Written by TSUYOSHI

【失敗の体験談】フリーランスエンジニアの僕が経験した5つの失敗

FREELANCE WORK

僕はフリーランスエンジニアとして3年ほど経験がありますが、フリーランスになってからの失敗はかなり多く、それらの経験や感じたことをこの記事で共有したいと思います。

本記事を読むことによって、どんな失敗が多いのかを理解できるようになります。

失敗は自分で経験しないと分からない部分もあるかもしれません。
しかし、事前にどういったことが失敗につながるかがわかっていれば、致命傷を避けることができるはずです。

本記事の内容

  • フリーランスエンジニアの僕が経験した5つの失敗
  • 友人から聞いたフリーランスエンジニアの失敗談
  • フリーランスエンジニアが気をつけるべきこと
  • フリーランスで失敗してもスキルと経験があればリカバリーできる

フリーランスエンジニアの僕が経験した5つの失敗

1. 友人から無料・格安で仕事を引き受けてしまう

結構あるのは、例えば友人からの仕事だから安く請けようというパターン。僕は2度ほどこの経験があります。

友人のサイトを無料で作ってあげる

僕の1度目の失敗は友人が事業を始める時に無料でサイト制作をしてあげた時です。親切心で無料で作ることになりましたが…

  • 言われたとおりに完成したら、ちゃぶ台返しで「やっぱりこういう感じのサイトにしてほしい」と言われ、イチからすべて作り直す。
  • 無料で作成してあげているのに、仕事のように勝手に期限を切られ、睡眠時間を削って完成させる。
  • 一旦は完成したものの、その後も無料で仕様変更を何度もするはめに。
    しかも無料で対応しているのにいつも仕事として無理な期日を切られ、日々の業務をこなしつつ睡眠時間を削って急ぎ対応。

こういうことを何度か繰り返して、ある時さすがに断り今後は自分でやってくれと頼みました。

仲の良い友人ほど実はこういうことはある気がします。文章だけ読むと「途中で断ればいいじゃん」と思うかもしれませんが友人であるということで難しいこともあるのですよ…

仲の良い友人だとよかれと思ってやっても、相手によっては上手く無料で使おうとしてきます。例え仲の良い友人であっても、無料で対応するのはよくないということを身を持って実感しました。

友人の仕事を格安で受注する

実際に僕の経験で、先ほどとは別の友人が会社を立ち上げたばかりだからと格安で仕事を受けたことがあります。

安く請けるのは知り合いでも、あまりよくないとは話に聞いていましたが、本当によくありませんでした(笑)。 もちろん悪いのは、実際に仕事を引き受けた自分です。

WordPressのサイトで、10ページちょっとのサイトで、この時はベースとなるテンプレートを用意していなかったため、イチから作らなければならなく、管理画面の仕様なども含めて細かい指示もあったため、オリジナルのテンプレートで作成をしました。
かなり時間がかかった割には格安だったため、辛かったのを覚えています。

これ以降、お金をもらったとしても、激安価格で仕事をするのは辞めようと心に誓いました

2. 仕事を請けすぎてキャパオーバーになる

実際に僕の経験で、企業に週5日フルで常駐していた時に、別途サイト制作の仕事を受けたことがあるのですが、マジでやばかったです。
もともと週5日常駐の仕事も夜遅くまで残業は当たり前で追い込みの時期であったのに、困っている友人からの仕事を受けたのですがこれが間違いでした。

けっこう時間がかかるサイト制作だったため、毎日の睡眠時間を削り、納期には間に合ったのですが、ギリギリでの納品となり結構つらかった記憶があります。

キャパオーバーして仕事を受けた感想として、スキルアップできたかを考えた結果、作業が大変だっただけで、ある程度の経験がある僕にとっては休日の時間も使って、時間をお金に変えただけという結果になってしまいました。

普段の常駐の仕事がない日(休日)に新しいことを勉強して知識のアップデートを僕は習慣としてやっていますが、休日も仕事をした時はこれができなかったため、逆に成長が止まってしまったなと感じ、これ以降は報酬額が高いものでない限りは、無理な仕事は請けないようにしています。

