失敗しないためのホームページ制作の事前準備まとめ 【準備で驚くほど違う】
新米のホームページ担当者「前からホームページを制作したかったけど、何から始めればよいかわからない…
ホームページ制作が初めてで何から準備していいのかわからない…」
こういった疑問にお答えします。
本記事では、ホームページ制作を初めて行う人向けに、事前にどういった準備をしておくとスムーズに進んで失敗しにくいかを解説します。
この記事を読むことによって、ホームページ制作の発注をする前に、事前に準備しておいた方がよいことなどが分かるようになります。
本記事を書いている僕は、エンジニア歴が約4年で、WordPressのテーマ作成については、新規作成とメンテナンスを含めると100サイト以上は対応した経験があります。
失敗しないためのホームページ制作の事前準備
まずホームページ制作を依頼する場合は、事業者を探さなければなりません。
初めてなら近くに事務所があるホームページ制作会社を探すと良いかと。訪問してもらって話ができるところを探すと安心感が増します。見積もりを依頼する場合も、中小のホームページ会社など色々なところに相見積もりを取って、ある程度の数を比較するのがベターです。
そして依頼前の相談段階で、打ち合わせをすることになる前に準備しておいた方がよいことが以下の内容です。具体的な話になるまでのフェーズごとに準備しておくべき内容が違ってきます。初めてでわからない場合は、とりあえず話を聞きつつ、準備しておけばよいと思います。
準備すべき内容
- 最初の打ち合わせで用意・考えておきたいもの
- 可能であれば考えておきたいもの
- 実際に依頼決定後に作業に入る時に用意すべきもの
ホームページ制作最初の打ち合わせで用意・考えておきたいもの
基本的にはここで挙げる項目はすべてとりあえずでもよいので、できる限り用意しておきたい項目になります。
ホームページを作る目的
何を達成したくてホームページを作るのかを考えておくべきで、これは必須の内容です。ホームページを24時間働く営業マンと考えることは多く、お問い合わせを増やす目的などは一般的な目的かと思います。
▼ホームページ制作の目的例
・ホームページ経由でお問い合わせを増やしたい
・ホームページで従業員の求人をしたい
ホームページに訪れるターゲットとなるお客さん(ペルソナ)の明確化
自社のサービス・商品を買ってくれるお客さんはどんな層なのかを、できる限りハッキリとまとめておくとサイト制作に大いに役立ちます。複数いる場合は複数設定してもよいので、できる限り具体的なターゲットのイメージを持つようにしましょう。
性別、年齢、職業、家族構成、地域など
例)ペルソナの例 → 20代後半(28歳前後)の女性、セレクトショップで働いている、独身でひとり暮らし、東京都内に勤務していて東京郊外に住んでいる
同じ業界で儲かっているサイトのまとめ
同業者や競合企業で儲かっている会社などをピックアップしておくとよいです。ホームページ制作事業者も調べると思いますが、その事業を営んでいるプロほど詳しくはないため、儲かっていそうな同業者を伝えることによって、その競合企業のよい部分を取り入れてホームページを作ればよりよいホームページが作れるようになります。
安い予算だとホームページ作成業者が、競合調査をあまりしてくれない場合もあるので、伝えておくと確実かと思います。
希望のデザインのまとめ
自分が希望する参考としたいサイト、自分が理想とするサイトや、他社サイトのここを真似したいというようなものがあれば、まとめておくとよいです。目的は訪れるお客さんにとってよいサイトにすることではありますが、発信者である運営者の打ち出したいイメージをサイトに落とし込むことによって、よりよいサイトが出来上がります。
ペルソナに合わないケースもあるため、いくつか自分の好みのサイトをピックアップしておくと、ホームページ作成事業者のディレクター・デザイナーがいい感じにエッセンスを取り入れてデザインしてくれるはずです。
ある程度のイメージを伝えないと、全くイメージしていたのと違ったデザインが上がってくる可能性があるため、できる限りイメージを伝える方がよいと思います。
自社商品・サービスの魅力や強みをまとめておく
自社商品のパンフレットなどがあれば、用意しておくとよいです。ホームページを作る上で商品を知ることは非常に重要であり、ホームページ制作の事業者へ渡せるものがあるとスムーズに進みます。
