【経験談】エンジニアの僕がリモートワークで感じたメリット・デメリット
本記事では、エンジニアがリモートワークをする際のメリット・デメリットについて僕の経験をもとに解説します。
この記事を書いている僕はエンジニア歴が4年ほどで、リモートワーク案件も経験しています。
この記事を読むことによって、エンジニアがリモートワークをすることによるメリット・デメリットがどんなことなのかが分かるようになります。
フリーランス エンジニアの僕がリモートワークで感じたメリット・デメリット
僕はフリーランスエンジニアで、いろいろな求人プラットフォームやエージェントなどの情報から案件を探すことが多いのですが、コロナの影響からリモート案件が増えてきていると感じています。
副業としての働き方もブームなどによって少しずつ浸透してきており、週2〜3の案件も増えてきている印象があります。現在の状況だと、人によっては週3でフルリモートの案件を探すことも可能だと思います。
エンジニアがリモートワークするメリット
作業に集中できてパフォーマンスが上がる
通勤での消耗がなくなり、エンジニアであれば作業もSlackなどで非同期で行えるため、集中できる時間を増やしやすくなり、結果的にパフォーマンスが大幅に向上するケースが多いと思います。コードを書いたり、考えたりするクリエイティブな時間を増やして有効的に使えるので多くのエンジニアにとっては生産性が、かなり上がります。
通勤によるコロナの感染リスクがなくなる
若いと自分自身は問題ないと考える人が多いと思いますが、家族などに移してしまう可能性もあるため、できる限りリスクを下げたいものです。コロナ禍では通勤がなくなることは、平常時よりも大きなメリットがあります。午前中はリモートで午後から出勤など出勤時間をずらす、半リモートのような働き方でもメリットはあると思います。
時間を有効活用した自由な働き方ができる
リモートワークで一番のメリットはやはり通勤がないことです。通常は通勤に電車を使うと思いますが、朝の通勤はそれだけで消耗するので最悪。帰りの電車も帰るまでの時間が無駄に感じてしまいます。
電車に乗る時間が少なくても、ドアtoドアだと会社の席について仕事を始めるまでに1時間かかるとすれば往復で1日2時間を通勤に使っていることになります(20日出勤したら40時間も無駄になります)。この時間を省略できることは非常に大きいです。自分の時間に使うことが可能です。
リモートワークの環境だと成果で判断されるので良い意味で実力主義になる
リモートワークになってもエンジニアとしては、基本的には現場で仕事をする時とそれほどは変わらないですが、より実績のみで判断されるようになるので実力がある人ほどよい評価を得られやすくなると思っています。
ただし仕事に理解がないマネージャー(コードが読めない人など)などがリーダーの場合、正当に評価されない可能性があり、ここはリモートかどうかは関係ないかもしれませんが、ある種のリスクとなります。
エンジニアがリモートワークするデメリット
家族がいる場合は家族の理解・協力が不可欠
独身なら家で作業ができますが、家族がいるなら家の書斎など専用の部屋やコワーキングスペース等へ行くなどの工夫が必要になることがほとんどだと思います。自宅で働くことに家族の理解や協力がないとオフィスに出勤した方が逆に効率的と考える人もいるようです。
特に自宅で作業をする場合には、作業スペースが重要になります。
僕の場合は家でしっかりと作業できる場所があるので、基本は自宅で作業をします。そして都心に住んでいるのでコワーキングスペースなどで気分転換に作業をするという選択肢もあります。
諸事情で自宅での作業スペース確保が難しいケースでは、近所にコワーキングスペースなどがあればそれを利用するなどの工夫が必要になります。ただモニターだったり、こだわりのガジェット(キーボード・マウスなど)が必要な人だといろいろと面倒なこともあるので、それだとオフィスで仕事をするのが一番快適という方もいるかと思います。
自分の生活スタイルによって、リモートが向いているか、向いていないかなども変わってくるので、よく考えるほうがよかったりします。可能であれば、休日などに試しにシミュレーション代わりに自宅やコワーキングスペースで仕事をして、小さく試してみることをおすすめします。
リモート案件は単価が安くなる傾向がある
リモートワークは副業的な捉え方をされたり、浸透していない働き方のためか、やっていることが会社で常駐している時と同じでも、単価が低くなる傾向が多く、単価低下のリスクが常にあると感じています。
リモートワークの方がエンジニアのパフォーマンスは上がることが多く、作業のパフォーマンスが下がることはほぼないはずなのに、単価・時給が下がってしまうケースが多くあるように思います。
よくコミュニケーションのコストが原因として上げられますが、リモートワークだとSlack中心のコミュニケーションになるため、エンジニアの生産性は上がりやすく、必要に応じてZoomで会議もできるので問題になることはほぼないはず。
エンジニアから見た考え方かもしれませんが、むしろ今まで惰性で行っていた無駄な会議も減るので、全体的なパフォーマンスは上がると考えています。
どの企業もリモートが根本的には進んでいないため、リモートワークでの仕事に希少性が生まれてしまっており、企業間の競争が起きていないことも原因かもしれません。
