【経験談】30代後半で未経験からプログラマーで這い上がった成長戦略
本記事では、30代後半で未経験からプログラマーになれた僕がどのような戦略で戦ってきたかを解説します。
本記事の内容
- 30代後半で未経験からプログラマーで這い上がった成長戦略
- 目標がないなら最初はHTML・CSSから始めるのがオススメ
30代後半で未経験からだと、普通にやると就職することすら難しいのが現実ですが、正しい戦略のもとに行動していけばプログラマーになることは可能です。
僕は現在ではフリーランスのエンジニアとして活動できており、40代の今では仕事が無くなるかもしれない心配は今のところは感じていません。今は自分が理想とする形でリモートワークで引きこもりながらフロントエンドのプログラマーとして稼いでいます。
この記事を読むことによって、30代後半で未経験からプログラマーとして成長するまで意識してきた僕の思考がわかるようになります。
30代後半で未経験からプログラマーで這い上がった成長戦略
やらないこと・捨てるものを決めて一点突破で攻略する
僕は未経験からコーダーになりつつ、次のステップを決めていた
僕はプログラミングを始めた当初から漠然とですが、どのような道を歩むかはある程度は決めながら実務に取り組んでいました。
「未経験」→「スクール」→「Web制作会社に就職」→「フリーランスに転身」の各フェーズで、情報収集しつつも思考を巡らせ考えて、それを行動に移すということを繰り返しています。各フェーズの思考について順番に解説していきます。
【スクール→就職】最初はコーダーとして仕事ができるレベルを目指した理由
僕はプログラミングのスクール(職業訓練校)に通っていて、その時にHTML・CSS・デザイン・JavaScript・PHP・WordPressなど一通り学びました。この時に市場規模や自分がやりたいことを比較して、コーダーにまずはなることを決めました。
コーダーを選んだのは、以下の理由からです。
- 敷居が低く誰でもなれるので、30代後半の未経験からでもチャンスがあると思った。
- 単価は低いかもしれないけど、プログラマーへの一歩を踏み出せる可能性が高いところを狙った。
- バックエンド系は企業側で育てていく土壌がないと未経験からいきなり始めるのは厳しく、30代後半からだと可能性が狭まると思った。
- 将来、フリーランスやリモートワークをしたいと考えていたので、フロントエンドの方がその形を叶えやすいと思った。
- WordPressなどで自分で案件を取って独立できる可能性があり、理想の形に近づけると思った。
Reactの勉強を最初から始めていた
未経験からWeb制作会社の就職をした時に、面接で落ちはしたものの僕の運命を変える面接があり、その時から僕はReactやAngularなどのSPA(シングルページアプリケーション)を学ぼうと考えていました。
当時はコーダーとして、HTML・CSSやWordPressの仕事をしていましたが、以下の理由からReactの学習をしようと決めていました。
- バックエンドで行っていた処理がフロントエンドに移ってきており、チャンスが多い。(シングルページアプリケーションの採用)
- (当時の)Reactはバージョンアップが激しく常に仕様が変更され続けている状態で、やりたがるエンジニアも少なく、経験者もすぐに新しい仕様に慣れなければならず、新参者の自分としては経験者と同じ土俵で戦えてチャンスがあると思った。
またReactを学ぶことによって、結果的にES2015など新しいJavaScriptの知識も身につきました。WordPressの制作などであればjQueryなどで簡単なJavaScriptしか書くことはなかったため、ES2015でコードをかけることは当時はアドバンテージになりました。
ちなみにReactを勉強したい方は「【React入門】 Reactを基礎から学ぶおすすめの勉強方法【初心者向け】」の記事を参考にどうぞ。
【社員→フリーランス】フリーランスエンジニアになる時の思考
Reactをフックにしてフリーランスになれた
Web制作会社で1年半ほど経験を積んでから、労働環境や収入の問題から僕は会社を辞める決意をしました。
その時に最初は再度Web制作会社への転職を考えていましたが、「もしかしたらフリーランスのエンジニアになることができるかもしれない」と思い、ちょっと厳しいかもと思いつつも、エージェントに登録してトライしたところ、フリーランスになることができました。
ReactとES2015でJavaScriptが書けることから、JavaScriptの案件に運良く入ることができました。今振り返っても最高の案件に入れたと思います。
僕が未経験でありながらも、ポートフォリオでReactとES2015のGitHubコードを面接時に提出したことや、当時はReactをきちんと書けるエンジニアがまだまだ少なかったことが結果的によかったと思います。
自分は最初はバックエンドは完全に捨てていた
僕はフリーランスになる時に、もともとの準備段階でもそうでしたが、完全にバックエンドは捨てていました。バックエンドの業務は勉強せずやらないと決めていたのです。ここは僕が一番大事だったなと思うポイントです。
