【体験談】高倍率でも職業訓練の書類選考を突破するオススメの方法
本記事では、僕が職業訓練の選考を突破するためにやったことを解説します。
僕は4年前に東京都の職業訓練校にて、Web制作系で6ヶ月の職業訓練を受けた経験があります。審査の基準などは公表されていないため、どうやったらよいかは不明ですが、実際に審査を突破できた僕が思う、よい方法をご紹介したいと思います。
この記事を読むことによって、職業訓練の受講をする際の選考に受かるための糸口を見つけられるかと思います。
僕の友人が失業して職業訓練を考えている時にも、何度かアドバイスをした経験があり、高い競争倍率を勝ち抜いて受講できたという人が2人ほどいました。その時のアドバイスよりも更に詳しく本記事では解説をしています。
【体験談】高倍率でも職業訓練の書類選考を突破するオススメの方法
職業訓練校でも高倍率なWeb制作のカリキュラムを受講できた僕が、書類選考を突破するための考え方を解説します。
今回紹介している内容は、僕の憶測でしかなく、もしかすると人によっては違うアプローチの方がよいかもしれないので、いち参考意見として、参考程度に見て下さい。
ざっくりの結論を述べると、以下のことを念頭において対応するのがよいかと。
- 職業訓練を受けなくても再就職できる人だと思われないようにする
- 職業訓練が必要で受講することによってどうなりたいかをきちんと明示する
- 公立の学校と同じ感覚で対応し、マジメでやる気があることをアピールする
事前準備として情報収集をする
職業訓練のパンフレットを手に入れてカリキュラムを確認する
ハローワークに直接行って職業訓練の案内パンフレットをもらうか、管轄のハローワークホームページにもPDFであると思います。東京都の例でいうと、「離職者等再就職訓練 受講生募集のご案内 ◯月入校生」といったようなものです。
▼東京都の職業訓練の募集ページ例
https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/kyushokusha-kunren/itaku/plan/
▼パンフレットの例(令和3年3月入校生)
https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/kyushokusha-kunren/itaku/202103_risyoku.pdf
パンフレットから受講したカリキュラムを選びます。ハローワークの窓口で相談すれば過去のパンフレットなども見せてくれると思うので、希望のカリキュラムがないかを探します。もし現在応募できるカリキュラムに希望のものがなく、過去のカリキュラムで希望に近いものがあれば、就職活動を続けつつ、翌月の新たな募集が出るのも待ったりするのもありかと思います。
過去の応募状況を確認して状況の把握をする
東京都の場合、過去の倍率を見ることができます。もし別の地域でこういった情報がなければ、管轄のハローワークで過去の倍率を聞けば教えてくれるので聞いてみるのがよいと思います。
まずはデータ・情報を集めて、戦略を練ると選考を突破できる可能性が高くなると僕は思っています。自分で希望が複数あるなら倍率が低いところを狙うのも戦略としてありかもしれません。
▼東京都の職業訓練の例
東京都の例で話すと、職業訓練の民間教育機関ページにて、「委託訓練応募状況」に直近3年分ほどの「定員」「応募者数」「応募倍率」がわかります。
「令和2年度委託訓練応募状況 12月」などを見ると応募の倍率がわかります。見ていただくとわかりますが、Web系の制作やデザインのカリキュラムは倍率が高く、過去の傾向を見ると3〜5倍と高倍率の競争率です。さらに派遣業などを本業でしているような主催学校(専門学校や企業が受託して運営しています)のカリキュラムはその中でも、さらに人気があって倍率が高くなったりします。
基本的には、自分が本当に行きたいカリキュラムに応募するのがよいと思います。僕が応募した東京都では第1希望、第2希望の2つが書けたので、本当に行きたい順番で書きました。職業訓練自体を受けたいと思うなら、第2希望は倍率が低くて受かりやすいところを選別してもよいかもしれません。ただ第1希望の人の方が優先されると思うのでどこまで有効かわかりませんし、個人的には行きたい順番で第1、第2希望を書けばよいのではないかと思います。
どのカリキュラムに応募するかによって倍率が違うので、強い希望が無いならば倍率が低いところを狙うなどもありかもしれません。
Web制作系のカリキュラムは人気が高く激戦区
