【経験談】フリーランスエンジニアがキャリアパスで失敗しないための方法
本記事では、フリーランスのエンジニアとしてどういったキャリアパスがあるのかについて解説します。
年齢が上がった時にフリーランスのまま仕事がしていけるのか不安に思う人も多いはず。このあたりを現役のフリーランスエンジニアの僕が、現場で一緒に仕事をしてきたフリーランスエンジニアの方のことなども含めて、フリーランスエンジニアのキャリアパスを解説していきます。
本記事の内容
- フリーランスエンジニアがキャリアパスで失敗しないための方法
- フリーランスエンジニアのキャリアパス
- SIerとWeb系企業のキャリアパスの違い
この記事を読むことによって、フリーランスエンジニアがどのようにキャリアを積んでいけばよいかが分かるようになります。
フリーランスエンジニアがキャリアパスで失敗しないための方法
プログラマーは常に新しい技術を取り入れて進化し続ける必要がある
プログラマーという仕事をしている限り、基本的には次々と出てくる新しい技術を取り入れて仕事をする必要があります。
ある程度の経験があると新しい技術を学ばなくてもそれまでの経験だけで稼げてしまう人がいるのも事実ですが、やはりトレンドにのって新しい技術を追い続けるプログラマーの方が価値は高まり、需要も高くなります。
また最初は専門性を高めていきつつ、経験と共にできる領域を広げていくのも大事だと思います。幅広く対応できるフルスタックエンジニアに近づくほど、全体の設計が行えるなどの専門的な知見が広がり、プログラマーとしての価値が上がります。
フリーランスのエンジニアになると経験値が溜まりスキルアップできる
フリーランスは即戦力を求められるから、スキルアップができないと言われることもありますが、そんなことはありません。これは人によると思います。会社員であれ、フリーランスであれ本人の姿勢次第です。
実際に僕はフリーランスのエンジニアになってからの方が、いろいろな凄いエンジニアと一緒に仕事をする機会が増えて大幅なスキルアップができました。また自分で案件を選べるため、狙った技術について確実に早くスキルアップできた経験があります。
フリーランスだと案件を選べて、もし希望と実務の内容が乖離していれば、契約期間の満了と共に新しい案件に移ればよいので狙い通りのキャリアアップがしやすいです。
未経験の新しい技術にもチャレンジはできる
未経験の新しい技術の案件に潜り込みたい時は、その新しい技術を学んだ際にきちんとしたポートフォリオを作ってGitHubに上げておき、商談の際にこれまでの実績とそのポートフォリオを提示しつつ、案件の単価を低めに設定して臨めば、希望の案件に入れる可能性は高くなります。
また入った案件に長くいると、その企業で新しい技術にチャレンジする時にメンバーとしてアサインされる可能性も大いにあるので、案件や報酬額を変えなくても新しい技術にトライできることは多いです。僕も実際に、Reactの経験しかなかった時に、入っている案件と掛け持ちで新たに、当時未経験だったNuxt(Vue)の案件に入って経験を積ませてもらったことがあります。
フリーランスのエンジニアとして活動していると、資金力のあるWeb系の企業の案件に入れることが多く、そういった企業は最新の技術を取り入れていることが多いため、いろいろな新しい技術に触れることができる機会が多く、スキルや経験がどんどん上がっていきます。
新しいことにチャレンジしたい方には是非、フリーランスのエンジニアになることをオススメします。
フリーランスエンジニアのキャリアパス
ここではフリーランスのエンジニアがどのように自分の経験やスキルを高めていけばよいかを僕や僕の周りのフリーランスエンジニアを見てきた経験からお伝えします。
必ずしもリーダーを目指さなくてもよい
実際に現場で50代でも技術に詳しい人は、僕が見てきた限りでも引く手あまたです。特にプロジェクトリーダーをやらなくても一人で仕事ができれば何も問題ないです。幅広い知識、専門知識がある人の方が重宝され、経験豊富な人材は年齢に関係なく求められます。
ただ当たり前のことではありますが、人当たりがよい人でないと長く続けるのが困難だったりします。フリーランスだといくら技術力が高くても、客先常駐でチーム対応が求められることが多いので、コミュニケーション能力や人間力の高さはあった方がよいかと思います。
スキルがあれば年齢は関係ない
未経験からエンジニアを始める時は年齢が高いと不利になりやすいと感じますが、経験者として案件に入る場合は実力があれば年齢は関係ないと感じます。もちろん一部の企業では職場の平均年齢から、入る人の年齢を見ているところもありますが、そういった企業はそもそも微妙なことが多いので入らない方がよいでしょう。