3. 学習の時間が取れなくなる

仕事が忙しすぎて、学習時間がとれなくなることがあります。

僕はできるだけ新しい知識を吸収するために、勉強の習慣を作っています。しかしフリーランスは常駐型で土日が休みの場合でも、土日に別の仕事をしたり、休日も関係なく仕事をすることが多くなると思います。

仕事が多くなりすぎると学習の時間が取れなくなり、新しい知識を得る時間がなくなってくることがあります。僕は仕事が忙しすぎて新しい知識を吸収したくても、業務に関する新しい知識を学ぶことに時間をとられ、自分が学びたい新しい知識の学習ができなかった時期があります。

仕方ないことではありますが、できる限り、仕事のキャパシティは抑えつつ、新しい知識を吸収する時間を意図的に作るようにした方がよいかと思います。

4. 体調管理を怠り周りに迷惑をかける

僕自身ではなく一緒に仕事をしていた人の話ですが、体調不良により周りに迷惑をかける人がいます。

常駐案件の場合、基本的には出社することになるのですが、担当者が体調を崩して仕事が滞るということがあります。仕事内容によりますがセキュリティの関係などから「体調が悪いから自宅で作業します」ということもできない企業も多いです。

僕はある案件でフロントエンド部分を2名で組んで仕事をしていたことがあります。相手をAさんとします。
Aさんはよく風邪で休んでいました。定期的にリリースを行っていた案件だったので、リリース日は全員総出で大掛かりな作業になるのですが、Aさんはリリースの日も普通に休みます。

Aさんが休むと僕がその分を対応したり、リリース後に不具合があると僕が変わりに緊急の不具合対応を夜遅くまですることが結構ありました。

自分の作業を中断して後回しにし、他人のタスクを自分がやらなければならないというのは結構、精神的にも負担がかかります。意外とこういった人はいるので、体調不良でいきなり休むことがないだけですごく信頼されることもあります

これらの経験から、自分は他人に迷惑をかけないよう責任感を持って対応するために、体調管理は常に万全にしています。体力づくりとしてスポーツジムにも通って風邪を引かないよう、常に注意しています。体調が悪いと集中力が落ちて仕事にも影響しますし、体調管理は非常に重要です

5. 会社員ではないのに行きたくない無駄な飲み会に参加してしまう

もともと僕は飲み会が好きではないので、参加しないことが多いタイプの人間です。フリーランスになったら飲み会にはあまり参加したくないと思っていました。最初は付き合いだと思ってできるだけその会社に合わせて参加をしていましたが、今では基本的には飲み会には参加しません。

そんな僕が行っている、人との関わり方についてご紹介します。

飲み会は参加したくなければ基本は断る

フリーランスは人付き合いが大事と言われますが、企業に常駐している時には基本的には誘ってくれても断ります。ただし例外として最初の歓迎会っぽい飲み会はできるだけ参加します。

冷たく聞こえるかもしれませんが、僕は人と話すことは好きなのですが、基本的に無駄な人付き合いが嫌いです。嫌いなのは例えば下っ端同士で上司の愚痴を言い合う飲み会など。

逆に人と仕事の話をするは好きで、興味のあるエンジニアなどとはできるだけ交流したいと思っています。仮に相手にスキルがなかったとしても、駆け出しのエンジニアはやる気のある人が多いので、僕もよい刺激を受けたりするので前向きな人との付き合いはプラスだと思っています。

仕事上の付き合いでは相手のことを考えて話す&行動する

仕事上の付き合いではできる限り、相手のことを考えて対応します。基本的なことですが相手が困っていたら助けてあげるなどです。

自分が実装を担当するとして、急な仕様変更の対応であっても、その後のテスター担当の人が困らないようなリリーススケジュールを組むなど、できるだけ周りのことを考えて行動をすると信頼されるようになると思います。飲み会はきっちり断りますが、その分、普段は周りのことを考えて信頼されるように対応するよう心がけています。