理由は自分のように30代後半で経験年数が少ないエンジニアは周りと同じことができても競争で勝てないため、フロントエンドでできるかぎり新しい技術を身につけた方が特徴があって、競争に勝ちやすいと考えたためです。そのため中途半端にバックエンドを勉強するよりも、その勉強時間をすべてフロントエンドの勉強に費やすと決めました。
フルスタックエンジニア(フロントエンド・バックエンドの両方ができるエンジニア)の方が仕事の幅は広がるかもしれませんが、僕のような年齢の割に経験が少ない場合は、フロントエンドで希少価値を高めた方が結果的に仕事があるという状態を作り出すことができました。特に最近はバックエンドの処理もフロントエンドに移ってきていてReactやVueのエンジニアが求められているため、この戦略は正解だったと思います。
重要なのは新しい技術に挑むこと
結論としては、経験が少ない人ほど「新しい技術」に取り組んだ方がチャンスがあるということです。
新しい技術は難しく、情報も少ないからから未経験者は手を出すべきではないと考えるかもしれませんが、そんなことはありません。新しい技術は経験者が少なく、未経験でも潜り込みやすいという特徴があります。競争相手が少なければ未経験者にもチャンスがあるということです。
また未経験の技術でも、一度経験すれば次回からは経験者として単価のアップも見込めます。勉強は大変かもしれませんが経験が少ない人はやるだけの価値があると思います。
デメリットとしては新しい技術は学んでも廃れて使われなくなってしまうリスクもあるということや、新しすぎる技術だと案件自体がないこともあることです。ほどよく流行ってきている最新技術や伸びている言語を学ぶのがオススメです。
目標がないなら最初はHTML・CSSから始めるのがオススメ
初めてで何も分からなければHTML・CSSから始める
最初はHTML、CSSでホームページを制作するというところから始めるのがオススメです。HTML・CSSはマークアップ言語と呼ばれ、厳密にはプログラミングではないかもしれませんがWeb系の仕事をする上では基本になりますし、挫折しにくいメリットがあります。
目標が明確なら最初からその言語を学ぶ
ただバックエンドのエンジニアになることを決めているなど、目標があれば最初からその言語で勉強を始める方がよいかもしれません。
僕が以前参加したプロジェクトではバックエンドエンジニア10人に聞いたところ全員CSSは書けないとのことでした。この例は極端かもしれませんがバックエンドではCSSなどは必要ありません。
システム開発の領域においてはバックエンドの方が仕事の領域が広いため、システム開発をバリバリやっていきたい方は最初からバックエンドをやるのはよいと思います。
まずは小さく始めて適正を確かめる
未経験の方なら、まずはいきなりコードを書いてみて楽しいかどうかを判断するのがオススメです。ドットインストールなど無料の動画教材を使えばいきなり学びながらコードを書くことが可能です。
ちょっとしたものを作ってみて面白いと少しでも感じれば適正ありだと思うので、どんどん学べばよいかと。もしつらいなと感じるのであれば、Webデザインをやってみたり、別のプログラミング言語を試してみたりして、自分の適正を考えてみるのがよいです。
自分に合っていないのにプログラミングを仕事として選択してしまうと、つらいと思います。常に新しい技術が出てくるので学び続けなければならず、常に続けなければならないプログラミング学習を苦と感じるならプログラマーはやめた方がよいと個人的には思います。
未経験から最初にやるべきはスキルを身につけること
新卒や第二新卒の若い方を除いて、プログラマーになろうと思ったら独学でプログラムが多少でも書けるようになっている必要があります。未経験でスキルが全くない状態からいきなり就職は無理なので、スキルを身に着けてから転職する必要があります。
僕のオススメは、最初はドットインストールで学習しながらいきなり手を動かして、簡単なものを作ってみることです。あまり時間をかけずに始めることができます。完全初心者なら、以下の記事などを参考にトライしてみてください。
» 大学生におすすめ! プログラミングスクールに通わず無料で学ぶ方法
ただ社会人などだと仕事をしながらだと挫折しやすいのも事実。そういった場合はプログラミングスクールに通うことを選択肢に入れてもよいかと思います。
» TechAcademy ※1週間の無料体験あり
まとめ
経験が少ない中で早く成長しなければならない場合は、「やらないこと」を決めて一点突破でスキルを伸ばしていき、自分自身に特徴を作って希少価値を高め、戦略的に自分を売り込んでいくことが大切です。経験年数が少なくても専門分野を作って特化すると希少性を高めることができ、これは若い人でも同じように実践できると思います。
例えば僕のように、「バックエンドは完全に捨てる = フロントエンドオンリーの案件しかできない」というように「やらないこと」を決めて、フロントエンドに特化したエンジニアになるという感じです。そうすれば経験値が少なくても、フロントエンドのみの案件は多くあり、しかも単価もある程度まで高めることができるため、オススメです。
ちなみに僕もある程度、フロントエンド全般のことはできるようになってきたため、少しずつですがバックエンドの領域まで現在は対応範囲を伸ばしています。
ご参考になれば幸いです。
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