Written by TSUYOSHI

【プログラマーの悩み】 2つのプロジェクトを掛け持ちする時の対処方法

PROGRAMMING WORK

脱初心者したプログラマー「プロジェクトを2つ掛け持ちで任されているんだけど何か辛い… 常に忙しい…」

こういった悩みは結構、未経験から1〜2年経ったプログラマーになるとあるのではないでしょうか。これについて解説します。

この記事を書いている僕は、フロントエンドのプログラマー(フリーランス)として活動しており、Vue,React,Nuxtなどフロントエンドの開発を得意としています。

この悩みは結構あると思っていて、これが原因でちょっと病んでしまうプログラマーも多いと思っています。どちらかというとSEに多いかもしれません。
自分の経験から、僕なりの解決方法を混ぜて記事にしたいと思います。

本記事の内容

  • 複数のプロジェクトを掛け持ちする時の対処方法
  • 2つ以上のプロジェクトを掛け持ちする辛さの原因

複数のプロジェクトを掛け持ちする時の対処方法


経験が1〜2年以上になってくると2つ以上のプロジェクトを掛け持ちすることがよくあると思います。複数のプロジェクトを掛け持ちすると、余裕がなくなって何から対応してよいかわからないということもあるかもしれません。

僕の経験からですが、以下のことを意識して対応すると少しはよくなると思います。

基本はシングルタスクで対応する

マルチタスクにならないように、できるだけシングルタスクで対応するとよいと思います。Trelloなどを使って作業をタスク化し、それをジングルタスクで高速に処理していくイメージです。

複数の急ぎの仕事があっても、1つが終わるまで次のタスクには手を付けず、1つずつ確実に集中してこなしていった方が結果的には早いはず。複数のことを同時に対応するのは効率が悪いです。シングルタスクで高速に処理していると周りからみればマルチタスクでこなしているようにも見えるかもしれません。

締切から逆算して、1日の目標をしっかり決めてから対応する

タスクの締め切りから逆算をして、1日どれくらいの対応をすればよいか計画し、今日はここまで絶対に対応するという目標を立てて作業を開始するようにします。当たり前のことなのですが、忙しすぎる状態になってくると、これができなくなります。

その日の計画が遅れたらスケジュールに間に合わない可能性を考えて、前もってリーダーなどに相談するようにしましょう。

時間をわけて集中する時間を作る

30分〜1時間単位でもいいので、この時間は集中して◯◯の対応をすると決めて対応をするようにすると、作業が捗ると思います。できるだけ集中している時間はSlackなども無視する方がいいです。頻繁に差し込みが入る人ほど、1つのタスクを30分程度の細かいものにして1日の計画を立て、シングルタスクでこなしていくようにするとよいかもしれません。

差し込み対応は返事だけして後回しにする

集中して作業する合間に、メッセージの対応をすることになると思いますが、差し込みの依頼についてはできるだけタスク化して後でまとめて対応するなどしましょう。やろうと思っていることを後回しにして、差し込みの対応を優先しすぎると進捗が進みづらくなります。

返事だけはすぐにして、対応は後回しというのがチームで対応しているときにはよいのではないかと思います。

急ぎの不具合対応は原因だけ特定して、修正時間の工数見積もりのみを返信する

不具合の連絡を受けた際は、基本的にはタスク化して調査も含めて別途時間をとるようにするのが基本です。
ただし、深刻な問題など急ぎで対応して欲しいと言われたものについては、原因だけ特定して修正にどれくらいの時間がかかるかを連絡だけして、対応は後回しにしてもらいましょう。

すべてを優先的に対応していると、タスクが終わらないので、不具合が発生しても変に責任や負い目を感じたりせず、スケジュール化して順次対応するようにします。

これをしないと、十分な時間をとれず中途半端な対応をしてしまって、また別の不具合が発生してしまうということもあるためです。

新たに人を入れてもらうよう提案するのもひとつの手段

複数のプロジェクトをまわしていて、運用フェーズに入っているものがある場合は、新たに人をいれてもらってその人に任せるというのもひとつの手段。
最初は大変かもしれませんが、任せてしまえば後はレビュー対応や、解決できない問題が出てきた時の相談にのる程度で済むようになるはずです。

