就職したばかりの未経験エンジニアが挫折しないための方法
本記事では、未経験のエンジニアが会社に入社してから、ぶち当たる壁・挫折してしまう原因とその克服方法について解説します。
本記事の内容
- 就職したばかりの未経験エンジニアが挫折しないための方法
- 挫折してしまう6つの具体例と克服方法
この記事を書いている僕は30代後半から未経験でエンジニア転職をしており、今ではフリーランスのエンジニアとしてそれなりに稼げています。
未経験から始めるエンジニアは、新卒や若い人以外は、良い環境の企業に入れる可能性は低いため、その中で成長し続けなければならないはず。その参考となる方法を僕の経験からお伝えできればと思います。
就職したばかりの未経験エンジニアが挫折しないための方法
僕は30代後半で未経験からエンジニアに転職しました。最初に入社した会社は、パワハラが凄まじい会社で非常につらい環境でした。面談でまともそうな企業に見えても未経験で入れる会社はこういうケースは結構ある気がしています。
どれくらいひどい環境にいたかというと、7〜8人の制作チーム(ディレクター・コーダー・デザイナー)の内、1年で12人の人が退職して入れ替わる環境でして、一番トップの人が理不尽な叱責を日々繰り返すような環境でした。
僕はその環境下で経験を積んで、それを乗り切り、今ではフリーランスのエンジニアとして楽しく仕事ができています。普通にやっていても続かない状況でも、どうやって乗り越えられたかをお伝えします。
なりたい自分やなりたい生活を常に意識する
目標があったり、こうなりたいと思う自分があれば、それに向かってやりたくないと思うことも乗り越えていけると思います。
例えばPCひとつで海外を旅しながらノマド生活を送りたいと思うなら、どういったプログラミング言語を学べばよいのか、リモートで仕事しやすい分野は何なのかを調べ、目標に向かって頑張ればよいと思います。フリーランスになって収入を上げる等でもよいです。
一旦、目標を持って頑張っていると見えてくる景色が変わり、方向性が例え間違っていても常に意識していれば別の道に方向転換することもできると思います。とりあえずは、なりたい自分の理想を考え、それに向かってエンジニアとしてスキルアップしてみるのがよいと思います。
僕の場合は、身近に業界歴が長いエンジニアの知り合いがおり、たまに話を聞いていたため、将来を描きやすかったです。その知り合いのエンジニアはスキルが高すぎで、自分が同じようになれるとは思っていなかったですし、僕はまだまだですが、エンジニアになりたての頃には想像できないほどの稼ぎに今はなっています。
現場に入った後はどのように勉強するとよいかを先輩に聞く
挫折しないために一番のおすすめは、まずは先輩社員などにアドバイスをしてもらうことです。先輩は同じ問題を既に乗り越えている可能性もあり、現在仕事をきちんとこなしている先輩に聞くのは、有効な手段のひとつです。
「自分の現状を説明」→「アドバイスを求める」という流れで聞くのがよいと思います。
単に教えて下さいという聞き方をしても、きちんと教えてもらえないかもしれません。自分は努力しているということをひっそりと伝えてアピールすることがポイントかと思っています。エンジニアは自分が苦労している人も多く、頑張っている人にはきちんと教えてくれる人が多いです。
具体的には例えば以下のような流れです。
・自分はどういった方法で情報収集(最新の技術の情報収集)をしているのかを伝える。
↓
・先輩は現在どのような情報収集(最新の技術の情報収集)をしているのか。
繰り返しになりますが、自分がどうやって学習しているのか・どうやって情報収集をしているのかを伝えることで、自分が頑張って勉強をしている・努力しているということが先輩に伝わり、先輩も努力している人には教えてくれる傾向があります。
例えば僕の場合は会議の前や後で、「今勉強していることで悩んでいるところがあり、アドバイスもらいたいのですが後でちょっとだけいいですか」と切り出し、その人がタバコを吸いに行ったりするタイミングとかでついて行って聞いていました。
また仕事内容においては、変に気を使わずどんどん質問しましょう。自分が成長して仕事ができるようになれば、先輩や上司も楽になるわけでもあるため、教えてくれるはずです。
学習が進まないなら、動画学習に切り替える
動画学習サイトのUdemyで学ぶのはかなりオススメ。動画だと講義を受けているような感じで、理解が進みやすいです。
本だと画像も少なく文章を読みながら進めますが、動画であれば音声と視覚としては動画なので手順なども分かりやすく、基礎だけでなく応用などであっても動画で学ぶ方が頭に入ってきやすいと思います。
動画はセミナーや講義と違い、自分のペースで見れますし、わからないところは繰り返し見ることで理解できる可能性もあるため便利な部分もあります。
動画は本のように飛ばし読みができないのと、すべて網羅されていることは少ないため、体系的に詳細を知りたい場合やざっと飛ばし読みしたい時は本の方が向いていると思います。
動画と本・Webの情報は使い分けがバランス良くできると効率的な学習ができます。自己投資は惜しまず、どんどんすべきです。
挫折してしまう6つの具体例と克服方法
入社直後の環境で挫折していしまう人もいる
入社後の環境で新人エンジニアは大きく左右されることが多いです。なぜなら、最初は勝手がわからず、その会社の先輩社員によってそのエンジニアは大きく影響を受け、その後の展開が大きく左右されるからです。