Web制作やWebデザイン系のカリキュラムは人気が高く、倍率がすごく高いです。
書類審査や面接によって審査されるなどカリキュラムにより選考方法が異なります。僕が行きたかったWeb制作の学科は、書類審査のみで面接なしでした。個人的には熱意を伝えられる面接がの方がよかったのですが書類審査のみだったので、書類審査を通過するために必死で考えました。ウェブ上で検索して色々なブログを読んで情報収集しましたが、何となくしかわからないため、「自分が審査する側だったらどういう人を採るか」ということを必死で考えることを中心にしていました。
職業訓練を受けるために必要なマインド
僕が個人的に思うのは、以下のことをするのがよいと思っています。
事前の説明会に行き、やる気をアピール
申し込みより前にある、事前の説明会では出席した記録を残すようになっています。ただし事前の説明会に行かず、受かっている人も結構いたので効果があるかは分かりません。ちなみに僕は事前説明会にきちんと参加しました。
申込書にも事前の説明会に出席したことをアピール
申し込みの書類に「事前説明会に行き〜」というように、事前の説明会に行って是非このカリキュラムを受けたいと思ったというようなことをアピールするのがよいと、噂で聞いたことがあるので、もしかするとこういうのも審査で役に立つかもしれません。
僕は書類にきちんと説明会に行ったことも書いてアピールしました。
申込書ではマジメさ・やる気を書いてアピール
職業訓練を運営している機関では、職業訓練校からきちんと就職できたかどうかを重視しているらしいです。僕が思うにこの人なら職業訓練を受けえれば受かりそうと思われることが重要だと思います。そのため、「やる気」・「欠席はせず予習・復習を必ずする」というようなことを書いてやる気をアピールするのがよいと思っています。
これは個人的に思うことですが、あまりすごい経験があることを書くと、この人は職業訓練を受けなくても再就職でそうだなと思われてしまうので、なぜその職業訓練が必要なのか、それを受けることによってどうなるのかを書くとよいと思います。
「再就職訓練受講申込書」のオススメの書き方
何が正解なのかは分からない
職業訓練はどういった人が受かりやすいとか、条件みたいなものは公表されていないので、何がいいのかはわかりません。ただ僕が収集した情報や結果などから、有効だと思う方法を聞いた噂話や自分の経験から、記載します。
繰り返しになりますが、僕の憶測であり、人によっては違うアプローチがよいかもしれないので、あくまで参考程度にしてご自身にあった考えで進めてください。
東京都の場合だと先ほど紹介した職業訓練のパンフレットの最後の方に「再就職訓練受講申込書」が付いているのでそちらを見ながらだと、理解しやすいかと思います。
ポイントは自分の状況を細かく分析し、自分が逆の採用する側だったらどういう人を採用したいかということを何度も考え直して、申込書の内容を練ることです。例えば僕は以下のようなことを想像していました。
- 再就職できる人に職業訓練を受けさせたい
- マジメに職業訓練を受ける人を採用したい
- 遅刻や欠席をしそうな人は採用したくない
苦労している感を出す
企業求人へ応募する時はできるだけ経歴をよく見せるように書きますが、職業訓練への応募においては逆に立派な経歴だと思われないように書いた方がよいように思っています。
応募の用紙(裏)には「これまでの職務経歴」があり「退職理由」の欄があります。僕はこの欄に、敢えて苦労して辞めた感を書きました。それはこの人なら職業訓練しなくても再就職できそうと思われないようにするためです。「今回新たなスキルをつけて人生を変えたいと思っているんだな」と思ってもらえるような感じにするとよいのではないかと思っています。
退職をする時に複数の理由があることが多いと思いますが、自分の中で小さな割合の理由であっても外から見たら、それは大変でしたねと同情されるような内容を書いた方が悲壮感があります。嘘を書くのは絶対にNGですが、戦略的に見せ方は大事だと思います。
例えば以下のように理由を書く感じです。
「1日◯時間以上労働の激務を◯ヶ月以上したが体調を崩し〜退職」
「退職勧奨をされ契約社員の期間終了に伴い、今後は技術を身につけて再就職をすべく退職。」
例えば「退職勧奨をされた」ということを記載する場合、形式上は自己都合で辞めていたとしても、そういったやり取りや圧力が事実としてあったのであれば、書くべきかと思います。
会社を退職するということは、何かしらの不満や理由があって退職するもの。それらの事実・理由から強調する内容を選ぶと印象も違ってくると思います。
