Written by TSUYOSHI

学生が未経験からフリーランスエンジニアになって稼ぐための方法

FREELANCE PROGRAMMING WORK

フリーランスエンジニアとして稼ぎたい大学生「学生のうちに独立してフリーランスエンジニアとして稼げるようになりたい」
「学生でフリーランスエンジニアになるのは難しいのかな… どういった方法でなれるのかな…」

こういった疑問にお答えします。

本記事の内容

  • 学生でフリーランスエンジニアになって稼ぐことはできるのか?
  • 学生が未経験からプログラミングを学習する方法
  • コミュニティを活用してフリーランスエンジニアの仲間を作る
  • フリーランスエンジニアが仕事を受注するための営業 【2つの突破方法】
  • 挫折しても無駄にはならない

この記事を書いている僕はフリーランスエンジニアで、以前はWeb制作会社で会社員としても働いていた経験があります。

僕がもし大学生で未経験の状態だったら、どうやって今からWebサイト制作で稼ぐ手順を踏むのかを考え、記事にしました。
この記事を読むことにより、学生であってもフリーランスエンジニアになれる方法が分かるように成るかと思います。

本記事では大学生が未経験からフリーランスエンジニア(プログラマー)になることを想定しているため、プログラミングスクール(数十万円以上で高額)は使わない前提で話を進めています。

ただし有料のWebサービス(月1000円程度)や技術本(1000〜3000円程度)の購入は必要だと思っていて、この程度の投資は必要になっています。
ちなみに、これらも無料で済ましたい場合は図書館などを利用すれば努力次第で全然可能です。

学生でフリーランスエンジニアになって稼ぐことはできるのか?


結論からいうと、学生がフリーランスエンジニアになることは可能です。

例えば堀江貴文氏(ホリエモン)も東大在学中にプログラマーとして起業しており、20年以上前でも可能だったのです。インターネット社会になった現在であれば大学生でも稼ぐことは昔に比べればかなりイージーになっています。

現在はインターネットが発達し、学生のうちからプログラマーとしてかなりの額を稼いでいる人が増えています。
学生でアプリやWebサービスを開発するといったことも珍しくありません。

手順の概要は以下の通り。

  • プログラミングのスキルを独学で習得する
  • 提案のためのポートフォリオ(サイト)を作成する
  • 営業活動をして仕事を取る
  • 納品して対価を支払してもらう

スキルの習得は可能だけど継続が難しい

スキルを習得するまでの学習の難易度自体はそれほど高いものではなく、誰でも可能です。

実際に僕が今まで一緒に働いてきたプログラマーには、文系だった人、営業や工場勤務で全くITとは関係ない仕事から転身した人など、様々な職種からプログラマーになっている人を見てきたからです。大学に入学できている人であれば、全く問題ないでしょう。

ただし、スキル習得の時間コストがかかるのと、仕事を取る難易度は高い点がネックとなると思います。
特にスキル習得までメンタル的に継続が可能かどうかが分け目と言っても過言では有りません。継続することが大事になってきます。

おすすめはコミュニティに入って学習をはじめる

未経験からひとりでプログラミング学習を継続するのは難易度が高いです。そのため、プログラミング系のコミュニティに入ることをおすすめしています。
コミュニティであれば駆け出しエンジニアとつながることができ、モチベーションアップ&維持につながるはずです。

僕のオススメはマナブ氏の「プログラミングコミュニティ」(CodeBegin)に参加することです。

毎月の月初に募集しており定員になると締め切られるので、マナブ氏のTwitterをフォローして月初に見逃さないようにチェックしておけばよいと思います。

学生が未経験からプログラミングを学習する方法

学習の手順は以下のとおり。

1. HTML・CSSを学ぶ

2. jQuery(JavaScript)で動きを付けられるようにする

3. PHPの基礎的な部分を学ぶ

4. WordPressのテーマ作成について学ぶ

5. サーバにWordPressを設置できるように、ドメイン・サーバの基本操作をできるようにする

※Web制作会社とやりとりできるようになりたい人は、PhotoShopの基本操作もさらに学ぶとよいかと。

HTML・CSS・JavaScript・PHPの基本学習

ドットインストールという動画サイトで学習することをオススメします。
無料で学べるものを学習し終わったら、月980円なので課金して学習することをおすすめします。
※他にはProgateを使ってもよいかもしれません。

WordPressの学習

本の教材から学ぶのがよいかと。WordPressを操作するのが初めての人はYouTubeで学習するとよいと思います。
WordPressの設置方法から操作方法までYouTubeでたくさんあるので学習できます。
» ふる氏の動画が結構おすすめ
» マナブ氏の動画もオススメです ※リンク先は動画が流れます

