニア」と「フリーランスエンジニア」の違い
- 派遣のエンジニア
- フリーランスのエンジニア
この記事を書いている僕は、30代後半で未経験からWeb制作会社に正社員として就職し、現在はフリーランスのプログラマーとして、これまで4年ほどの経験があります。また僕の友人で未経験から派遣→フリーランスになった人もいて、このあたりはいろいろなステップアップの方法があり、経験談などからお伝えできるかと思います。
この記事を読むことによって、派遣・フリーランスのエンジニアについて特徴や働き方の違いについて理解し、自分にあった働き方はどれなのかを判断できるようになると思います。
「派遣エンジニア」と「フリーランスエンジニア」の違い
派遣エンジニアは派遣元の企業と雇用契約を結んで派遣元の社員となって派遣先の企業で働くのに対し、フリーランスエンジニアは企業と直接(もしくはエージェントを仲介)契約を結び働くことが多いです。フリーランスエンジニアは成果報酬に近い形で働くことも多く、報酬額が高いことが特徴です。
未経験からでも派遣エンジニアになることは可能
実は未経験から「派遣のエンジニア」としてキャリアをスタートさせることは可能で、年齢も30代・40代でも可能です。事実、僕の周りにそういったキャリアでスタートしている友人がいるためです。
フリーランスエンジニアになる方法
最初は未経験から企業に社員として就職して経験を積んでから、フリーランスとなることが多いと思います。
最初の頃はスキルが低くて基礎的なことができていないため、基礎を学んで経験を積むことによってその後、大きくスキルが伸びていくことが多いです。そのため最初は企業に就職することが長期的に見ると、とてもよいと思います。
派遣のエンジニア
派遣エンジニアは、派遣元の企業と雇用契約を結び、派遣先の企業で仕事をする形態です。労働基準法が適用され、社会保険も対応してくれます。
「一般派遣契約」と「特定派遣契約」
「一般派遣契約」(登録型派遣)で働く事が多く、派遣先が決まったときだけ雇用関係が発生する形の派遣契約です。派遣契約が終了すれば雇用契約も終了となります。時給制で働く事がほとんどで、就業期間のみ給料が発生する仕組みです。
「特定派遣契約」もあり、派遣先が決まっていなくても給料が発生します。
また「紹介予定派遣」だと正社員に登用される可能性も出てきます。
派遣エンジニアの働き方
派遣エンジニアの場合は時給制であることがほとんどです。僕が募集などを見てみた限りは、報酬額は時給2,000円前後が多いと思います。1,500円程度スタートのものもありますし、経験次第だと思います。
派遣→正社員・フリーランスとなるのがオススメ
個人的なオススメは、未経験から派遣エンジニアとして働くなら、経験を1〜2年積み、最終的には正社員のエンジニアとして企業で働くか、フリーランスのエンジニアとして業務委託契約で働く形に切り替えることをオススメします。その方がスキルが上がりやすいですし、収入も高くなります。
未経験から派遣エンジニアとして働いていた友人の話
僕の友人などは未経験からでも事前にスクールで学習をしていて、HTML・CSS・Rubyあたりがちょっとできる程度で派遣で働けていました。ただ途中で使えないと切られることも多かったそうです。
しかし派遣先が変わりながらも続けていくうちに経歴が溜まり、最終的にはフリーランスのエンジニアとして働いていました。
ただフリーランスになってからもスキル不足で常駐先から切られることも度々あったようで、人によってはスキルが身につきにくいのかもしれないと感じました。未経験の最初の頃は正社員で働き、先輩社員から色々とレクチャーしてもらえる環境があった方が後々のためには良いように思いました。
派遣エンジニアのメリット
働きすぎとならない可能性が高い
基本は時給制であり、企業が派遣会社に払う時給も低くはないため、残業はあまりないことが多いと思います。
業務の希望はある程度は希望できる
業務内容はある程度、希望に沿って選択ができます。ただ営業の兼ね合いもありますし、派遣元の企業により様々であり、スキルがない未経験の時などは選択の余地はあまりなさそうに思います。
派遣期間が終了すれば別の新しい派遣先で働ける
派遣期間が終了しても、派遣会社から次の派遣先を紹介してもらえるメリットがあります。色々な職場で働ける可能性が高いため、やり方次第では様々な仕事に対してのスキルアップを図ることが可能です。
派遣エンジニアのデメリット
派遣期間が終了すると新しい職場にまた慣れる必要がある
派遣期間が終了して、新しい派遣先に移る度に、新しい職場にまたイチから慣れる必要があるのがデメリットでもあります。
やりがいがない仕事にあたる可能性もある
期間が決められて派遣されるため、職場によりますが、穴埋め的な要因として派遣される可能性もあり、仕事が単調だったりスキルが身につきにくいような仕事を任される可能性もあります。
3年以上は同じ派遣先では働けない
同じ派遣先には3年以上勤めることはできないという縛りがあります。それ以上働く際は正社員や契約社員などへの切り替えが必要となります。
フリーランスのエンジニア
フリーランスのエンジニアは自分で営業をして仕事を取り、自由に働ける働き方です。多くの場合は正社員などで経験を積み、その後フリーランスとなって仕事をするケースが多いと思います。最初はエージェントを使って仕事を取ることが多いと思います。
企業に常駐するフリーランスエンジニアの場合、週5日働くとして交渉して決めた月●万円という報酬額をもとに、月に140〜180時間の精算幅の中で仕事をするケースが多いと思います。
フリーランスエンジニアの働き方
仕事は自分次第で調整できる
最初はエージェントを使うことが多いですが、仕事をどれくらいの期間するかを自分である程度は調整することが可能です。数ヶ月案件に入って仕事をしたら1ヶ月休むといったような働き方も可能です。
またスキルが上がり経験豊富になってくると、仕事がさらに選べるようになって、リモートワークや週3で働くというようなことも可能になってきます。
労働基準法の適用外となる
業務委託契約となるため、労働基準法の適用外になります。仕事に対して成果を残すプロとして対応するため、報酬額に見合った働きをする必要があります。
経費が使え、社会保険の手続きも自分で行う必要がある
フリーランスになると個人事業主として経費が使えるようになります。また確定申告をしたり、保険料の支払いの手続きも自分で行う必要があります。
フリーランスエンジニアのメリット
報酬額が高くなる
基本的には企業と契約する形になるので、報酬額は高くなります。多くの場合はエージェントが間に入ることが多く、エージェントとの準委任契約を締結し、エージェントにマージンを抜かれます。エージェントが2社以上間に入る契約だとマージンが大きくなりすぎるため注意が必要です。
フリーランスエンジニアのデメリット
仕事がなければ収入が無くなる
フリーランスなので仕事がなければ収入がなくなります。1〜2年以上の経験があって仕事を選ばなければ、仕事がなくて困るということはほぼないはずなので、そこまで心配はしなくてよい問題だと思います。
エージェントとの契約時は間違えると低報酬で働くことになる
エージェント同士はつながっており、ひどい場合は2社以上間にエージェントが入って報酬額の中抜(マージン)がひどく、エンジニアに払われる報酬額が低すぎる場合があるので注意が必要です。エージェントが間に入りすぎる場合の注意点については、「フリーランスエンジニア案件でエージェントの手数料はどれくらい? 【両方を経験した僕が内情を暴露します】」の記事をどうぞ。
ご参考になれば幸いです。
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