「就職活動状況」は努力していて職業訓練を受ければ受かるようになるのかもと思わせることを書く
「応募をたくさんして面接をしても未経験で実績不足なので不採用」というようなことを書けば、「職業訓練をすれば受かるようになるのかも」「きちんと面接までできていてやる気があるから職業訓練で伸びそう」と思ってもらえるかもしれないという感じです。
また「再就職と職業訓練の相談含め、既に◯回以上ハローワーク窓口でも相談中。」とか書けばかなり積極的に活動している感も出せてやる気がある人と思ってもらえるかもしれません。僕は職業訓練の情報収集のために何度もハローワークに通ったので、実際にこれを書きました。
「希望就職時期」は就職したい感を出す
これは「すぐにでも就職を希望している」というようなことを書いた方がいいと思います。
「志望理由」は最重要
「志望理由」は一番重要なので、何度も下書きを書き直して、内容を練り直します。おそらく多くの方は申込書もサラッと書いて申し込みする人が多いと思うので、頑張ってきちんとした文章を書くと良いと思います。
- 職業訓練を受ければ再就職できそうと思わせる
何度も繰り返してすみませんが、再就職できそうと思わせることが重要だと思います。職業訓練を受けることにより、どうなって、採用の確率が高まるのかなどを書き、自分が職業訓練を受けることの意味をアピールします。 - 事前の説明会に参加したことをアピール
「訓練施設見学に参加したところ、〜」などの文章を入れ、職業訓練校を実際に見に行くくらいやる気があると思わせます。もちろん僕は実際に説明会に行き、志望理由にも書いてさり気なくアピールしました。とある職業訓練校の見学説明会に行った時に「施設見学の説明会に参加した」ということを書いた方がよいと言っていた職員の方がいたので、書いた方がよいと思います。
志望理由では必死さやマジメな感じを出す
・休日も学習と就職活動のために時間を使う予定です
・必死にがんばります
上記のようなことを、僕はきちんと書いてアピールしました。少しアホっぽく感じるかもしれませんが、職業訓練校は公的な機関が運営しているので、マジメな人の方が好まれると思っています。「毎日予習・復習をする」ということを書いた方がよいとどこかの説明会で職員の方から聞いたような気もします。
年齢は関係あるのか?
職業訓練を受ける際に、Web系は若い人が有利なイメージがありますが、年齢はあまり関係ないと思います。僕がいたWeb制作のクラスは30名くらいでしたが、60代の方も1人ですがいましたし、後は20〜50代までほぼ均等だった記憶があります。30〜40代がやや多めだったかもしれません。
そのため、この人なら職業訓練を受講して再就職できるかもと思われれば、年齢は関係ないと思います。
まとめ
今回ご紹介した内容はあくまで僕の経験からの推測であるため、一部を除いてあまり有効ではない可能性もあります。
「職業訓練を受けるためだけにこんなに考えるの?」と思う方もいるかもしれませんが、僕は40歳手前でしたが、HTMLやCSSが全くわからない状態から何としてもエンジニア就職して、人生を変えたいと強く思っていたので、本気で調査・行動して職業訓練を受けることができました。
もちろん、職業訓練を受けることができるようになった時点でもそれはスタート地点であり、その後も「職業訓練」→「スキルの習得」→「就職活動」→「就職してからもスキル向上のための継続学習」とずっと継続した努力は必要になります。
僕はまだエンジニア歴は4年程度ではありますが、今はフリーランスのエンジニアとして仕事が問題なくできていて、今のところ仕事がなくて生活に困るということはない状態です。収入も会社員の頃よりは高く自由度も高くなったので、その点についてはよかったなと思っています。
エンジニアになる前は営業の仕事をしていて、対人関係のストレスが大きかったり、時代の変化とともに自分のスキルで仕事を続けられるのかと不安になったこともあり、仕事の幅を広げるべくエンジニア転職をゼロから目指しました。現在は、プログラミングのスキルを身に着けて経験も積めてきたため、40代になった今は仕事に対する心配はありますが大きな不安はなく、自信を持って楽しく仕事ができています。
もし職業訓練を受講できるようになって、これから頑張ろうと思っている方は、おそらく2年頑張れば変わってくると思うので、継続して頑張って続けていただければと思っています。
ご参考になれば幸いです。
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