友人から聞いたフリーランスエンジニアの失敗談

自分を安売りしてしまう! 安すぎる単価で契約

僕自身ではなく、周りの友人の話です。

僕がエージェント側の仕事を以前していたこともあり、よくわかるのですが、エージェントに手数料を抜かれすぎて格安で常駐仕事してしまうというケースがあります。

エージェントの中には悪質な事業者がおり、あり得ない額のマージン手数料を抜かれるケースがあります。もともとエージェントで手数料を公開している企業はほぼないため、確認のしようがないので気づかないことが多いのです。これは見積もり失敗と同じことです。

これを回避するには「ある程度の相場」と「エージェントの仕組み」を知っておく必要があります。詳しく知りたい方は関連記事もご覧ください。
» フリーランスエンジニア・プログラマーの平均年収 【言語・経験年数別】
» フリーランスエンジニア案件でエージェントの手数料はどれくらい? 【両方を経験した僕が内情を暴露します】

特にフリーランスエンジニアの単価相場を知ることが重要です。ただ僕の場合は周りのエンジニアよりも猛烈に学習していたことから、経験年数がプラス1〜2年の相場で契約ができていました。年数だけではなく、案件が求める能力に対するマッチングも関係してきます。

僕個人的には以下のエージェントがおすすめです。

※どのエージェントも無料で登録ができて初めに無料カウンセリングをしてくれます


おすすめはギリギリまで希望の単価で仕事を探してみる

最初の頃は不安かもしれませんが、企業に常駐するタイプのフリーランスエンジニアで、エージェントを使う時に気をつけてほしいことです。

エンジニア側としてはできるだけ単価を上げたいもの。希望の金額を相場から決め、その単価で契約できるまで複数のエージェントを使って面談を重ねれば契約できる可能性はかなりあると思います。面談を重ねれば、同じような内容の案件は求めていることや質問内容もわかり、徐々に面談を突破できるようになってきます。

上手くいって、この単価で仕事ができたという自信はその後につながります。
案件を探している途中で単価を下げるのもいいですが、できるだけ粘る方がいいことが多いと僕の経験からは思います。

ただし、あまりにも単価が釣り合っていない状態で現場に入ると、求められる能力とのギャップで逆に苦労することがあるので、やりすぎないように注意は必要です。

個人事業主として青色申告で確定申告をしない

確定申告は面倒ですが、会計ソフトを使えば簿記の知識がなくても青色申告はできるようになっています。自分でやらなくても、10万円程度で確定申告を代行で依頼することも可能です。

確定申告で青色申告と白色申告がありますが、近年の改定で白色も手間が増え、青色申告とあまり変わらなくなっています。僕の友人で面倒くさがってやらない人がいるのですがとてももったいないです。もちろん個人の自由なので、他人がどうこういう問題ではないので僕はその友人に情報を教えてはいますが、「やった方がいいよ」と強要はしません。

青色申告するだけで、55〜65万円程度は税金は安くなりますし、仕事で携帯を使っていれば一定額は経費にできたりと得することは多いハズ。フリーランスならこのあたりはきっちりやった方がよいかと僕は思います。

ちなみに会計ソフトは僕も使っている「MFクラウド確定申告」が使いやすくオススメです。

フリーランスエンジニアが気をつけるべきこと

スキル不足すぎる状態でフリーランスを始めてしまう

スキルがあまりにも足りないのに、仕事を個人で請けて結局できない人がいます。チャレンジは大事ですが、7〜8割はできると思うものでなければ、その仕事は断った方がよいケースが多いと思います。

フリーランスエンジニアは即戦力が求められます。

企業に常駐するフリーランスエンジニアの場合、やっている仕事は基本的には会社員とフリーランスはほぼ同じことが多いと思います。

この際に、会社員の新人なら最初はできなくても育てていけばいいとなりますが、フリーランスは使えないエンジニアとなり契約を切られる可能性は高いです。現場に入ってから最初の頃は慣れるまでは、もちろん大目に見てもらえる傾向はあるが、ある程度のスキルがないとやっていけないので注意すべきです。

まずは会社員として就職して、少しでもいいので経験を積んでからフリーランスになった方が、報酬も上がりやすいし、大きな失敗はしにくいと思います。

今の仕事が楽しくないからフリーランスエンジニアになるというのも注意!

