フリーランスエンジニアのデメリット 【スキルと経験がない人以外は問題なし】
フリーランスエンジニアになりたい人「フリーランスエンジニアになると、どういったデメリットがあるのだろう…」
こういった疑問にお答えします。
この記事を書いている僕はフリーランスエンジニア歴3年のフロントエンドのエンジニアです。この記事を読むことによって、フリーランスのエンジニアになるデメリットがわかるようになります。
本記事の内容
- フリーランスエンジニアのデメリットはスキルと経験がなく仕事がとれない場合の1つのみ
- ダメなら会社員に戻ればOKは若い人にのみ言えること
- フリーランスにならない方がよいケース
- 多くの場合、フリーランスのエンジニアになるデメリットを勘違いしていると思われる件
- フリーランスエンジニアが気をつけるべきこと
僕は40代でして、年齢が上がるにつれて仕事の獲得をするのが厳しいことはリアルに理解しており、自分の経験や周りのエンジニアの話から、フリーランスエンジニアの現実をお伝えできればと思います。
フリーランスエンジニアのデメリットはスキルと経験がなく仕事がとれない場合の1つのみ
よくフリーランスエンジニアのデメリットをいろいろ言っている人がいますが、「仕事がとれない」「収益がない」といったこと以外はほぼありません。むしろ最近の日本では正社員でいることの方がリスクがある気さえします。
企業に常駐しているエンジニアは仕事は無限にあるはずなので仕事がなくなることはほぼないはず。
「仕事がとれない」「収益がない」ケースは、自分で営業をして仕事を取ってくる人や自分でサービスを運営している人の場合くらいだと思います。
この場合に解決方法としてエージェント使って仕事を得る方法があります。
仕事や収益がなくなった場合に、スキルがあるエンジニアであればエージェントを使って、フリーランスフリーランスとして企業に常駐すれば、収入の問題はすぐに解決できるはず。大手のエージェントを使えば、当月末締め、翌月15日振り込みという支払いサイトで支払いをしてもらえるところも多く、支払いがされない心配もほぼありません。
しかしエージェントを使う場合、経験がないと仕事を探してもらえないことがほとんどです。もし案件を見つけられても単価が低いものになってしまう可能性が高いです。
これらのことから、未経験からエンジニアになりたいなら、基本的には就職をして少しでも経験を積んでからフリーランスになることを強くオススメしています。
成長スピードを考えても、僕の経験上、この方が絶対に確実で早いと思っています。
フリーランスでエージェントになるなら単価の高い以下のエージェントがオススメです。
単価も高くておすすめのエージェント
- GeechsJob ※単価が高めで案件数が多く希望の案件に入りやすい
※どちらのエージェントも無料で利用できて初めに無料カウンセリングをしてくれます
ダメなら会社員に戻ればOKは若い人にのみ言えること
「フリーランスになって、ダメなら会社員に戻ればOK」というのは若い人が言えることで、30代後半以降は転職自体が厳しく、就職できたとしてもよい条件の職場に就職するのはかなり難しくなります。考えすぎるのはダメというのには同意ですが、考えずに失敗するのも後悔すると思うので、しっかり考えた上で思いっきり挑戦するようにしましょう。
逆に若い人は失敗しても会社員に戻ればOKなので、むしろ早く挑戦すべきだと思います。
フリーランスは景気の影響を受けやすい
自分で仕事を獲得して仕事をしているエンジニアの場合、不景気になると仕事が全く取れなくなるリスクがあります。昨今のコロナの影響などもそうですが、仕事がもし取れなくなれば収入はゼロです。
この時に、スキルがあるフリーランスエンジニアであれば、エージェントを通して企業に常駐する形での契約で仕事を得ることが可能になります。エージェント経由の案件は無限にあるので、仕事には困りません。
ブランクがあると単価が下がる傾向はありますが、最低でも普通の正社員以上の収入は得ることが可能かと思います。もしスキルや経験がない人の場合、このような手段は使えず、苦労して就職活動をし、安い給料で会社員に戻るなどの選択肢になってしまいます。
僕が転職して経験を積んでからフリーランスになった方がよいと言っているのはこのあたりのことが関係しています。
もちろんリスクを取って、すぐにフリーランスになりたいという人もいるので、このあたりは人それぞれになるかと思います。
フリーランスにならない方がよいケース
僕がリアルにフリーランスにならない方がよいと思っているケースがいくつかあるので、ご紹介します。
- シリコンバレーなど海外で働きたいと思っているエンジニア
給与が高いシリコンバレーやシンガポール・香港で働きたい人もいると思います。海外で働く際は就労ビザが必要になりますが、移民局などの審査でフリーランスだと経歴を調べるのが困難となり、審査が通りにくくなるらしいです。
海外思考がある人は正社員として企業で働き、経験を積むのがベターかと思います。 - 人から言われないとスキルアップをできないエンジニア
会社にいるとやむを得ずスキルアップしなければならなかったり、会社の研修やセミナー参加によって受動的にスキルアップするなど、言われないと中々自分からスキルアップできない人はフリーランスには向いていません。短期では収入アップができるかもしれませんが、長期的には厳しくなる可能性があります。
多くの場合、フリーランスのエンジニアになるデメリットを勘違いしていると思われる件
フリーランスのエンジニアになることについて、いろいろとデメリットを訴える人はいますが、「正社員エンジニアと比べて本当にそれはデメリットなのか?」と疑問に思うことも多かったりします。
よく言われるフリーランスのデメリットについて考えていきたいと思います。
社会的な信用が落ちる
独立1年目はクレジットカードの審査が通りにくかったり、社会的な信用が落ちます。これは僕の感覚からも本当で事実です。
ただしこれはそれほど問題にならないことが多いのではないでしょうか。
これは前もってわかっていることですし、フリーランスでもフリーランス歴が長くなれば信用も回復します。2年目からは特に大きな問題はないと思います。
1年目だと家が借りにくかったりしますが、会社員時代に前もって引っ越しを済ませばよいですし、このタイミングで引っ越しが必要な人はシェアハウスやAirbnbを検討すれば問題は解決できると思うので、デメリットというほどのことはないのではないでしょうか。
収入が安定しない
冒頭に述べた内容と同じです。当たり前ですが仕事がなければ収入はゼロです。また常駐型のフリーランスは正社員よりも収入が高くなる代わりに、契約をいつでも解除される可能性があります。
ただし常駐型のフリーランスエンジニアならばエージェントを使えば余程のことが無い限り、仕事は見つかるはずで問題にはならないと考えています。
不安定なフリーランスは自分で仕事を取ってくるタイプのエンジニアで、かつ企業で働いた経験がなくスキルが低い人に限られると思います。自分で仕事が取れない場合は最悪、スキルと経験さえあれば常駐型フリーランスのエンジニアとして働けばよいだけです。
個人で仕事を取る場合は、支払いがされないリスクも高まるため、そのあたりも収入面では気をつけるべき点かと思います。
不景気になると収入が下がる可能性がある
会社員の場合は安定した給料があり、不景気になってもボーナスが下がる程度だと思います。
不景気になると、常駐型フリーランスエンジニアの場合、契約時の単価が下がる可能性があります。また対応している業種によってはプロジェクトがなくなって契約が終了し、別の案件を探さないといけないかもしれませんが、その程度であり、仕事がなくなることはほぼないでしょう。
むしろ正社員の方がリストラされると厳しくなるというリスクがあるようにすら思えますし、フリーランスが不利ということはないかと思います。
税金や社会保険料をすべて自分で支払う必要がある
会社員だと、厚生年金や健康保険料の半分は会社が負担してくれていますが、全額自分で負担することになります。
厚生年金は国民年金保険に切り替わるので、実質的には健康保険料が会社員時代の2倍程度になる(収入が同じ場合)と思っておけばよいでしょう。
ただし、フリーランスになると収入は増えることが多いと思うので問題ないかと。厚生年金から国民年金の切り替えによる、老後の年金について心配がある方は、国民年金基金などを検討すればよいだけです。僕は特にここは気にしていません。
事務作業が多く、経理処理をすべて自分で対応しなければいけない
会社では経理の人がいて、すべて対応してくれていましたが、経理処理をすべて自分で対応しなければなりません。
専門家に丸投げすることはできますが、税務に関する一通りの知識は付けておいた方がよいでしょう。むしろ知識を増やすチャンスではないでしょうか。
クライアントへ請求書の発行は多くはないはずですし、帳簿の記入は経費を使うとしても少ないはず。もし確定申告などが面倒であれば、MERRY Bizなどのサービスを使ったり、安い税理士に確定申告だけお願いすればよいでしょう。
僕は「マネーフォワード クラウド確定申告」というサービスを使って、自分で確定申告をしていますが特段問題が発生したことはありません。
営業力や交渉力が必要
個人で仕事を取ってくる人は営業力が必要になります。
しかし企業に常駐するフリーランスエンジニアの場合、普通に会社員レベルのコミュニケーション能力があれば何も問題はありません。
コミュニケーションが必要になるのは以下のシーンくらいです。
- エージェント担当者との単価交渉・案件相談
- 常駐先のクライアントとの面談
- 常駐先でエンジニア間のコミュニケーション
モチベーション管理の問題
リモートで仕事を取って仕事をする際に、モチベーションが続かないという人がいるようですが、それはフリーランスエンジニアかどうかはあまり関係ない気がします。
もし自宅だと集中できない人などはコワーキングスペースやカフェで仕事をするなど工夫すればよいのではないでしょうか。
エージェント経由の案件に年齢制限がある
エージェント経由で紹介される案件も「50歳くらいまで」というような年齢制限がある案件もあります。
ただしここについては、その人次第だと思います。実際に50代で働いているフリーランスのエンジニアはたくさんいるからです。スキルや経験、物腰の柔らかさ、見た目や健康状態など総合的に見て問題なければ契約されると思います。
むしろ会社員がいきなり50代半ばでリストラされる方が厳しいでしょうし、会社員として働いている50代よりは、フリーランスとして実力がある50代の方が仕事は安定していると僕は思っています。
正社員だとスキルアップしていくための環境が整っている
これは誤りだと僕は思っています。会社によっては実際にそういった環境があるかもしれません。
しかしフリーランスであれば自費にはなりますが、時間の都合をつけて自分が行きたいセミナーなどにいくことは可能です。
会社だと社内稟議が通らないと自費になったり、なかなか休めなかったりすると思いますが、フリーランスは経費にできますし自分が望むスキルアップの仕方が可能です。
そもそもスキルは自分で学んでアウトプットすることにより身につくので、フリーランスや正社員関係なく、自分次第というのが実際のところではないでしょうか。
フリーランスエンジニアが気をつけるべきこと
スキルアップを戦略的に考える必要がある
フリーランスは企業に即戦力を求められているため、通常は業務経験があるスキルに対して仕事の依頼をされます。このため、専門性は高まりますが、仕事の幅が広がらない可能性があります。フリーランスのエンジニアはスキルを戦略的に伸ばさなければなりません。
フリーランスがスキルを伸ばす方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
» フリーランスのエンジニアはスキルを伸ばすことが難しいのか?
» 経験が少ないフリーランスのエンジニアが戦略的にスキルを身につける方法
個人で仕事を獲得する場合には交渉力・営業力がやはり必要
自分で仕事を取るタイプのフリーランスエンジニアの場合は、見積書を発行後に発注書をクライアントに発行してもらったり、場合によっては手付金を払ってもらうようにする交渉力も必要となります。納品したのに支払いがされないとならないように自分で管理しなければなりません。
個人で仕事をとるなら契約書の対応は気をつける
個人で仕事をとってくるフリーランスは、契約書を締結する際は非常に慎重にやらなければなりません。
営業経験などがないと、契約書を読み込んだ経験は会社員の方は少ないはずです。常駐型のエンジニアは、エージェントとの契約をする際の契約書では大手エージェントならそこまで警戒しなくてよいと思います。
僕は契約書を営業時代によく取り扱っていたので、そのときの経験から言うと、締結する業務内容の確認と、損害賠償の項目については特によく見ておくべきだと思っています。
まとめ:スキルと経験さえあれば、フリーランスエンジニアにデメリットはほぼない
フリーランスエンジニアになれば、スキルが高いほど収入は上がるはずですし、数ある案件から選べるので自分のやりたい分野の仕事ができるはずです。
個人的には会社員をしているよりも、スキルさえあればフリーランスエンジニアの方が安定していると思います。もちろん、正社員の方がいいという人もいますし、このあたりは個々によって違います。
現在、正社員として活動している人で、フリーランスエンジニアに挑戦したいけど躊躇している場合は、早めに決断するほどよい結果が出ると思います。
フリーランスエンジニアでエージェントを探しているなら「完全無料:フリーランスエンジニアの僕がおすすめするエージェント3社」の記事もどうぞ。詳しく解説しています。
ご参考になれば幸いです。
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