フリーランスのエンジニアが教える面談トーク
商談が苦手なフリーランスエンジニア「面談する時いつも上手くいかない」「他のエンジニアはどうやって面談を乗り越えているのかな」
こういった面談におけるトークについてご紹介します。
この記事を書いている僕は、フリーランスエンジニア歴3年で、営業経験が9年あり、交渉事については得意な部類だと思います。
エンジニア面談というのは、誰よりも知っている「自分」という商品を売り込むので、一般的な営業と比べると難易度は圧倒的に低いです。
自分の経験を踏まえた商談におけるトークについてお伝えします。
本記事の内容
- 商談におけるトークの組み立て方
- 事前に準備しておくべきトーク内容
この2つを軸に話を進めます。
商談におけるトークの組み立て方
具体的な話の流れ、組み立て方についてお伝えします。
トークの基本
簡潔に話を短く、アピールするというのが重要です。説明が下手な人はだいたい話が長くなってしまい、わかりにくいことが多いです。話の内容はよいのに話し方で台無しにしているケースはよくあります。
基本的な話の構成は以下です。
- 話の結論を述べる
- 根拠となる理由、具体例、実績を話す
これを繰り返す感じで話を組み立てます。
伝えたいことの結論を述べて、その補足をするというのが基本になります。
自然に相手に自分のスキルを伝える
キーワードを散りばめて、理解していることをアピールします。
経験や学習していないとわからない内容のワードを散りばめて、ここまではわかっているということをさり気なくアピールすることは有効です。
自己紹介時や相手の質問に答える時に、話の中にキーワードを散りばめたして話を進めると、相手が気になること、深堀りして聞きたいと思ったことは、質問されると思うのでそれを答えていけばどれだけ案件にマッチしているかなどをアピールできるはずです。
ReactやVueなどであれば、さり気なく話題を誘導して、ライフサイクルやテストツール等の話をしてみたりとかそんな感じです。
現在のプロジェクトで利用している言語のバージョンはいくつかを聞いて、「そのバージョンだと○○の機能は使えませんね、○○は使えますね」といった最新動向をきちんと追っているアピールみたいな話は面談で常に話せる内容だと思います。
知らないことを聞かれたら
自分が知らないことを聞かれた場合は、正直に知らないことを伝えます。
下手にわかった風に対応するのはマイナスだと思います。
面接する側からしても完全にすべての条件を満たすエンジニアが来ることはあまりないと思っているはずですし、わからなければ「後で調べておきます」といった姿勢を伝えることが重要です。
できないことを「できます」というのは最悪で、できないことならば「できない」ということを伝えた上で「入場時までに対応できるようにしておきます」ということ等を伝えれば相手もきちんとした人だなと思ってくれるはずです。
事前に準備しておくべきトーク戦略
話の内容についてお伝えします。事前の準備が大切で、事前に考えておくべき内容などをお伝えします。
自分という誰よりも知っている商品を売り込む
まず自分という人間を客観的に分析します。
- エンジニアとしての自分の技術スキル
- 人柄、どういった人間なのか
- その他アピールできる内容(プログラム書くのが好きで趣味で書いている等)
分析をした上で、これらのことから、募集内容を照らし合わせて、企業が自分を使うことによるメリット、役に立つ部分を過去の経験などを交えてアピールできる内容を事前にトークスクリプトとして準備しておきます。
慣れてくればこのあたりはとっさに考えることもできるようになり、トークの幅がさらに広がると思います。
またウソをいうのはダメですが、事実を多少誇大表現して自分を大きく見せるくらいはOKだと僕は考えています。
メリットを押し出して伝える
その案件に自分が採用された場合、何ができてどんなメリットがあるということを、募集内容の求められているスキルに合わせる形で伝えるように準備します。
説得力が増すように、どの案件で経験をしたから○○ができるというような形で説明し、この時、できるだけ短くしかもわかっているということをアピールできるキーワードを散りばめながら話します。
ここでも相手が気になればそれを聞いてくるので、深堀りして説明し、説得力を高めます。
すべてを伝えるのではなく、ポイントを絞って、短くまとめて印象に残るようにする。
経歴紹介をすべて、新しい順に説明していくというのはNGです。
募集している案件の内容に合わせて、過去の経験からピックアップして伝えます。募集されている案件に関係ない部分については、軽く触れるだけでよいと思います。
すべてを伝えたい気持ちはわかりますが、商談の時間は限られているので、薄く浅くではなく、募集要項にマッチするポイントを深堀りして重点的に伝えるようにします。
余計なことは言わない
自分からデメリットを伝える必要はありません。
結構、エンジニアは真面目に自分からデメリットを伝えることがあると思います。人それぞれだと思いますが、誠実であると思われるかもしれませんが、不要なことは伝える必要は僕はないと思っています。
もちろん、話題に出たらデメリットであっても伝えます。
ただ、できるだけ予測できるデメリットについては事前に切り返し、フォローを考えておき、上手く対応します。
また事前に、どうしてもマイナスでも伝えたいことがあるならば、言い回しや伝え方を変えるだけでだいぶ違います。絶対にやりたくないことなどがあるならば、質問をすることによって状況を把握すればよいです。
一方的にこれはやりたくないという形で伝えるとマイナスになる場合があるので、上手くトークを組み立てます。
デメリットになるポイントを指摘された場合の対応
予想される質問、デメリットについては、切り返しのトークを用意しておくことで、可能な限りマイナスを減らすように準備しておきます。
可能であれば相手や質問内容によって分けて答えられるよう、何パターンか用意しておくとさらによいです。
前の文でデメリットは自分から話さないとお伝えしましたが、敢えて自分からデメリットについて言及する方法もあります。
経験が少ない場合のカバー方法の例
経験年数が少ないと、経験があまりないのが不安ということを伝えられるケースがあります。
面談をする度に何度も指摘されてしまう場合は、予め自分から予防線をはる形で、話をすることもありです。
以前、○○という企業で働いた時に、1年しか経験がないのに、○○などができて若いのにベテランを遥かに超える技術力を持った人と一緒に働いた経験があります。
この時に経験年数は関係ないんだなと実感しました。自分も頑張らないといけないと思うと同時に、成長スピードをより意識するようになりました。
というようなエピソードを展開して、経験期間が短いからスキルが低いと思われないような予防線を意識下に刷り込むことを話しの途中で織り交ぜることも場合によっては有効です。
こういう話を事前にすることで、確かに経験が長いからといってスキルが伴うとは限らないなということを想像してもらえると思います。
(実際には、さらに具体的でリアルな話で説得力を持たせてください)
フリーランスエンジニアが面談をする際の「トークの仕方」について書いてみました。参考になれば幸いです。
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