システムエンジニア・プログラマーの年収差を男女別で比較
「システムエンジニア・プログラマーの年収差は、男女で違うのだろうか?」ということを調べてみました。
システムエンジニア・プログラマーの男女別 年収差
結論から述べると、以下のような傾向があるようです。
- 男女で切り分けると、男性の方が女性より平均年収は高くなる。
- SEとプログラマーの年収差は男性・女性ともに同じくらいの開き具合で差はない。
- 勤続年数の平均が男性の方が2年ほど長い傾向がある。
- 残業時間の男女差はほぼ差はない。
ちなみに男女関係なく2019年データから年収を算出すると、以下の通り。
プログラマー(男女計)の平均年収は442.37万円
それぞれ細かく見ていきます。
男女で切り分けると、男性の方が女性より平均年収は高くなる。
▼平均年収
システムエンジニア(女):497.3万円
プログラマー(男):442.3万円
プログラマー(女):366.3万円
・勤続年数が女性よりも男性の方が2年ほど長いためこのあたりは影響している可能性がある。
自分の経験からの実感としても、SEやプログラマーの世界は男女関係なく能力がある人の方が評価されやすいため、総合的に見て男女で差が出ることはほぼないです。
個人的な所感になりますが、どちらかというと女性は出産を期に辞めたり、出産後に時短勤務(夕方前くらいに退勤する働き方)に移行する傾向があるため、昇進しづらく、年収に差が出ているのだと思います。
SEとプログラマーの年収差は男性・女性ともに同じくらいの開き具合で差はない。
▼システムエンジニアとプログラマーの年収差
女:131万円、SEの方が平均年収が高い (497.3万円 – 366.3万円)
システムエンジニアとプログラマーの年収格差は、男性の方が少し大きいですがほぼ同じくらいだと思います。
勤続年数の平均が男性の方が2年ほど長い傾向がある。
▼勤続年数
システムエンジニア(女):10.3年
プログラマー(男):7.6年
プログラマー(女):5.4年
勤続年数の差は以下の通りで、男女では2年ほどの差があります。
プログラマー:男女の勤続年数差は2.2年
個人的な感覚では、2年の差はIT業界では大きいと思っていて、ここに年収の男女格差が生まれる原因だと思っています。
新人から2年の差だと仕事ができるレベルが違いすぎるし、年齢が上がってからの2年は年収が大きく変わってくるフェーズで、どの年代にしろ2年の差はとても大きいと感じます。
残業時間の男女差はほぼ差はない。
システムエンジニア(女): 11時間/月
プログラマー(男): 14時間/月
プログラマー(女): 9時間/月
男女での残業時間差は4〜5時間程度でそこまで開きはありません。
「本当にこんなもので済んでいるのか?」「集計がきちんとできないないのでは?」と個人的には思ってしまいますが、統計上は上記のような残業時間です。平均するとこれくらいの時間で正しいのかもしれません。
実際の現場では波はありますが、個人的な感覚だと30〜50時間/月くらいが平均な感じがしています。
参考にしたデータ(賃金構造基本統計調査)
▼システム・エンジニア
年齢【歳】39.4
勤続年数【年】12.4
労働者数【十人】24792
算出した平均年収 584.16万円
年齢【歳】36.2
勤続年数【年】10.3
労働者数【十人】5315
算出した平均年収 497.31万円
▼プログラマー
年齢【歳】34.3
勤続年数【年】7.6
労働者数【十人】6015
算出した平均年収 442.37万円
年齢【歳】31.7
勤続年数【年】5.4
労働者数【十人】1676
算出した平均年収 366.34万円
まとめ
結論として、男性の方が働く人の数が多い業界ですが、男女で差が大きく開くような業界ではないと思います。
僕の実感だとシステムエンジニア・プログラマーは、現場では成果主義で判断がされ、男女差別や男女で能力による格差のようなものは感じません。最終的には、勤続年数の差が男女の平均年収の差に影響を与えているように感じます。
男女のシステムエンジニアとプログラマーの年収差まとめ
- 男女で切り分けると、男性の方が女性より平均年収は高くなる。
- SEとプログラマーの年収差は男性・女性ともに同じくらいの開き具合で差はない。
- 勤続年数の平均が男性の方が2年ほど長い傾向がある。
- 残業時間の男女差はほぼ差はない。
もし未経験でプログラミングに興味がある方は以下の記事をどうぞ。
» プログラミングスクールから転職できたら、未経験エンジニアの年収はどれくらい?
» プログラミングの始め方 最初は小さく学習してみるのがおすすめ
ご参考になれば幸いです。
※当サイトでは一部のリンクについてアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています