Written by TSUYOSHI

【経験談】フロントエンドエンジニアがフルリモートで働くための方法

FREELANCE WORK

本記事では、フロントエンドエンジニアがリモートワークでの仕事を獲得する方法について解説します。

僕自身は、30代後半に未経験からスクールに通ってエンジニア就職をして、今はフロントエンドのエンジニアとしてフルリモートワークで仕事をしています。

本記事の内容

  • フロントエンドエンジニアがフルリモートで働くための方法
  • 【経験談】 リモートワークのフロントエンドエンジニアになるためのオススメ方法

この記事を読むことによって、フロントエンドのエンジニアになって、リモートワークをするための手順・道筋が分かるようになるかと思います。

フロントエンドエンジニアがフルリモートで働くための方法


結論から言うと、フロントエンドエンジニアがリモートワークするためには、2年ほどのエンジニア経験があり、Vue・Reactのどちらかができれば、フルリモートでフロントエンドエンジニアとしてそれなりの単価で仕事をすることは可能になると考えています。

また単価・給料が低くても問題なければ、HTML・CSS・JavaScriptを企業で開発して経験している方ならもっと少ない経験年数でリモートワークの仕事に就くことは可能です。

これらは僕の経験から思う感覚的なものですが、大きくは外れていないかと。フロントエンドのエンジニアとして、フルリモートで仕事をするためにやるべきことや手順などについて解説していきます。

僕がリモートワークになるまでに経験を積んできた仕事

僕は未経験からリモートで仕事をするようになるまで以下のような経験をしています。

・30代後半で未経験からエンジニアになることを決意
 ↓
・スクールで半年、HTML・CSS・PHP・JavaScript・WordPressを学ぶ
 ↓
・Web制作会社に就職 (エンジニア1年目)
 ↓
・フリーランスのエンジニアに転身 (エンジニア2年目)
 ↓
・企業に常駐して経験・スキルを磨く
 ↓
・コロナの時期にフルリモートの案件で在宅仕事
 ※この間に色々と他にも仕事を試しています

もともと常駐で仕事していた案件がリモートワークになったり、クラウドソーシングサービスを試したり、リモートワーク案件を探してみたりと色々試す中で、技術力を売りにして場所を選ばず効率よくリモートワークをする方法が分かってきました。

このあたりのことを順に解説したいと思います。

クラウドソーシングサービスは基本的に消耗戦

ランサーズクラウドワークスココナラで仕事を試してみました。まず最初はクラウドソーシングサービス内で実績が0であり、そういった人に依頼をする人は少ないため、低価格で仕事を請けて良い評価をもらい、実績を積み上げていく必要があると思います。

クラウドソーシングサービスは価格競争が激しい

そうして実績を積み上げても、競争が激しく、極度な単価低下の圧力もかかり、極端な単価競争に巻き込まれるケースが多いです。WordPress案件などは1件の募集に70〜80件の提案があるのはザラであり、僕はVueやReactなど少し難易度が高めの対応が得意なのでここを攻めようと考えました。

クラウドソーシングサービスは見積もりが難しい

クラウドソーシングサービス内でVueやReact案件は少ないながらもあるのですが、募集内容がざっくり過ぎて見積もるのが大変です。詳細を聞くために、NDA(秘密保持契約書)を交わして、質問をしてもなかなか全容が分からないことがほとんど。

見積もるための情報がきちんと取得できないので、完成までの工数を見積もるのが難しく、損をする可能性が高いと感じました。詳細を聞く度に次々と新たな仕様が発覚するというようなイメージです。また、もしもの時を考えてバッファを取りすぎるとクラウドソーシングサービスにしては、料金がかなり高くなってしまい、受注できないということもあります。

あとは目的がズレていることも多いです。例えばよくあるのは、リニューアル目的がSEOを強くしたいということなのに、VueなどでSPAゴリゴリのサイトを作ろうとしていて、最初の技術選定が間違っているなどです。技術選定からやり直すと、納期も工数も全く違ってくるので「詰んでいる…」というパターンは多いと感じます。

総合的に色々と試してわかったのは、要求する内容がハイレベル(しかも目的がズレていることが多い)なのに、支払いできる金額が非常に低いというパターンが多いことを身をもって知りました。

技術力を武器に戦いたい場合は、予想通りでしたが、クラウドソーシングサービスでの受注は避けるべきだとわかりました。単発でいい案件はあるかもしれませんが継続的には厳しいと思います。

もちろん、100万円近くの案件をクラウドソーシングで受注している例があるのも事実ですが、それを継続するとなるとさらに狭き門だと思っています。クラウドソーシングサービスは未経験から始める人が経験や実績を積むのに向いているのかなと思っていて、技術スキルを売りたい場合は向いていないケースが多いと思っています。

リモートワークをするならフリーランスの案件の方が探しやすい

フリーランスの方がリモートワークしやすい

エンジニア・プログラマーとして働く場合、フリーランスだと探せる案件の数が全然違い、変化にも素早く対応できるので、社員として働くよりもリモートワーク案件を探すのは簡単です。

フリーランスのエンジニアだとエージェント経由で企業とマッチングし常駐で働くケースが多いと思いますが、リモートワーク案件を探す際はリモートワークや副業に特化したサイトなどで探した方が希望の案件が見つかるケースが多いと感じています。
» 【リモートワークの始め方】フリーランスのエンジニアがリモートの案件を獲得する方法

正社員でもリモートワーク可は増えてきている

リモート案件を探す際に、正社員募集でもリモートワークも増えてきています。例えば以下のような募集です。
» フロントエンドエンジニア・リモートワーク可・地方在住者歓迎・親会社は大手上場企業!

この求人のように、月に数回出社が求められる程度で、基本はリモートワークを認めている求人も見受けられます。HTML・CSS・JavaScriptができる程度で、年収500〜700万円なら悪くないかと。探せばかなりいい条件の勤務体系があります。情報を知っているか、知らないかで大きな差が生まれることになります。積極的に情報収集を行うようにしましょう。

ただリモートワークを希望するなら、フリーランスになってしまった方が簡単にリモートワークできる仕事を見つけられると思うので、リモートワークしたいならフリーランスのエンジニアになることをオススメします。

技術力があるならリモートワーク案件を狙うべき

一般的に技術力があるエンジニアならば、最近はリモートワークの案件を業務委託契約で受注するのがオススメです。

コロナの影響により、リモートワークで副業的に週2〜3日でエンジニアを募集する企業が急速に増えてきていると感じます。これは僕がそういった案件を探すサイトを実際によく使って、実際に案件を請けたりしている経験から、身を持って言えます。

未だにリモートワークは「一部可」、「条件や人によって可」というレベルのところも多く、社員も含めて全員がフルリモートで開発しているという企業は一部だと思っています。緊急事態宣言が出た際に、一時的に期間限定でリモートワークにしている企業は多いですが、リモートワークはまだまだ少ないです。

しかし最近は、このあたりは先ほど述べたとおり、徐々に変化しており、フルリモートワークの案件が徐々に出始めています。普通のエージェントを使うと少ないのですが、副業やリモートを前提とした案件を探すプラットフォームなどを使うとこれらリモートワークの案件が結構でてきます。

案件の単価はまだ低めが多い

副業で働いてくれる人を試しに探しているという印象で、時給単価はまだまだ低い案件が多いです。ただ探せば、会社全体がフルリモートの開発体制に移行している会社などだと、常駐するのとほぼ同等の単価で受注できるケースがあります。

ご自身の経験やスキルによって、時給単価は変化しますが、例えば週2・週3のリモート案件を2つ掛け持ちするなどすれば、週4〜5でリモートでそれなりの稼ぎを出すということも可能だったりします。

時間的自由は狭まるが安定する

完全な受託と違い、時間を切り売りする形になるので決まった時間帯に開発をする必要があることが多いです。ただし技術力を売りにしたい人は僕もそうですが、そもそも開発が好きなことが多いので決まった時間に開発するというのも特に苦にはならないはず。

むしろ高めの時給単価で自分の技術力を売っていることになるため、非常によいと思います。

リモートワークで通勤時間や無駄な労力を無くせる

リモートワークになると会社へ常駐する場合と違い、出勤がなくなります。これは非常に大きいです。

会社の近くに住んで板としても、エレベーター待ちや電車待ちなど細かく考えれば、ドアtoドアで片道1時間はかかると思います。往復で1日2時間かかるとすると、20日出勤するとしても40時間がかかります。リモートワークにすればこの時間を省いて有効活用できるようになるので、これだけで大きなメリットになります。

