Written by TSUYOSHI

未経験からのエンジニア就職で僕に大きな影響を与えてくれた面接の話

WORK

本記事では、僕が37歳で未経験からWeb制作会社へ就職する前に就職活動をしていた時に、僕の就職活動を好転してくれた1つの面接についての話を紹介しています。

僕はエンジニア歴が約4年で、中小のWeb制作会社で働いた経験があり、現在はフリーランスのエンジニアとして働いています。

もともとはHTMLやCSSが全くわからない状態から、スクール(職業訓練学校)で学んで、Web制作会社へ入社という経歴があります。

僕は未経験から最初の会社に入社した際は、20社以上は面接をしていたと記憶しています。たぶん応募だけだと100社は超えています。書類審査は最初は10〜20社送っても面談に至らないのは普通でした。

こんな僕が徐々に面接できるようになり、面接のたびに学習して次の面接で活かすということを繰り返して、最終的には37歳でも未経験からWeb制作会社へ転職することができました。こうした面接の中でも、たった1つの面接でその後が大きく変わった面接についてシェアさせてもらいたいと思います。

僕のその後の面接に大きく影響を与えてくれた面談の話

ギブ(give)してたら何倍にもなってお返ししてもらった

僕は当初HTMLやCSSが全くわからない状態から、スクール(職業専門校)で学んでいたのですが、スクール終了時に就職活動で苦戦していました。

その時のスクール同期の方が伝手を使って、僕に面接の手配をしてくれたことがあります。具体的には、その人の旦那さんが大手広告代理店に努めており、その伝手でエンジニア求人の面接をしてくれることになりました。

なぜ面接の紹介をしてもらえたかというと、僕はスクールで周りによくいろいろ教えていた(アウトプットすることが自分のためにもなると思っていた)のですが、僕は「色々教えてくれるいい人」とその同期に思ってもらえたようで、その同期の人経由で、その同期の旦那さんの勤務先の求人に面接してもらえるよう紹介をしてもらえました。

周りにギブをしていたら、予期せぬ形で数倍以上になってお返ししてもらった感じです。

大手広告代理店で超ハイレベルな面談

今になって思っても、当時の未経験の僕が面談をしてもらえるだけでも、すごいことで業界でもトップクラスのWeb系広告代理店の広告システムの開発エンジニアの面談を受けることができました。

広告業界のエンジニアはレベルが高い
僕はもともと前職でWeb広告の仕事をしていたので知っていたのですが、Web広告のシステムを開発している人はレベルが高く、トップクラスのエンジニアが開発をしています。広告業界はお金が集まり儲かっている業界であり、閲覧履歴などからターゲティングをするなどの機能実装は非常に高度な知識と技術力を必要とするからです。

面接の当日はかなり準備をして、気合をいれて面接に挑みました。

面接官は僕よりも少し年上くらいのエンジニアの方でとても優しい方で、その面接官と1対1の面接でした。

ここでは当時僕が知らなかった、ReactやAngularなどのシングルページアプリケーションという話をされ、知っているかなどを聞かれました。僕はシングルページアプリケーションという言葉すら知らず、全くわかりませんでした。。

SQLなどの知識についても色々と知らない単語を並べられ、全くわかりませんでした。

聞かれたことは単語だけですが、すべてメモしました。(できるだけ面接官の顔を見て聞いたり話すことが重要なので、メモに夢中になってはいけません。)

僕もできる限り、ポートフォリオ(しょぼい)を見せたり、自分ができることをアピールしました。

給料の相場についても勉強になった

面接で、希望の年収はどれくらいを希望かと聞かれ、当時の僕はかなり甘かったので、かなり高い希望額を言ってしてしまい、優しく諭されました。具体的には300万円/年からスタートするくらいになると。未経験からだと年収300万円は結構高い方だと思います。

ちなみに都内だと25万円/月スタート(ボーナスなし)で始められれば結構いい方だと思います。僕の未経験スタートの同期の話などを聞いていると、20万円/月スタートや、アルバイトで時給のスタートという人もいました。

面接後はすべてを調べ上げた

面接後はすぐに近くの店に入り、自分用ですが面接の議事録作成をしました。すべての単語などをメモし、さらに全ての知らない内容を調べ上げてまとめました。

結果は当然不採用だけど収穫が多すぎた

結果は当たり前に不採用でしたがこの時は感謝しかなかったです。この企業での面接は、今まで面接した企業とはレベルが違っていて、勉強になりすぎる面接でした。

未経験のペーペーである僕に時間を使ってくれ、丁寧に対応してくれたこの面接官や、紹介をしてくれたスクールの同期・同期の旦那さんには今でも感謝しています。

今では僕も面接官をすることがある立場なので、この経験から僕も面接官をする時はできるだけ、その人のためになるような面接をしようと心がけています。

面接から学べたこと

面接からは具体的には以下のことを学べました。

知らない単語を調べて学習しまくった

例えば僕の場合は「シングルページアプリケーション」など。そうすると、その単語を調べると情報を発信している知らなかった新しい媒体が見つかり、その媒体の有料メルマガを取るようにしたりするようになりました。これでさらに知識が増え、業界の動向なども少し分かってくるようになりました。

適正な給与額の基準ができた

大手でこれくらいなのだから、中小ならこれくらいもらえたら給料が高いなどの判断基準ができました。これまでのエンジニア以外の経験を活かしてちょっとでも給料をあげてもらえないかなという甘い考えが無くなりました。

当たり前ではありますが、未経験からだと給与は最低水準付近まで下がります。僕はきちんと理解していなく、自分の状況が分かっていない「イタイ奴」でした。同じように年齢が高くて前職で別の経験がある人ほど、前職の年収に考えを引っ張られてしまう人はいるのではないかなと思います。

次の面接から使えたこと

「業界のこと」や「これから学びたいこと」として、知らなかった単語を面接で自ら発言することによって、表面的な部分ですがトークのレベルを上げることができました。もちろん知らないなりにも、かなり調べ上げてできる限りの勉強もしました。

覚えたばかりのことを知っているかのように話すのは、ハッタリのようなトークかもしれませんが自信がある人に見えたりもするので、こうした相手に与える印象の部分は、未経験のエンジニアが面接をする際は大事だと思います。

そうすることにより、おそらくですが、相手からは「よく勉強していて、今はまだまだだけどやる気があって伸びそうだな」と思われるようになったと思います。

実際にこの広告代理店の面接の後からは、面接の際に相手の反応や手応えのようなものが上がったと思います。

僕はこの少し後から面接で良い結果が出るようになり、最終的には3社から採用の連絡をいただき、その内の1社に未経験から30代後半でもWeb制作会社に入社することができました。

まとめ

面接は数をこなすことが大事です。

そして面接の数をこなすには、書類選考を突破しなければならず、多くの企業へ応募しなければなりません。応募するだけでも求人を見て、その企業がどんな企業かを調べて、エントリーシートも少しその企業向けに変えて応募すると思うので、意外と手間がかかります。

面接をこなすと見えてくる部分もあり、僕のように、よい面接に出会えればそこから一気にドライブがかかって、好転する場合もあると思います。未経験からのWeb制作会社の就職は難しくなかなかハードルが高いため諦めがちだと思いますが、根気強く就職活動をすることが重要だと思います。

ご参考になれば幸いです。

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