自社商品の強みを考えたり、カテゴリーわけしてみて整理することによって、より自社独自の強みがわかるようになります。どんな商品やサービスがあるかをまとめていない場合は、どの道ホームページ制作でまとめる必要が出てくるので、準備しておいた方がスムーズに進むと思います。
ホームページに載せたい情報・構成をまとめておく (ページ数を決める)
これはどういったページが必要なのかを決めることにつながります。よくあるページ構成は以下のような感じです。
・コンセプト
・商品・サービス紹介ページ
・実績紹介
・お知らせ
・ブログページ
・アクセス
・会社概要
・採用ページ
・お問い合わせフォーム
これらすべてを入れる場合もありますし、最低限のページだけ入れる場合もあります。制作費との兼ね合いで決めるケースが多いと思います。
ホームページ制作で可能であれば考えておきたいもの
完全に初めての場合は、何となく決められる項目だけでもよいので、できる限り決めておくとスムーズに話が進みます。
予算を決めておく
予算は決めておいた方がよいです。それによって、どういったホームページ事業者に依頼するかが変わってくるからです。
全く予算のイメージがわかない方は、「【経験談】ホームページ制作の料金相場はどれくらいなのか?」の記事も参考にしてみてください。
サイトのメインカラーの希望
ホームページ制作業者に聞かれる項目です。サイト全体で使うメインカラーを決めます。「ロゴの◯◯の部分の赤を基調にしたい」「(実際の例を挙げて)こんな感じの色にしたい」など、サイト全体のイメージを統一するために色を決めておくとスムーズに進みます。
必ず制作しておきたいコンテンツなどがあれば伝える準備をしておく
これだけはどうしてもホームページに載せたいというコンテンツや強調したいコンテンツなどがあれば、伝えられるように事前にまとめておきます。
ホームページ上でショップへの道案内(アクセス)を目立たせたい、クーポン発行をしてトップページで目立たせるようにしたいなどです。
ホームページの運用方法 (メンテナンスを継続的に依頼する予定かどうか)
ホームページを制作する目的とも関連しますが、制作後にどのように運用するかを決めておく必要があります。多くの場合は、自社スタッフの手によって、記事を制作していって徐々に検索エンジン経由で集客できるようにしていく方法などがとられます。
制作事業者に継続的にマーケティングやSEO対策を任せたり、ホームページの修正についてのメンテナンスをお願いするかどうかなど、運用についても考えておかなければなりません。
ホームページにWordPressなどのCMSを導入していれば記事コンテンツを自分で増やしていくことが可能であり、制作前に考えておく必要があります。ホームページは作ってからがスタートなので、運用方法を考えることは重要なことです。
ホームページ運用の費用について知りたい方は「ホームページの制作コスト(費用)に対するリターンの考え方」の記事もどうぞ。
希望のドメインがあれば考えておく
xxxx.com や xxx.jp などの希望するドメインを考えておきます。
ムームードメインなどで事前に空いているドメインを調べておくとスムーズです。
ドメイン・サーバーの運用は自社でやるのか、事業者に任せるのか
制作を依頼する事業者によりますが、ドメインとサーバーを自社で取得・管理することができます。基本的には契約は自社で行い、ID・パスワードをホームページ制作事業者へ伝えて、後の設定は任せる感じです。
制作事業者によっては事業者側でサーバーを持っていたりしてそれを使うことが前提になっている場合もあります。
ドメイン・サーバーの契約をホームページ制作事業者に任せるとその分、費用がかかる可能性があるので自分で取得できるならば、自前で用意したほうが費用を抑えることができます。ただ初めてだったり、そういったことが面倒・わからないから任せたいという場合はお金を払ってすべて任せてしまうのもよい手です。
Twitter、インスタグラムなどのSNSの運用はしたいのか
ホームページの運用とセットで考えなければいけないのがSNSです。SNSを運用することによって、自社ホームページへの集客の導線を増やすことができます。
無料で始められるのでやらない手は無いのですが、デメリットとしては運用をする上で手間がかかることです。投稿する内容や写真を用意しなければならず、一定期間ごとに更新しないといけないため、手間と時間がかかります。
また上手く運営しないと、更新はしているけど全く見られないアカウントになるということもあり得ます。