これの解決方法としては、情報収集や勉強会などのコミュニティでの交流がよいかと思います。僕は情報収集に比重を置き、どうすればよい環境に転職できるかを常に考え続けていました。
入社していきなり転職のことを考えるのはどうかと思われるかもしれません。
常に市場での自分の価値を考えて転職するにはどういったスキルが必要かを把握し、いい環境への転職やフリーランスエンジニアになることを次の目標に定めれば、ゴールが見えている分、現状の嫌なこと・やりたくないことでも、「やってやろう」という意欲が湧くと思っています。
フリーランスに興味があるなら、フリーランスのエージェントに登録したり、公開されている案件情報を見るのもよいかもしれません。エージェントについては「完全無料:フリーランスエンジニアの僕がおすすめするエージェント3社」の記事で詳しく解説しています。
ちなみに全くの未経験の状態だとエージェントに登録しようとしても断られるので、就職後に登録するようにしましょう。
また、実際に自分がなりたい状況を実現している人のTwitterなどをフォローしたりすることも、なりたい姿を自分ごととして現実的に見れるようになるのでオススメです。
人間関係で失敗する
新人の頃に人間関係で失敗して挫折する人がたまにいます。文句だけ言う人、やる気のない人は周りから煙たがられます。
相手のことを考えず、気遣いができない人が人間関係の問題を抱えていると思います。以下のことに気をつけるようにすれば上手くいく可能性が高まると思います。
質問するときは気を使う
わからないことがあるとき、先輩社員などに教えてもらうことになると思います。この時に、「相手の時間を奪っている」という意識を常に持つようにすべきかと。
質問する時には相手が理解しやすいように準備して、自分がどこまで調べて、どこまで試したかなどをきちんと伝えるようにします。またできるだけ質問はまとめてするようにし、質問回数をへらすことも重要。
できる限り、相手の時間を奪わないように意識すれば、煙たがれることもありません。
期限を守る(約束事は守る)
期限を守れないとこの人は信頼できないとなり、仕事を任せられない人となってしまいます。
最初は期限を守れないのは仕方ないです。その際は前もって、期日の時間よりも前に上司などに相談する・アラートを上げるなどして工夫するようにしましょう。
人から教えてもらおうとだけする人は嫌われる
自分で努力していて教えて欲しいという姿勢なら問題ないですが、他人から教えてもらうだけで成長しようとする人は嫌われる傾向があります。一緒に仕事をしているとその人は日頃勉強しているかどうかが、ある程度わかります。
利用して、情報を引き出そうという姿勢はよくないと思います。
学習時間に時間がかかりすぎて絶望する
何日も同じ内容を学習しているのに一向に進まなくて挫折することがあると思います。現場に入ると難しいことを覚えなければならなかったり、それをスピーディーに期日までにこなさなければならないなどがあります。
こういった時に、学習方法のひとつとして動画がおすすめです。わかりやすく、学習スピードが遅い人も、動画なら強制的に進みます。
日々の学習に動画を取り入れるのもおすすめ。やる気があっても、仕事から帰ってくると疲れていて、中々はじめられないこともあります。そのとき動画だと、とりあえず見始めて学習を受動的に始められるので継続しやすいです。1日1個の動画を見るとかの目標でもよいので少しずつでも進めましょう。
周りと比較して自分の学習速度の遅さに挫折する
周りや同期の人と比べてしまって、自分はダメだと思うこともあるかもしれません。周りと比べるのではなく、過去の自分と今の自分を比較しましょう。プログラミングを始めた当初と比べれば成長できているはず。自己肯定は学習を続けるポイントでもあります。
人よりも学習が遅いなら、コツコツ学習を継続し続けるしかありません。焦らず続けましょう。
何となく学習を進めてしまい、今後どうすればよいか分からなくなる
業界の傾向や流行りを情報収集することをオススメします。
例えば収入をアップさせたいなら、業界の傾向を把握すれば、次に何を学んでどういうロードマップを描けばよいか自ずと見えてくるはず。最初どうやって手をつければわからなければ、勉強会などに参加してみるのがおすすめです。勉強会を探すならconnpassやTechPlayあたりから探してみるとよいかもしれません。
転職することがゴールになっていて、就職できてから学習をしなくなる
就職することがゴールになってしまっていて、就職した途端に学習をやめてしまう人がいます。プログラマーは学習し続けることが必須です。経験年数があるわりには使えないプログラマーというようなことにならないためにも、楽しんで学習を継続し続けることが重要だと思います。
学習が継続できない人におすすめなのは動画です。Udemyなどの動画学習を使って、ご飯を食べながら聞き流しで学習するという風に学習のハードルを下げて継続でもよいでしょう。継続すれば興味のあるものに出会える可能性はありますし、興味があれば意欲的に学習することもできるはずです。
まとめ
- なりたい自分やなりたい生活を常に意識する
- 現場に入った後はどのように勉強するとよいかを先輩に聞く
- 学習が進まないなら、動画学習に切り替える
挫折しないためには、このあたりを意識していると良いと思います。
ご参考になれば幸いです。
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