あとは本で学びます。オリジナルで独自のテーマ作成ができるようにします。ちょっと難易度高めですが頑張りましょう。

» 基礎からのWordPress
古い本ですがWordPressの基本を理解するにはよいと思います。
WordPressのバージョン4の頃の本なので、最近バージョン5のブロックエディタに未対応です。ブロックエディタについては後述の本で習得するようにします。

» 世界一わかりやすいWordPress 導入とサイト制作の教科書[改訂2版] 世界一わかりやすい教科書
改訂版を選んでください。古いのもあるので注意。上記のリンクからいけば大丈夫です。

» ビジネスサイトを作って学ぶWordPressの教科書 Ver. 5.x対応版
初級者向けではないのですが、深く理解する上では読んでおいた方がよいかと。

サイトの模写をする、ポートフォリオとなるサイトを作る

ポートフォリオとなるサイトを作成しましょう。マナブ氏のコミュニティでもやりますが、いくつかのサイトを模写コーディングしてトレーニングするのもよいと思います。

人によってサイトの模写は意味ないという経験者もいますが、正解はないので、自分がよいと思う学習方法で進めていけばよいかと思います。
ちなみに僕自身はサイトの模写コーディングをしたことはないですが、本や動画に載っているコードを写経して模写するということは行っていました。サイトの模写は一定の学習効果があると僕は思っています。

個人ブログをWordPressで作るのもおすすめ

自分でブログを作成して、それを発信媒体としつつ、ポートフォリオのひとつにするのも良いと思います。
WordPressの設置、WordPressオリジナルテーマの作成(自作する場合)、ドメイン取得・サーバ設定のすべてが一通り自分で体験できます。ドメインで1000〜1500円/年、レンタルサーバで1000円/月程度の費用がかかると思います。

コミュニティを活用してフリーランスエンジニアの仲間を作る

どこでもいいので、プログラミングのコミュニティに入る

初めてのことをひとりでやろうとしても、普通の人は不安に押しつぶされ、心が折れます。

先ほどマナブ氏のコミュニティを紹介しましたが、それ以外でもよいので、何かしらコミュニティに入ることをおすすめします。

困ったことがあればコミュニティで相談すると、挫折しにくくなると思います。答えは直接見つからないと思いますが、解決方法の案を提示してくれる人は多いはず。もし仕事を受注した後の問題点も相談できるのは心強い味方になると思います。

勉強会に参加してみる

現役のエンジニアが参加する勉強会に参加してみて、話を聞くのはよいと思います。
コロナの影響でオンラインの交流会が増えてきましたが、直接話を聞ける場に言った方がいろいろな話を聞きやすいと思うので、僕はオフラインの交流を敢えておすすめします。

また、もし既にこの時に作れるスキルとポートフォリオがあれば仕事を振ってもらえる可能性もあります。

フリーランスエンジニアが仕事を受注するための営業 【2つの突破方法】

クラウドソーシングを使う

クラウドソーシングサイトは誰でも使えるので、簡単かと思われ勝ちですが、仕事を取る難易度はかなり高いです。
仕事を取るのは難しいという認識をもった前提で取り組んでください。また単価が低いことが多いため、収入よりも実績作りだと思った方がよいと思います。

とりあえずの実績を作る

よくある方法として、ランサーズクラウドワークスで、最初にアンケートなど簡単なタスクをこなす方法です。
プログラミングとは関係ないアンケートなどでも2〜3件の実績ができると、提案が通りやすいというわけです。

プロフィール文を練り込まないと受注はできない

プロフィールの営業文はとても大事です。何が対応可能なのかの明示、ポートフォリオの掲載を行います。

ポートフォリオをきちんと載せる

例えば微妙なポートフォリオを3つ載せるよりも、1つのしっかりしたポートフォリオを作るようにしましょう。でき具合によりますが、微妙なポートフォリオであれば載せない方がよい場合も多いです。

クラウドソーシングで仕事を取るのは、おそらく次に述べるWeb制作会社から仕事をもらうのよりも難易度が高いと思います(その代わり求められるスキルはWeb制作会社の方が高い)。
試行錯誤して多くの案件に提案し続けるしかないと思います。10件応募して1件仕事が取れるくらいの感覚を持っていた方がよいかと。

Web制作会社へ営業する

Web制作会社へ営業する提案方法について解説します。

制作会社と仕事をするには最低限のスキルが必要で、初心者には大変かもしれません。
まずはスキルを習得してから提案するようにしましょう。ただしそれほど難しいものではないので、準備さえできていれば問題ありません。

