経験が少ないフリーランスのエンジニアが戦略的にスキルを身につける方法
駆け出しフリーランスのエンジニア「駆け出しエンジニアだけど高い単価の仕事がしたい。」「エンジニアとして、どうすれば成長できるかな。」
こういった疑問を持つ駆け出しフリーランスエンジニアは結構多いと思います。
フリーランスエンジニア3年目の僕が自分の経験をもとにお伝えします。
本記事の内容
- ・新しい技術で高額案件を狙う
- ・案件の単価を上げていくステップの具体的な方法
- ・流行する技術の見極め
経験が少ないエンジニアが単価の高い案件を獲得するには、個人的には戦略は2つだと考えています。
- これから流行る新しい技術
→需要があるけどエンジニアが少ない分野、競合するエンジニアが少ない。 - 現在、流行っている技術で案件数が多い
→競合するエンジニアも多いが、需要も多いため、経験が少なくても就業できる可能性がある
どちらでも共通するのは、最初は経験がなくて単価が低くてもその案件に入って経験を積み、その次の案件から徐々に単価を上げていくというのが戦略として正しいと思います。ただし同じ現場で単価を上げることは難しいことも多いため、基本的には案件毎に単価を上げていくイメージです。
後者については、文脈の通りで、例えばPHPが流行った理由として上げられるのが、エンジニアが多かったから、エンジニアの採用が楽ということで企業側も採用したということがよく言われます。日本の多くのエンジニアは後者の戦略を選ぶ傾向が強いと個人的には思います。
今回は前者の「これから流行る新しい技術」を中心に掘り下げていきます。
新しい技術で高額案件を狙う
新しい技術は経験が少ないエンジニアにとってもチャンスがあります。
新しい技術は似たような技術の経験者も経験はなく、新規参入者と同じスタートだからです。もちろん同等の技術の経験者はベースがあるので有利です。
新しい技術は使われなくなる可能性も高い
新しい技術は多くの企業に採用されれば人気になり、それに比例してエンジニアも増えることが多いですが、廃れる可能性も大いにあります。これは定着するまでには時間がかかり、その技術を開発する企業が途中で見切りをつければ徐々に使われなくなっていくからということがあります。
だいたいアメリカ大手IT企業が作ったプログラム言語などでは、人気が出ればその言語の開発とバージョンアップは続くし、人気が無くなればその言語自体が廃止になることもあります。
新しい技術が好きなエンジニア以外の、プログラミングは仕事として割り切っているエンジニアは廃れる可能性も考えて新しい技術をやりたがらない傾向があります。新たな技術を学習するのが苦であると捉えていることもあると思います。このため、新しい技術は経験が少ないエンジニアにとってチャンスも多いです。
せっかく時間をかけて学習してもその技術が廃れてしまう可能性はあるので、チャンスとリスクをどう考えるかが必要です。
案件があるけど少ないくらいだったら取り組むのはあり
新しい技術について、簡単なアプリでもいいので、作成して、githubに公開しておくとポートフォリオになります。本当に簡単なアプリであっても、同じ未経験者が並んだ場合に、同じくらいの経歴であればポートフォリオがあって技術の担保がされている方が選ばれる可能性は高いと思います。
流行る前の技術の場合、リスクとしては、エントリーできる案件が少なすぎて、その案件につけないという可能性もあります。
その技術を使えるエンジニアが少ない案件は、高額になる可能性はありますが、そもそも案件が少ないと競争もないので、一部を除いて単価が低いという可能性も十分あります。
ただ単価が低い場合にも、長期的にその技術を経験しておくことで、将来、高い案件について回収できるかもしれないという観点も必要だと思うのでバランスをみて考えることが必要です。
案件の単価を上げていくステップの具体的な方法
実際に私の実例を上げます。私の場合は数年前ですが、以下のような経験でステップアップしていきました。
- 正社員:HTML/CSSが中心のマークアップエンジニア
- フリーランス:単価は低いけどJavaScript&React中心の案件を経験
- フリーランス:SPA(React/Vue/Nuxt)中心の案件で単価が高くなる
という経験をしたことがあります。
2.の部分がポイントで、フリーランスになった時に単価は低いけどReactができる案件に入ったことが、ターニングポイントでした。
Reactの業務経験はないけど、個人でReactはかなり勉強していてGitHubにもアプリを上げていてアピールできたことが、採用のポイントでした。SPA案件について、単価を大きく上げることができた経験があります。
流行する技術の見極め
技術がどうやって流行るかは、企業が採用するかどうかが大きいと思っています。だいたい流れのパターンを見ると、以下の流れです。
アメリカの大手IT企業(シリコンバレー等で資金を多く集めることができるキャッシュリッチな企業)が、採用する技術
↓
アメリカで流行る
↓
日本でも流行る
今であれば既に流行っていますが、バックエンドの技術で、Go, Python あたりの言語はアメリカではどんどん伸びており、今後も高額の案件が増える傾向があると思うので、狙い目の言語だと思います。AI、FinTechといったこれから伸びる分野の技術はまだまだ伸びしろがあります。
その国特有の流行りを見せる言語もあります。
「Ruby」が代表例で、世界的に見ると「Ruby」は使われなくなってきている言語ですが、日本国内だと未だに現役です。これはRubyが日本人によって作られた言語というのが大きいと思いますが、案件を見ても未だにRubyの開発案件は多くあります。
流行り廃りについては、経験値だけではなく、自分自身で常に考えて、情報収集をするかどうかということも関係すると思っています。
まとめ
常に意識すべきは、この案件をやることによってどのような経験ができるか(スキルを身につけることができるか)です。高額案件でも自分のためにならない仕事はすべきではないと思います。
どの技術が流行るかは確実にはわかりませんが、流行る可能性がある言語というのはある程度はわかります。何も考えずにいろいろやってみるよりは、戦略的に考えを持っていると物事を有利に進めることができるかもしれません。
最終的には自分が面白そうと思える技術を試して、面白かったり楽しければ深く学習していくという考えでよいと思います。経験したことは無駄にはならないはずです。
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