リモートワークによって仕事がしやすいことに気づいているエンジニアは多いと思うので、今後、優秀なエンジニアはリモートワークできる企業を優先するようになってくるはずで、それに応じてエンジニア獲得に力を入れる企業側もリモートワーク前提の働き方に徐々にシフトしていくと思います。よって今後は徐々にリモートワーク案件が増えてくるはずです。
慣れていないとコミュニケーションが難しい
Slackなどのコミュニケーションに慣れていると問題ないですが、Slack文化がない企業やSlack(もしくは類似したツール)での仕事経験がない人だとコミュニケーションが最初は難しいかもしれません。僕はエンジニアとしてもともとSlackでコミュニケーションをしていたため、リモートに移行しても問題が発生することはありませんでした。
Slackベースのやりとりだと、質問したりする際も画像や文章を使って、分かりやすく相手に伝えたり質問したりということが普通になるので、対面でのコミュニケーションしかできない人はリモートワークの文化に慣れるのに苦労すると思います。
Slackは非同期でエンジニア間などのコミュニケーションができるため、集中している作業中などはやり取りを後回しにできたりと、有効活用できれば強力なコミュニケーションツールとなります。
リモート案件は見つけにくい
コロナ禍となり、リモートで開発をする企業は増えてきています。しかし、フルリモートの案件は意外と探しにくいと感じています。多くの企業は会社へ出勤してのチーム開発にこだわっている企業が多く、1ヶ月など短期的にリモート勤務にする企業はありますが、ずっとフルリモートでの開発をしようとしている企業は少ない印象です。
僕はエージェントからも定期的に案件の紹介を受けたりしていますが、表立ってリモートを推奨している案件は増えている印象は少なく、期間限定で結果的にリモートにしていて、最終的には会社へ出勤する形へ戻すことを前提としている案件が多いと思います。
僕の個人的な感覚だと、フリーランスのエージェント経由で今まで通りに探すとリモート案件は思ったよりも少なく、副業やリモートを前提とした求人プラットフォームの方が条件がいいリモート案件が見つかりやすいと思います。
リモート案件の獲得方法については、「【リモートワークの始め方】フリーランスのエンジニアがリモートの案件を獲得する方法」の記事で紹介をしているので参考にしてみてください。
クラウドソーシングは消耗戦になることが多い
リモートワークをする際に候補に上がるのがクラウドソーシングサービスです。ランサーズ、クラウドワークス、ココナラなどの有名なクラウドソーシングサービスは競争が激化している印象があります。これは仕事を受ける側の供給が多くなりすぎていて、単価が大幅に安くなっていたり、クラウドソーシング内での実績・評価が高い人に仕事が集まりやすいことに起因していると思います。
クラウドソーシングだと、スキルによる優位性が活かしにくく、単価競争がメインになってしまうことが多いです。
もちろん、しっかりと探せばよい案件もあります。ただ最初はクラウドソーシング内での実績値を積まないといけないため、低単価で仕事を請けてよい評価をたくさんもらうことが攻略には必要なことが多いと思います。
これらの理由から、既にスキルがある程度あるならば、他のリモート案件のサイトを使う方がよいことが多いです。
ちなみにクラウドソーシングサービスをやるならココナラが狙い目だと思っています。ココナラは、サービスを出品して検索上位にくると仕事が舞い込んでくるケースはあります。
未経験からいきなりリモートワークは無謀
プログラマーになりたいと考える人は「リモートワークで自由に仕事をしたい」と思って、いきなりそこを目指しますが、難しいケースが多いです。
自分で仕事を取ってホームページ制作をするというケースなどだと、営業パートを除き、最初から在宅での仕事は可能かもしれません。
ただエンジニアとして企業で仕事をする場合は、最初からリモートワークというのは難易度は高く、ほぼ無理で無謀と言えます。
最初は基礎的なところからつまづくことがほとんどだと思うので、結構厳しいです。むしろ未経験からの人だと、リモートワークになった場合、最悪1日経っても何も成果がないということもあり得るので、リモートの作業は逆につらいかもしれません。会社に出勤していれば、一応は頑張っていたけど進まなかったという言い訳ができますので。
企業側からも自立して作業ができるプログラマーと認められなければ、現時点ではリモートでそれなりの単価の案件を獲得することは難しい状況なので、企業で働く駆け出しのエンジニアはとりあえずスキルを上げることに集中する方がよいと思います。場合によっては、働いている中でリモートワークをするチャンスは生まれてくることも結構あったりします。
まとめ
エンジニアがリモートワークをすることのメリット・デメリットについて解説しました。
エンジニアがリモートワークするメリット
- 通勤によるコロナの感染リスクがなくなる
- 時間を有効活用した自由な働き方ができる
- リモートワークの環境だと成果で判断されるので良い意味で実力主義になる
エンジニアがリモートワークするデメリット
- 家族がいる場合は家族の理解・協力が不可欠
- リモート案件は単価が安くなる傾向がある
- 慣れていないとコミュニケーションが難しい
- リモート案件は見つけにくい
ご参考になれば幸いです。
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