Written by TSUYOSHI

フリーランスのエンジニアとして独立する前の準備7選! 【退職前後にやっておくべきこと】

FREELANCE WORK

フリーランスのエンジニアになりたい人「フリーランスのエンジニアになる時に何を準備しておけばいいのかな」「退職前にやっておいた方がよいことはあるかな」

こういった人向けにフリーランスエンジニアになる前にやっておくべきこと、なった後にすべきことをお伝えします。

本記事の内容

  1. 仕事の確保
  2. スキルシート、職務経歴書の作成
  3. 支払に合わせた生活費の確保
  4. クレジットカードを作っておく
  5. 賃貸の契約
  6. 個人事業主の開業届と青色申告承認申請を出す
  7. 領収書、レシートは保存しておく

この記事を書いている僕は、企業で常駐するフリーランスのエンジニア3年目。経験をもとにお伝えします。

1.仕事の確保

フリーランスになってから行動すればよいというのもありますが、事前に仕事について目星をつけておくことは必要です。企業に常駐してエンジニアとして働く場合、すぐに働き始めたければ社員として働いているときにエージェント経由で仕事を探すこともできます。

社員として働いている際に激務で残業続きだと、例えば定時後に面談予定があっても抜けられないというケースが発生する場合もあるかと思います。これはエージェントからの信頼を失ってしまうことにもなるので問題です。

僕の場合は突発的に対応が発生する職場だったので、そういう調整もストレスだったので、資金に余裕を持たせて、退職後に完全にフリーになってからエージェント経由の商談を組むようにしていました。退職後の最初の月は仕事が空いても、勉強をして新しいスキルを身につける期間と思えばよいかなと思っていました。

ただエージェント自体の担当者との面談は社員として在職時に済ませていました。
エージェントの担当者の方であれば、最悪、仕事が抜けれなくなり面談にいけない自体が発生しても理解してもらえると思ったためです。(もちろん本当に緊急のトラブルでない限り面談を優先します)

フリーランスになる際に、どのように収益を得るかは事前に考えておき、できるだけ早めに行動した方がキャッシュを確保できるメリットがあります。

勤めている会社からフリーランスになって仕事をもらう形式であれば、退職時はエージェント不要だと思うので必要になったタイミングで登録すればよいかと思います。

2.スキルシート、職務経歴書の作成

エージェント経由で仕事をもらう際に必要となるのが、スキルシートです。職務経歴書もエージェントとの面談時には必要となることが多いので作っておきましょう。ちなみに履歴書が必要だったことはなかったと思います。

そして一番重要なのが、スキルシートです。スキルシートは面談時に企業が書類審査にも使いますので、非常に重要です。見やすく、相手に上手にアピールできるスキルシートを作るべきです。初めての場合はスキルシートはググるとたくさん出てきます。

またスキルシートはGoogleスプレッドシートやエクセルなど編集が可能なフォーマットで作成して提出した方がよいかと思います。面談前にメールやりとりなどで提出するスキルシートは相手が編集できるようにすべきです。(エージェントによってはPDFをそのまま編集してくれるところもあります)
スキルシートはエージェント経由で面談予定の企業へ送られます。その際に名前をイニシャルに変更したり個人情報を隠す編集をエージェント側がしてくれるので、編集ができるエクセルなどで提出した方が無難です。

3.支払に合わせた生活費の確保

意外と忘れがちなのが支払サイト(支払サイトというのは支払のサイクルのこと)です。
会社員の場合はだいたいは働いた月の末日が締日になり、翌月の25日前後に支払されるというのが一般的だと思います。フリーランスになるとこの支払サイトは長くなる可能性が高くなります。

通常は仕事をして納品が完了した月から数えて翌々月末支払というのが、会社間での一般的な支払いサイトになりますので、個人事業主も例外はなく、通常は翌々月末に支払がされるはずで、これを前提に生活費を確保しておくことが重要です。
具体的には、6月に企業に常駐して仕事をした場合、6月末に締めて請求書を送り、支払は8月末日というのが一般的です。

ただ例外もあります。「GeechsJob (ギークスジョブ)」などの大手であれば翌月15日支払という非常に短い支払サイトで支払ってくれる会社もあります。支払いサイトが短いというのはフリーランスエンジニアにとって非常にありがたいメリットとなります。
また僕個人の話ですが、準委任契約で企業常駐した際に、契約時に条件交渉をして、支払いサイトが翌々月末日だったのを翌月末支払に変更してもらった経験があります。この時は単価の交渉がダメだったため、代わりに支払サイトを短くしてほしいという感じで交渉を進めて要望を通していただきました。

またフリーランスになる際に、商談(面談)をしても中々決まらないというケースもあります。条件面だったり、面談してもなかなか契約に至らないなどタイミングによるところもあります。そういった際には使うエージェントを増やしていき、面談の機会を増やすなどをすることになるはずなので、決まるまでに時間がかかってしまうこともあります。
例えば決まったとしても、企業側から今タイミングが悪いので1ヶ月後から来てほしいなど依頼がある場合もあります。つまり面談してからすぐに決まらない場合はその分、生活費を確保しておく必要があります。