「前に勤めてた職場が全然楽しくなくて、結構辛かった。残業も多かった。」
「もう辞めたい。やりたい事してみよう。」

このこと自体は全く問題ないのですが、フリーランスエンジニアとしてやっていけそうかどうかを考えることは必要だと思います。

重要なことは、自分のスキルが業界でどれくらいのレベルなのかはしっかり把握しておくべきです。これについては、エージェントの案件を見ておくことで解決できるはずです。

また、フリーランスエンジニアで現場に入る時は、一つのスキルに拘らず、関連する複数のスキルを持っていると案件の幅は広くなります。

納期を守れない

納期を守れないエンジニアは常駐エンジニアなら契約を切られたり、個人で仕事を請けるタイプなら二度と仕事を発注されなくなります。納期遅れは致命的なので絶対に守るようにしましょう。

仕様変更などが入った場合は、納期を延ばしてもらう交渉を必ずすべきです。これをしないと、「仕様変更があったので間に合いませんでした」と納期が遅れたタイミングで言っても、言い訳する人という風にしか思われないためです。

もし仕様変更が入ったのに納期を伸ばせない場合は、そのタイミングではっきりと交渉すべきです。もしそれで次の仕事がもらえなくなるなどがあっても、むしろ、そういう顧客は消耗するだけなので、自分から距離を置くほうがよいと思います。

スケジュール管理を怠る

タスク漏れによる納期遅れということもあるので、スケジュール管理・タスク管理は重要です。
いつまでに何をやるかを把握し、今日・明日までに何をしなければならないのかが管理できない人はいつまで経っても消耗し続けると思います。しっかり管理するようにしましょう。

おすすめはTrelloというツールの利用です。無料で使えるのに使い勝手はよく、PC・スマホでクラウド連携できるので僕も非常に重宝しています。

フリーランスで失敗してもスキルと経験があればリカバリーできる


僕がオススメしているのは、まずは就職して仕事の仕方を覚えてスキルをつけてから、フリーランスになることです。理由はリカバリーが利きやすいからです。

不況で仕事がなくなっても常駐型フリーランスで稼げる

不況になって、仕事が厳しくなってもスキルがあれば常駐型フリーランスのエンジニアとして仕事はできます。ブランクがあると単価が落ちる可能性はありますが、仕事は確実に獲得ができます。

もしスキルがない状態だと、フリーランスとしての歴がある程度あっても、常駐型のフリーランスエンジニアとして仕事は難しいと思います。

最初は技術的な部分に集中すべき

会社員としてエンジニアの仕事をする場合、プログラミングやそれに関連することのみに集中でき、スキルも上達していきます。

全くの未経験でフリーランスを始める場合、営業やディレクション・打ち合わせやお金のことなど様々なことを同時にやらなくてはなりません。技術的なところに集中できないですし、かなり辛いと思います。

これを乗り越えられれば大きなレベルアップができるということになると思いますが、仕事を納期までに完了できない、仕事自体を完了できないという可能性もあるわけなので、並大抵の覚悟では遂行できないかと思います。

未経験から始めるなら、個人的には就職してスキルをつけてから、フリーランスエンジニアになることをおすすめします。

まとめ:失敗は大事だけど、致命傷は避けるべき

エンジニアも失敗しながら成長をするので、失敗すること自体は悪いことではありません。どんどん新しいことに挑戦して失敗から学ぶべきだと思います。

ただし致命傷を負うと、立ち直れないほどのショックやダメージを受けたり、エンジニア自体を辞めてしまう人もいます。

こういった致命傷を避けるために、失敗談は頭の片隅にでもおいておくと、いい感じで成長することができると僕の経験からも言えます。

ご参考になれば幸いです。

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