2つ以上のプロジェクトを掛け持ちする辛さの原因


僕もフリーランスで現場に入る時は最初はひとつのプロジェクトのみなのですが、そのプロジェクトが運用フェーズに入ったり、落ち着いてきたりすると、もうひとつプロジェクトを掛け持ちしてくれと言われることが多いです。

なぜ複数のプロジェクトを掛け持ちすると大変なのかを考えてみました。

日程の調整が大変

2つ以上になって辛いのは、それぞれのプロジェクトが独立しており、自分で時間の調整をしなければいけないことです。

片方のプロジェクトで締め切りが迫っており忙しいのに、もうひとつのプロジェクトで緊急対応が入り、自分は悪くないのに両方のプロジェクトマネージャーに「すみません、どちらかしか対応できません」と誤ったりしなければならなかったり、面倒なことが多いと思います。

自分は悪くないのになぜか負い目を感じてストレスになる…ということもあると思うので、考えすぎないようにしましょう。

結局、両方で無理な日程が設定され、残業しまくりで何とか両方間に合わせるということが多かったりする気がします(笑)。こういう時もネガティブに考えると気持ちが萎えるので、「いい経験ができたな!」「成長することができた!」といった感じで気楽に前向きに考えるようにしましょう。

プレッシャーが2倍以上になる

複数のプロジェクトを担当すると、例えば2つのプロジェクトについて時間を50%ずつで対応していても、プレッシャーや精神的なストレスが2倍以上になると思っています。

これは単純に時間でわけていても、Slackなどでのメッセージのやり取りは随時発生するし、1つに集中するよりもかなり難易度は違うと思います。

頭の切り替えが大変で疲れる

2つ以上のプロジェクトを対応する時には、集中し直さなければならないことも負担の原因かと思います。これは意外と疲れるものです。

ひとつのプロジェクトでも複数のタスクをこなしているから変わらないと思うかもしれませんが、これとはちょっと違うと思っています。

プロジェクトごとに使っているフレームワークやプログラミング言語の違いで頭の切り替えが大変です。

またSlackなどでのメッセージやり取りは頻繁に発生すると頭を随時切り替えて対応しなければならないためです。チームで活動しているとレスポンスが遅くなると迷惑をかけることもあるため、このあたりのコミュニケーションコストも馬鹿になりません。

どちらかが忙しくて、常に忙しい

片方のプロジェクトが落ち着くと、もう片方のプロジェクトが忙しくなり…というのを繰り返すことが多く、常に忙しい状態で残業が当たり前になることはよくあります。両方のプロジェクトが落ち着くということはほぼなく、逆に両方とも忙しくなるというケースもあります。

精神的に辛くなってしまうタイプの人は早めに環境を変えるようにしましょう。

フリーランスなら企業を掛け持ちできればメリットもある


フリーランスであれば現場を2つに分けることも場合によっては可能かと思います。例えば、週3日はA社、週2日はB社といった形です。

1つの現場で週5日勤務だと複数プロジェクトを担当するのは大変なだけだったりしますが、別会社の案件を2つ掛け持ちはメリットが多いケースがあります。

この掛け持ちのメリットは、単価を上げやすいことです。例えば週3日のA社で60万円/月、週2日のB社で40万円/月ならば月収100万円になります。1社だと月収100万円が難しくても分けると可能な場合もあったりします。
また日によって業務が切り替わるだけなので、掛け持ちしていても負担は少なく、複数のプロジェクトを一気に経験できるメリットがあります。

デメリットとしては、労働時間が長くなってしまう可能性があることです。2社を同時管理しなければならないので、そのあたりのセルフマネジメントはきちんとしないと大変かもしれません。

まとめ

複数のプロジェクトを掛け持ちする時は以下のことを意識して対応すると捗るかと思います。

  • 基本はシングルタスクで対応する
  • 締切から逆算して、1日の目標をしっかり決めてから対応する
  • 時間をわけて集中する時間を作る
  • 差し込み対応は返事だけして後回しにする
  • 急ぎの不具合対応は原因だけ特定して、修正時間の工数見積もりのみを返信する
  • 新たに人を入れてもらうよう提案するのもひとつの手段

ご参考になれば幸いです。

※当サイトでは一部のリンクについてアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています