ホームページ制作をフリーランスの個人に依頼するメリット・デメリット
本記事では、ホームページ制作をWeb制作会社とフリーランスの個人に依頼する際の違いやメリット・デメリットを解説します。特に個人のフリーランスへ依頼する際のコツや見極めのポイントをお伝えしています。
本記事の内容
- ホームページをフリーランス(個人)と制作会社(法人)に依頼する違いとメリット・デメリット
- 制作会社(法人)へ依頼するメリット・デメリット
- フリーランス(個人)へ依頼するメリット・デメリット
- フリーランス(個人)に依頼する時のコツ・注意点
- 個人事業主や中小企業・小さな店舗がホームページを活用する方法
この記事を書いている僕は、Web制作会社で2社ほど働いた経験があり、現在はエンジニア歴が約4年でフリーランスのエンジニアをしています。
ホームページをフリーランス(個人)と制作会社(法人)に依頼する違いとメリット・デメリット
ホームページ制作は制作会社へ依頼する場合と、フリーランスへ依頼する場合で金額は大きく変わってくることが多いです。企業やフリーランスによりけりで、はっきりした金額はなくマチマチですが、目安としては、法人だと安くても50万円〜、個人だと安ければ10万円〜で制作してくれるくらいの相場観を持っておくとよいかと思います。
ページ数やサイト規模、マーケティングや広告運用の有無などの様々な要素によってさらに開きが出てきます。きちんとしたホームページ制作を制作会社に依頼した場合は100万円以上になることはよくあります。これはディレクター・デザイナー・コーダーなど様々な専門の人が関わるため、価格が高くなります。
デザイナー:Webサイトのデザインを担当。
コーダー:ホームページ制作のプログラムを書いたり技術的な部分を担当。
※それぞれを1人が兼任することもあります
個人に依頼すれば価格を抑えることができるメリットがあります。制作会社(法人)とフリーランス(個人)のそれぞれへホームページ制作を依頼する際のメリット・デメリットについて解説していきます。
制作会社(法人)へ依頼するメリット・デメリット
制作会社へ依頼した場合の費用は、50万円以上〜だと思っておくとよいと思います。もっと安いWeb制作会社はありますが、企業では通常、ディレクター・デザイナー・コーダーで1組のチームを組んで制作を行いますので、最低限でも50万円以上の制作費をかけるレベルでないとクオリティに疑問を持った方がよいケースが多いと思います。
ただし、フリーランス1人が法人を構えている場合などは、見た目は法人で安く提供しているという可能性はあるので、必ずしも低価格の法人だからといってクオリティが低いとは限りません。法人でも機能をかなり絞って提供しているプランなどもあるため、例えば1ページのシンプルなページであれば30〜40万円程度でも制作してくれる会社はあります。
制作会社(法人)に依頼するメリット
メリットは連絡もきちんと取れることが多く、安心感がある点です。ホームページのクオリティも会社によりますが、価格が高い分、それなりの仕上がりが期待できます。チームで動いていることが多いため、担当者が病欠等で仕事が進まないというようなこともなく、基本的に納期が大きく遅れることはないので安心できます。
制作会社(法人)に依頼するデメリット
チームで動いているため、未経験の新人などが制作していることも多い点がデメリットです。会社によりますが、小さい会社ほど、担当するデザイナーやコーダーによって、クオリティにバラツキがあるケースが多くなります。
大手の制作会社になるほど料金が高くなりますが、大手の方が管理体制やチェック体制がしっかりしており、クオリティは大手になるほど安定する傾向があるので、自社が求めるクオリティと料金のバランスを見て、依頼する会社を選別するとよいでしょう。
フリーランス(個人)へ依頼するメリット・デメリット
フリーランスは基本的には1人でホームページを作り上げます。ディレクター・デザイナー・コーダーを1人でやることも多く、ある程度の予算があるケースであれば、一部の作業を別のフリーランスのデザイナーやコーダーに仕事を分担して制作する時もあります。
フリーランス(個人)に依頼するメリット
フリーランスに依頼するメリットは、価格に対するクオリティの高さであり、コストパフォーマンスがよいことが一番に上げられます。
また過去の実績がよいフリーランスに依頼することができれば、基本的には依頼するフリーランスが制作するため(個人運営なのでその人自身が作ることがほとんど)、クオリティは常に安定します。
ある程度の経験があるフリーランスへ依頼をすると、企業と同等かそれ以上のクオリティなのに価格は安く、コストパフォーマンスがよいことが多くなります。
フリーランス(個人)に依頼するデメリット
フリーランスへの依頼だと、企業よりさらにクオリティの良し悪しが激しくなります。よいフリーランスを見つけることが難しいのがデメリットです。
例えばWeb制作が未経験のフリーランスに依頼をすると、価格は安くてもクオリティが低いホームページが納品されることが多いので、そのあたりは認識しておかないとトラブルになることがあります。過去の成果物などを見て判断すると失敗は少なくなると思います。
また慣れていなく経験が少ないフリーランスが制作する場合に多いのは、納期の遅れです。制作が間に合わず、納期が遅くなるのは未経験・経験が少ないフリーランスだとよくあることで、未経験のフリーランスへ依頼する場合は納期に遅れてしまう可能性は高いと思って依頼する方が無難です。
僕は発注側として依頼をした時に経験が浅い方にお願いした経験がありますが、納期が遅れるのはまだよいほうで、最悪なケースだと逃げられてしまい納品自体がされないということもありました。
安い金額でホームページ制作を依頼する場合は、それなりにリスクがあり、発注側もそれを覚悟した上で依頼をすべきかと思っています。
僕は未経験から始めるフリーランスを応援したい立場ですが、未経験から始めている人の中には副業で小遣い稼ぎ気分でやっている人がいるのも事実です。発注する側は本気で事業を何とかしたいと思っているオーナーの方が多いため、変な人には引っかかって欲しくないなと強く思っている部分があります。
フリーランス(個人)に依頼する時のコツ・注意点
個人に依頼する時はコストパフォーマンスで判断する
個人でWeb制作をしている場合、玉石混交です。未経験の素人レベルの人から、Web制作会社等で実績を積んだ経験者まで色々なフリーランスがいるためです。
経験が浅い人が作るホームページは安いが、質も低いことが多い
経験が浅いフリーランスが制作する場合は実績が欲しくて安く作るということもあり、とりあえず何でもいいから安くホームページが欲しいという場合はこういった経験が浅いフリーランスに頼むのもありだと思います。ただし人によりますがデザインや作りなどがイマイチである可能性はかなり高くなるので、そこは許容する必要性があります。
ある程度のクオリティを求めるなら経験の浅いフリーランスは避けるべきです。納品されたホームページに納得いかないので、別の人に依頼して作り直しとなった場合、コストは逆に高く付きます。経験が浅いフリーランスが相手の場合は、このあたりのリスクを許容しつつ、依頼すべきです。
昨今のホームページ制作のトラブルで発注者が「品質が低くて最悪だった」と文句を言うのをたまに見かけますが、僕は発注側にも問題があるなと思うケースがあります。
※もちろん低品質のケースでは多くの場合、制作側に問題があることが多いです。
一般の商品と同じで、ある程度の料金を支払わなければ、それに応じた品質のものは手に入りません。経験が増えるほどクオリティは上がってくるのは当たり前で、経験がある制作者の制作物ほど料金が高くなるのも当然です。価格が安いものには、それなりの理由があることを理解して発注すべきかと僕は思います。
経験があってフリーで活動している個人はコスパがよい
Web制作会社に勤務した経験があり、そこから独立してフリーランスになってWeb制作をしている人は、しっかりしたWebサイトを作ることが多く、コスパがよいのでおすすめです。
以前、Web制作会社に努めていたということは、Web制作会社に依頼するのと同じクオリティで制作してくれる可能性が高いため、制作物のパフォーマンスが高いにも関わらず、個人で請けているため単価が安くなり、コストパフォーマンスが高いことが多いと思います。
ずっと個人でやっている人は経験者でも品質が低いことがあるので注意が必要
僕が今まで会ってきた人の仕事ぶりや、企業で発注をしていた時の経験からですが、Web制作会社など企業で働いたことがなく、未経験からフリーでずっとやっている人の場合、スキルが低く制作物のデキもイマイチのままであることが多いのでそのあたりも注意が必要だと思います。
たまに、何年もやっているフリーランスの個人で、その人のホームページ上の制作実績を見た時に、成果物のクオリティがかなり低いなと思ったことはないでしょうか。
フリーランスは自分でスキルアップをしようとしないと、技術力やスキルはずっと同じ水準のままとなります。Web制作会社などで一度働いた経験がある人は、基本的にはスキルが一定水準までは達しており、フリーランスになってからも業界の動向や流行りを追っていることが多い印象があります。そのため、Web制作会社での勤務経験がある人ほどしっかりしたホームページ制作するので、コストパフォーマンスがよくなるわけです。
もちろん、最初からフリーでやってて、しっかりしたサイトを作る人も中にはいるので、あくまで傾向として捉えてください。
安く制作したいなら誠実な対応をしてくれそうな駆け出しフリーランスを選ぶのがオススメ
Web制作で駆け出しの未経験者などの場合、大手のホームページを模写として写したものを成果物として掲載していることが多かったりします。その人自身があたかもそのホームページを作ったかのように見せているフリーランスもいるため、この点は要注意です。
依頼者側としては、模写したサイトと同じクオリティのものを求めていたら、出来上がったものの品質が低く、トラブルになることがあります。模写は単に書き写ししているだけなためで、同じものをイチから作る実力がないことが原因です。
依頼者の方で、安く制作したくて未経験者に依頼する場合、騙すような表記がないかもきちんと見た方がよいと思います。依頼者を騙すような表記をしているフリーランスは仕事もいい加減なことが多いので、後々トラブルになりやすいです。技術力が未熟でも最後まできちんとやってくれそうな誠実な感じのフリーランスにお願いするのがおすすめです。
成果物で判断する場合はその制作者のオリジナルで作った作品を見て判断をするとよいかと思います。
個人事業主や中小企業・小さな店舗がホームページを活用する方法
小さい規模だからこそウェブを使いこなせば大企業にも太刀打ちできる
インターネットの素晴らしいところは、やり方次第で中小企業が大企業にも勝つことができる点です。
ランチェスター戦略などと同じで、大きい企業ほど細かいところまでは攻め込めていないことが多いため、中小企業はそういった細かいところまで狙いにいくような戦略を取るなどすれば、局地戦では大企業にも勝つことができます。
またチラシやポスターなどとホームページを組み合わせたクロスメディア戦略、MEO(Map Engine Optimization)対策でGoogleMapを攻略し少ない費用で集客する方法など色々な戦略が考えられます。SNSとの組み合わせも有効です。
ポイントとしては、すべて無料でやろうとせず、少額の広告出稿をするなどしてリスクを取りつつも、コスパよく集客をすることです。安価で集客しようとするほど、それなりの時間と労力、そして専門的な知識が必要になってくるので、バランスをみてホームページからの集客を考えるべきだと僕は思っています。
ホームページは作っただけでは効果は小さく、上手く運用することによって、効果を上げていくことができます。
まとめ
ホームページ制作を個人に依頼する際は、以下のことを気に留めておくとトラブルにはなりにくいと思います。
- 未経験者の作るホームページは安いが、品質も低いことが多い
- 経験があってフリーで活動している個人はコスパがよい
- 安く制作したいなら誠実な対応をしてくれそうな未経験者を選ぶのがオススメ
ご参考になれば幸いです。
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