現場で切られるエンジニア 【契約が延長されない常駐型フリーランスの特徴】
「フリーランスになりたてで現場で働くのが不安」と言った方向けに、僕の経験をもとに現場で契約を切られてしまうエンジニアについて紹介しています。
本記事の内容
- 仕事をしないエンジニア
- 人あたりが悪いエンジニア
- スキル不足で仕事ができないエンジニア
フリーランス3年目の僕が伝える現場で切られてしまうエンジニアの傾向をお伝えします。
企業常駐型のフリーランスエンジニアとして働く
エンジニアがフリーランスになって仕事をする場合に、よくあるパターンのひとつが、エージェントに仲介してもらって、企業に常駐して働くという形式です。働ける企業を仲介してくれるエージェントに登録すればよく、無料で使えるのでフリーランスのエンジニアとして働くのは比較的簡単です。
企業とフリーランスの間にエージェントが入るので、企業側から見るとコストは上がりますが、その分、現場に合う即戦力となるエンジニアを選ぶことができて、リソースが不要になれば契約を延長しなければよく、人員の調整が比較的簡単にできるメリットがあります。
たいていは外部からフリーランスを招集するようなプロジェクトは規模が大きく、初期の開発後も保守が発生して開発期間は長期に渡ります。フリーランスエンジニアはだいたい3ヶ月くらいの契約期間で必要に応じて契約を延長して継続して働きます。またそのプロジェクトが終わっても、だいたい同じような感じの別のプロジェクトを開発していたりするので、そちらにアサインされるということは多々あります。
現場により様々ではありますが、今回はこの際の「契約が延長されないエンジニア」について、実体験をもとにまとめてみました。
仕事をしないエンジニア
まずは仕事をしないエンジニアです。「いや職場なんだから仕事するのはあたり前でしょ」と思う方が大半だと思います。しかし仕事をしない人というのは必ずいるものです。
ある程度のスキルがあっても、振られた仕事にいちいち文句を言うエンジニアがいます。
現場には事情があり理想的な形で進められないことは多々ありますが、正論を振りかざしてイチイチ文句をいうエンジニアというのがいます。だいたいこういう人はこうすべきとか、改善案を言ったりしますが、自分では実行せず文句だけ言います。
こういう人は現場のマネージャーから嫌われて切られる傾向が多いです。
問題がある場合にしっかりと伝えることは重要ですが、現場の状況を見てバランスを取ることはもっと重要だと思います。
本当に問題のある現場であり、エンジニアの立場で、もし嫌な現場なのであれば、その場はうまく取り繕って仕事をして契約延長せずにこちらから切るという方が良いように思います。
エージェントにお願いしてエージェント経由で伝えてもらい改善を試みるという方法はありますが、これはエージェント担当者の手腕によるところがあり事態が悪化する可能性も考えられるので、どこまでエージェント担当者に相談するかも自分で判断してコントロールする方がいいと思います。
人あたりが悪いエンジニア
開発では最終的にお金を払う依頼してくれた企業がいて、これがお客様になります。システムに詳しくない「お客様」であることは多いです。ちなみに自社商品を自社で開発している企業であれば開発企業=エンドになりこの区分けはなくなります。
このお客様は言い方は悪いですが、殆どの場合、開発に関して普通は「素人」です。
そのお客様に、システム屋同士が話すノリで対応してしまったり、あなたは「わかっていない」というような高圧的な態度をとるエンジニアはお客様から嫌われて担当を変えてくれと言われ、外される事が多いです。
ヘコヘコする必要はないですが、客商売でもあるのでお客様に対してはイラつくような事があっても丁寧に対応することが必要です。
実際にベテランエンジニアで20人のチームを束ねるエンジニアと一緒に仕事をしたことがあるのですが、お客様に高圧的な態度を取って対応をしていて、お客様側の担当者が変わったタイミングでそのベテランエンジニアが切られてしまうのを見たことがあります。
チームを引っ張っていて、チームに必須な人と思われていても、お客様から嫌われて変えてくれと言われれば切られるということは普通にあります。
よく言われるエンジニアは営業ではないけれども、コミュニケーション能力も重要と言われるのは、チーム内でのコミュニケーションだけでなく、こういった客先対応の能力も必要になります。ただこれも難しいことではなく、社会人として普通に対応していれば問題が発生することは殆どの場合はないはずです。
スキル不足で仕事ができないエンジニア
コストはエンジニアによって違いますが、普通レベルのエンジニアを雇うときにはある程度の基準額があり、その前後の金額で契約をすることが多いです。
企業がフリーランスエンジニアと契約して雇う時に、面談をしても一緒に働いてみないとスキルは雇う側もわからないことが多いのが実情です。そのため面談をしていても、雇ったエンジニアが全然仕事を完遂できないということがあります。
当然ですが、やるべきことができない場合、契約の延長はないので切られるということになります。またエンジニアの立場として、こういうことがあると、担当してくれたエージェント経由では、以後仕事を紹介してもらえなくなるという可能性も高くなります。
エンジニアの立場からすると、場合によってはチャレンジは必要かもしれませんが、企業側は基本的に即戦力を求めているので、できそうにない仕事であれば面談の場で言いにくくても、「がんばります」ではなく、はっきりと「できません」と伝えることは重要だと思います。(もちろん、言い回しは上手く言った方がよいです)
当たり前のことばかり書いてきましたが、企業に常駐してフリーランスエンジニアと一緒に働いてみると当たり前のことができない人は結構いるのです。
まとめ
まとめますと、企業に常駐して仕事をする場合、
- 求められる技術スキルを満たして即戦力として仕事をきっちりこなす
- 社会人として普通に対応する
これらができれば、信頼が積み重なり、仕事がなくならない限り、契約も延長されるということです。
人によってはスキルアップなどを目指すため延長依頼があっても、断るというケースもあると思いますが、契約が延長されるということは信頼を得ているということになるのでいいことではあります。これはエージェントから良い案件を回してもらいやすくなることにもつながります。
企業に常駐するタイプのフリーランス エンジニアを目指すのであれば、常に延長依頼がくるような働き方をすることが大事だと思います。
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