確保しておく生活費は多いほど余裕も生まれるので有利になります。
普通に貯金をしっかりしている人は問題ないのですが、会社員だと毎月決まった額が入金されるため、貯金をしていない人も意外といると思います。あまり貯金をしていない、または貯金は定期貯金なので手元資金はあまりないと言う人は注意しましょうということです。

4.クレジットカードを作っておく

よく言われることですが、フリーランスになると最初は信頼が低く、クレジットカードの審査が通りにくくなります。昨今は昔よりは審査も通りやすくなった気がしますが、やはりフリーランスなりたてだと特に信頼が低くクレジットカードが作りにくいです。
小さい企業でも正社員や契約社員であればクレジットカードは簡単に作れるので、もし作りたいと思っているクレジットカードがあるならば退職前に作っておくことをおすすめします。

個人的にはAmazonのゴールドカードを作っておくといいかなと思っています。僕の場合はAmazonはよく使うのでプライム会員になっていますが、ゴールドカードを作ると年会費がかかりますが、無料でプライム会員になれる特典が付いてくるので、実質ゴールドカードでも年会費無料という形になり、ポイント還元率もAmazonポイントですが高いのでお得です。
一度、退職前にクレジットカードを見直してみるのもよいかもしれません。

5.賃貸の契約

今住んでいる場所でよければ問題ないですが、もし引っ越しなどを予定している場合は、フリーランスになる前に済ませることをおすすめします。理由はクレジットカードと同じで、賃貸契約も通りにくい可能性があるためです。
前年の源泉徴収票を提出しても、フリーランスになった時点で信用は低くなる(この人は本当に収入があるのか疑われる)ため、引っ越しに関しても事前に済ませることをオススメします。

またややこしいですが、引っ越しで仕事に関係するものの買い替え(例えば作業用の机など)をする場合、経費にするなら個人事業主の開業届後が済んだあとの方がよいかもしれません。(開業前でも開業前の経費として計上できるかもしれませんが)

6.個人事業主の開業届と青色申告承認申請を出す

正社員を辞めて、フリーランスのエンジニアになる場合、多くの人は個人事業主として出発すると思います。
この場合は退職後に、住民票を置いている管轄の税務署に行って個人事業主としての「開業届」と「青色申告承認申請書」を提出します。
確定申告で青色申告にしない場合は青色申告承認申請書は不要ですが、65万円の控除を受けたりできるので青色申告承認申請はしておいた方がよいと思います。ただ青色申告する場合は複式簿記による帳簿作成が必要になります。

一番最初は経験がないと大変だと思いますが、「freee」や「MFクラウド確定申告」などの会計ソフトを使えば比較的簡単に処理できるので、ここは問題ないと思います。僕は「MFクラウド確定申告」を使っており非常に使いやすいです。「freee」と「MFクラウド」どちらがよいのかとよく比較対象になりますが、僕の考えは以下です。

  • freee
    本当に初めての初心者はfreeeがよいかもしれません。初心者にわかりやすい設計になっています。また新しい仕様への対応が非常に早いです。例えば政府の電子対応で新規機能が出た場合にもいち早く対応してくれて、MFクラウドでは未対応の機能でもfeeeeは対応しているということもよくあります。
  • MFクラウド確定申告
    個人事業主で使う場合は「MFクラウド」ではなく安い「MFクラウド確定申告」を使います。僕はこちらを使っています。
    僕は企業で経理をしていた経験があり複式簿記もきちんと学習しているのですが、簿記をしっかり勉強している場合や経理経験がある場合は「MFクラウド確定申告」の方が断然オススメです。理由は「貸し方」「借り方」が通常の会計ソフトと同じ形式になっており、わかっている人にとっては非常に使いやすいためです。freeeだとこのあたりが経理未経験者向けにカスタマイズされており、逆に使いにくいと僕は感じました。
    経理未経験の人も、「MFクラウド確定申告」で慣れておいた方が本来の複式簿記の形式でよい(将来法人化することも見据えて)ですし、機能はfreeeと同等で問題ありません。設定すれば自動的に銀行口座やクレジットカードの情報を吸い取って学習して簡単登録ができるため、使い勝手も申し分ありません。
    一度、機能について問い合わせをしたところ丁寧な回答が来てサポートも安心なのでおすすめです。

7.領収書、レシートは保存しておく

開業後の話になりますが、事業に関係がある支出については領収書・レシートを必ず保存しておくということです。

例えばフリーランスのエンジニアが技術書を購入した場合、これは経費にできます。スキルアップのために技術書の購入は必須と思いますが、技術書は1つで3000〜4000円程度するものも少なくなく、結構な出費になります。仕事に関係する移動でタクシーを使った場合、技術系のイベント参加時の費用、エンジニア同士で意見交換を行った会食をした場合などもレシートはきちんと保存します。

確定申告時に経費として計上するために、事業関連の出費については領収書・レシートは取っておくべきです。

まとめ

  • 仕事の確保 常駐型フリーランスになるなら、退職前にエージェントに事前に登録しておいた方がよい
  • スキルシートは重要なので作成しておく
  • 会社員と違うので、生活費の確保はしておく
  • 作りたいクレジットカードがあるなら退職前に作っておく
  • 引っ越し予定があるなら、退職前に賃貸の契約はしておく
  • 個人事業主の開業届と青色申告承認申請を出す
  • 領収書、レシートは保存しておく

以上、お役に立てれば幸いです。

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