とにかく経験や新しいことに対応できる技術力などが備わっていれば、年齢に関係なく求められる人材となります。
心配すべきなのは、意欲がなくて成長できなく、新しい技術にキャッチアップできなくなり、経験年数の割に役に立たないという状況です。
対応できる範囲を広げていく
最近はReactやVueなどのシングルページアプリケーションでシステム構築することが多く、フロントエンドとバックエンドの垣根が今まで以上になくなってきています。
バックエンドのみ対応していた人がReactやVueのフロントエンドをやることも多いですし、デザイナーからReactやVueのプログラミングをするフロントエンドのエンジニアになるケースもあります。
まずはフロントエンドやバックエンドから始めて経験を積み、専門性を高めて対応できる守備範囲を広くしていくことがステップアップとなり、収入を上げていくことにもつながります。
経験が上がるほど自由度も高くなる
経験値が上がるほど自由度があがります。経験値があり需要があれば、リモートワークや週3勤務といった働き方も可能になってきます。
実際に僕はまだエンジニア歴4年ですが、企業の案件に参画しつつ、週3でフルリモートワークという働き方が可能になっています。フルリモートで働くことができるのはコロナの影響もありますが、いずれなるであろう未来が早く来ただけだと思っていて、キャリアを積めば働き方や企業を選ぶことができるようになってきます。
エンジニアになろうか考えている方は、早くチャレンジすることをオススメします。
SIerとWeb系企業のキャリアパスの違い
SIerとWeb系の企業は明確に違いがあります。ざっくりと分類すると、SIerは降りてきた仕様についてSEが設計してプログラマーが仕様通りにものを作る、Web系の企業はケースバイケースですが技術選定や仕様設計からプログラマーが入って課題解決しながらものを作るという違いがあります。
日本で一般的に考えられているSIerシステムエンジニア(SE)のキャリアパス
よくあるSIerのシステムエンジニア(SE)のキャリアパス
↓
・システムエンジニア
↓
・プロジェクトリーダー(システムエンジニア)
↓
・プロジェクトマネージャー(お金の管理・プロジェクト全体の進捗管理)
↓
・事業部長とか
↓
・取締役など経営陣に加わる
ちなみにアメリカのシリコンバレーなどではシステムエンジニアというもの自体がないそうです。日本のように大手企業がSIerに開発を外注することは稀で、アメリカでは企業が自社でエンジニアを雇ってシステム開発するのが一般的で、コアとなる技術を外注するのはリスクと捉えられて外注するという発想自体がなく、日本の下請けに丸投げする開発手法が特殊と言えます。
Web系企業のキャリアパス
よくあるWeb系企業のプログラマーのキャリアパス
↓
・リードエンジニア (リーダー)
↓
・プロジェクトマネージャー
↓
・CTOなど技術職のトップになる
Web系の企業ではデザイナーからプログラマーになる人も多かったりと区切りがあまりありません。プログラマーとして技術力を高めつつ、他のプログラマーを束ねるリードエンジニアとなり、後はプロジェクトを回すというポジションが多いように思います。リードエンジニア→プロジェクトマネージャーとなるかどうかは、人によって様々でリードエンジニアとして活躍し続ける人も多いように思います。
リーダーとしての素養を求められる企業も多いですが、幅広い知識・経験によって問題解決できてシステム設計ができる人材としてリーダーではなくスペシャリストとして活躍する人も多いです。
プログラマーはとにかく新しい技術を学び続けて、経験とともに知識を増やしていくことがステップアップしていくことにつながると思います。
まとめ
フリーランスのエンジニアとして活動していくならば、まずは目の前の案件をしっかりと対応して結果を残し、経験を積んでいくことが大事です。
そして常に新しい技術への対応をし続けていけば、常に必要とされるエンジニアになれ、仕事も選べるようになっていきます。とにかく常に成長することを意識するのがフリーランスのエンジニアとしてやっていくには重要なポイントだと思います。
僕の周りを見ても常に新しい技術を学ぶことが好きで、新しいことにチャレンジし続ける人がフリーランスのエンジニアとして結果を残しているように思います。
ご参考になれば幸いです。
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