通勤にかかる労力や、今ならコロナに感染するリスクを考えれば、リモートワークできることのメリットは計り知れないですね。

おすすめのリモートワークを探すためのサイト

僕が実際に使ったサイトなど、リモートワークで使うべきサイトを紹介します。過去に結構エージェントを僕は使ったりしているので、ここはやめた方がいいなど分かっています。ひどいエージェントだと、断ってもひっきり無しに電話をかけてきて仕事に支障が出たりすることもあります。僕は一度ひどいエージェントに当たって電話番号を変更したこともあります。

よければ失敗しないためにも以下の記事で紹介しているようなサイトを使うことをオススメします。
» 【リモートワークの始め方】フリーランスのエンジニアがリモートの案件を獲得する方法

また並行して、普通にエージェント経由でも探しておいた方がいい案件に巡り会える可能性は上がるので、「GeechsJob (ギークスジョブ)」などにまだ登録していない方は併せて登録しておくことをオススメします。無料で登録して案件を探してもらえるので、リスクが全くありません。


【経験談】 リモートワークのフロントエンドエンジニアになるためのオススメ方法


オススメのリモートワークのフロントエンドエンジニアへのなり方をご紹介します。

僕が未経験から、フリーランスのフロントエンドエンジニアになって、リモートワークをするに至った経緯をご紹介します。通常はフリーランスとして案件を選べるレベルになれば、リモート案件の獲得はできると思います。

▼ステップ1. 未経験からWeb制作会社に就職

・HTML・CSSをマスターする。
・PHPの基礎をマスターする。(フロントエンドで使うレベルでOK)
・PhotoShopのデザインカンプからコーディングできるようになる。
・jQueryの基礎がわかるようになる。

▼ステップ2. Web制作会社で転職

・WordPressで多くのサイトを制作する。
・HTML・CSSのマークアップは素早く難なくできるようになる。
・CSSアニメーションでの実装ができるようになる。
・Sassが使えるようになる。
・jQueryを使ってサイトの動きをある程度は自在に実装できるようになる。

※普通の方は「ステップ1」→「ステップ2」の転職は不要です。僕の場合はあまりにも1社目の労働環境が悪すぎたので、少しマシな会社に転職した経緯があります。

▼ステップ3. フリーランスで企業常駐

・JavaScriptが使えてReactは知識はあるが未経験
→低い単価でReactの業務に入り、JavaScriptとReactの業務経験を積む。
 ↓
・実務でVue・Vuexが使えるようになる。
・実務でReact・Reduxが使えるようになる。
・実務でNuxt(Vue)・TypeScriptが使えるようになる。

※ステップ3では、未経験の業務については低単価で案件に入り、経験を積んだら次の案件で単価を上げるということをやっていました。

常駐で案件を探すには困らなくなる

上記のようば形で、VueやReact経験がある程度できてくると常駐の案件もかなり選べるようになってくるのと同時に、リモート案件を選べるようになるかと思います。可能であればVueやReactは1年以上の経験あることが望ましいと思います。

僕は既にある程度、ReactやVueのSPA経験がある状態になってから、コロナの影響などでリモートワーク案件を探すようになりましたが、VueかReactのどちらかを業務で経験して使えるようになったタイミングで、リモートワークでの案件は選べるようになると思います。

まずは「業務でVueかReactを経験する」というところまで、たどり着くのを目標にするのがよいと思います。

VueやReactが使えるとフロントエンドのエンジニアとして、ある程度は案件が選べる状態になります。

まとめ

フロントエンドのエンジニアとして、リモートワークをしたいなら、「業務でVueかReactを経験する」というレベルまで到達することを目標にするのがオススメです。

もちろん、VueやReactを業務でしっかり実装できるレベルであるということも前提になります。そしてこれくらいになるには、未経験から2年程度は経験が必要だと思いますが自力で案件を獲得する場合の話なので、運がよければもっと早くリモートワークできるようになるかと思います。

ご参考になれば幸いです。

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