Web制作会社と仕事ができるメリットは、クラウドソーシングサイトよりも単価が高いことです。

制作会社へ営業する前に必要な最低限のスキル(コーディングのみ対応する場合)

  • HTML・CSS
  • Sassが使える
  • jQueryである程度の実装ができる(jQueryプラグインを使える)
  • JavaScriptの基礎は分かっている
  • WordPressの構築とオリジナルテーマ作成ができる
  • PhotoShopの基本操作ができる(デザインから画像の切り出し操作)
    ※最近はデザインカンプにAdobe XDやfigmaを使っているケースもあります
  • サーバの基本操作
    ・独自ドメインを取得できる(お名前どっとこむ・ムームードメインあたりで取得できればOK)
    ・FTPソフトの操作ができる(WindowsでもMacでも操作できる、FileZillaがよいと思います)
  • JavaScriptやCSSでアニメーションを付けられるとベター

また、提案時にポートフォリオは必須です。上記例ではデザイン対応はしない前提なので、PhotoShopなどでデザインもできる場合はアピールになると思います。

Web制作会社へメールで提案をする

お問い合わせフォームなどから、提案文を書いてメール営業します。人が必要ないケースも多いので、返信は来なくて当たり前くらいに思っておいた方がよいでしょう。
人によっては100件程度、営業する人もいるそうです。

数を打つのは大切ですが、ある程度よさそうな会社に絞って、提案をするのが個人的にはよいと思います。

提案する内容には以下を含めます

・挨拶 + 要件の要約
・自己紹介
・ポートフォリオ
・スキルセット、業務範囲(デザインまでできるのか等)
・制作費

制作費は安くしすぎないようにしましょう。初心者で相場価格に自信がなければ、適正価格かちょっと高いくらいでもよいと思います。安売りしても案件がもらえるとは限りません。

人脈を増やして仕事を取る方法も紹介

紹介した2つの方法がメインの営業になると思いますが、それ以外に、自分で営業を個別にして制作案件を取る場合の解説をします。

実績が大切で、逆に相手の気持ちになってみるとよいと思います。
初めて会って仕事を依頼する人が信頼できるのかどうか、仕事は本当に最後までやってくれるのか、納品物のクオリティはどうなのか、など相手は色々な不安があるはずなので、そのあたりを払拭できる根拠を用意しておきましょう。

人脈を増やす方法の例

・勉強会に参加する
・セミナーに参加する
・コミュニティに参加する
・yentaなどのビジネスマッチングアプリで人に会いまくって仕事をもらう

人脈は基本的にはgive & take. 相手にもメリットある提案でないと意味がない場合も多いです。

「何かあった時にはホームページ作成ができるのでお声がけください」と伝える程度で、仲良くなることをメインに会うのがまずはよいと思います。

例えば中小企業の社長を相手にする場合は、紹介してもらえれば、紹介料を支払いますというメリットを相手に与えるのもよいです。

ただこのあたりは、いきなり実績なしの大学生がやろうとしても難しいかもしれないので、実績を作りつつやるのがよいかもしれません。また怪しい大人にタダでこき使われたり、騙されないように注意しましょう。

挫折しても無駄にはならない


大学生でフリーランスとして仕事を取り、稼ぐというのは勇気がいることです。
もし途中で挫折しても、勉強した時間は無駄にはなりません。

自分で仕事を取ることが難しいと感じた場合は、インターンとして企業で実際に働いてみるのもよいかと思います。
自分がどういう企業でインターンしたいか決められていない人は、自分が普段使っているサービスを運営している企業を選んでみてはいかがでしょうか。
企業に営業する時と同じく、ポートフォリオや現在のスキルを伝えれば、全くスキルがない人よりはインターンできる可能性が高いはず。

もし一定以上稼げたら納税が必要です

もし稼げたら後で考えればよいことですが、一定額以上稼いだ場合、納税の義務があります。

基礎控除」と「勤労学生控除」という言葉をググっておきましょう。
稼いだお金については納税しなければなりませんが、学生だと控除される金額分が多くなります。

とりあえず最寄りの税務署に電話したり、直接行って、聞けばこのあたりは問題ないかと思います。

まとめ

未経験の学生がフリーランスエンジニアになる手順は以下のとおりです。

  • プログラミングのスキルを独学で習得する
  • 提案のためのポートフォリオ(サイト)を作成する
  • 営業活動をして仕事を取る
  • 納品して対価を支払してもらう

長い道のりかもしれませんが、将来、サラリーマンとして就職することを考えれば、僕なら必死でやると思います。
自由な時間と稼ぐ力を手に入れられれば後の人生がかなり楽になります。

ご参考になれば幸いです。

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