メールアドレスは発行するのか
重要ではありませんが、メール運用の有無についてです。
ホームページを新規で作成する場合は、ドメインも新規で取得すると思います。自社のドメインのメールアドレスを使うかどうかという話です。
基本的にホームページ経由のお問い合わせがある場合は、自社ドメインのメールアドレスは使う前提がよいでしょう。お問い合わせの返信が知らないドメインやGmailなどからだと、お問い合わせしてくれたお客さんに怪しいと思われかねないためです。
代表のメールアドレスのみ運用するのか、スタッフが複数いるなら連絡をとるように従業員の人数分メールアドレスを発行するのかなども考えておくとスムーズです。最初はとりあえず代表のメールアドレスだけ用意しておけば問題ないと思います。
ホームページ経由で商品やサービスが売れた場合にどれくらいの利益が出るのかの概算
どの商品が売れるといくらの利益が出るのかはまとめておくのがよいです。お問い合わせがあってそこから◯◯の商品が1個売れると利益が◯万円などとわかっていると、ホームページ経由での売上予測などもできるようになります。
詳しく知りたい場合は、「ホームページの制作コスト(費用)に対するリターンの考え方」の記事もどうぞ。
ホームページ制作で実際に依頼決定後に作業に入る時に用意すべきもの
ロゴ
既に自社のロゴがある場合には、渡せるようにロゴのデータを用意しておくとスムーズです。
写真素材
写真やイラストの提供ができる場合は、用意しておくとスムーズに制作できます。ホームページ事業者に、店の外観や内装、料理や商品の写真を新たに撮影してもらうケースもあるかと思います。
もし自分で写真を撮って提供する場合はピンぼけに注意するといいかと思います。写真が暗いなどはPhotoShopなどのツールで後から加工できますが、ピンぼけは修正が厳しいためです。あとはホームページに載せる構成をイメージしながらのアングルで写真を取るとよいです。またできる限り解像度が高い画像を提供できるとキレイに加工しやすくなります。
ホームページに掲載するテキスト
打ち合わせ後の作業になると思いますが、発注する側がホームページのテキストの内容を考える場合は、テキストを早めに用意しておく必要があります。
どれくらいの文章の長さになるかによって、デザインの調整なども発生することがあるため早めに提供できるとベターです。ホームページ制作事業者にライティングも依頼する場合は費用はかかりますが、用意が不要になるので楽になります。
ドメイン・サーバー契約 (自分で用意する場合)
ホームページ制作事業者と打ち合わせして契約をすることになり、もし自社でホームページのドメイン・サーバー契約をすることになった場合は、ドメインとサーバーを契約してID・パスワードを制作事業者へ共有して渡すことになるはずです。
初めての場合でも、やる気があれば対応は可能で、検索して記事を調べたりYouTubeで調べるなどすれば契約は初めての方でも可能です。ただ本当に不安な方は、ホームページ作成事業者に任せる方が無難かもしれません。
まとめ
失敗しないためのホームページ制作の事前準備について、内容を3段階に分けて解説しました。
ホームページ制作で最初の打ち合わせで用意・考えておきたいもの
・ホームページに訪れるターゲットとなるお客さん(ペルソナ)の明確化
・同じ業界で儲かっているサイトのまとめ
・希望のデザインのまとめ
・自社商品・サービスの魅力や強みをまとめておく
・ホームページに載せたい情報・構成をまとめておく (ページ数を決める)
ホームページ制作で可能であれば考えておきたいもの
・サイトのメインカラーの希望
・必ず制作しておきたいコンテンツなどがあれば伝える準備をしておく
・ホームページの運用方法 (メンテナンスを継続的に依頼する予定かどうか)
・希望のドメインがあれば考えておく
・ドメイン・サーバーの運用は自社でやるのか、事業者に任せるのか
・Twitter、インスタグラムなどのSNSの運用はしたいのか
・メールアドレスは発行するのか
・ホームページ経由で商品やサービスが売れた場合にどれくらいの利益が出るのかの概算
ホームページ制作で実際に依頼決定後に作業に入る時に用意すべきもの
・写真素材
・ホームページに掲載するテキスト
・ドメイン・サーバー契約 (自分で用意する場合)
ご参考になれば幸いです。
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